今月の本   1407号 (案)九州電力株式会社川内原子力発電所の 発電用原子炉設置変更許可申請書(1 号及び 2 号発電用原子炉施設の変更) に関する審査書
(https://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716/gaiyou.pdf)
(https://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716.html)
(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)






今月は日本人があと2週間ほどで読むべき本として選びました。 (ちなみに平成26年9月5日(金)までの実用発電用原子炉に係る特定重大事故等対処施設に関する審査ガイド(案)及び実用発電用原子炉に係る航空機衝突影響評価に関する審査ガイド(案)というものに対する意見募集もあります。)

再稼働しようとしている川内原発の審査書案です。 概要だけで400ページもあるのにわずか30日で パブリックコメントを求めています。 しかも関連書類はさらに膨大のようで 関連ありそうな文書だけでdownloadしたところ2G以上にもなりました。

全国の小中高さらに大学の先生は宿題として 読んで問題をみつけて パブリックコメントをだすように 指導すべきでしょう。

逆に老人ホームなどでも それぞれの専門分野からみて問題ないか 読み込んでコメントする運動を行うべきでしょう。

あまりにもページが多いので 電話番号の末尾2桁と同じページに関連する項目 について調べるなどとして分担するべきかもしれません。

なにしろ もしこの審査書に穴があるのにみのがしたら、 これをもとにつぎつぎと再稼働して 結局どこかで事故がおきることになります。 もしもうひとつ事故がおきたら日本は滅ぶことでしょう。 (福島だけでも持ちこたえられるかは微妙です。 前にも述べましたがすでに人口減少の現象が現れていて やがて経済的おもしとなることでしょう。) こんなギャンブルをすべきという 経済人や政治家の理性を疑います。

それだけ重要な文書なのに、 読みづらいものなので さらに詳しく読み込むことが難しくなっています。 私はとりあえず斜め読みしようとした ところいきなり設置許可基準規則解釈別記というわからない文書名に であって行き詰ってしまいました。 (名前からすると規則の解釈が示されている文書のようですが だれかがちゃんとチェックしているのでしょうか。憲法と同じで 解釈でどうともなってしまうのです。) そもそもサイト内の検索機能がないようで googleで検索をかけてもでてこないようです。 pdfなのですからリンクをはっておくべきですし、 そもそも参考文献の一覧をつけるべきでしょう。

この手の抜き方は 再稼働の日程がどこかできまっていて やれる範囲のことをしているのでは と邪推してしまいます。

基準をきめる文書を探すのも一苦労でした。 しかもどうもこれまでの 審査内容もみるようにというつくりになっているわりに どの項目がどの日に検討されたかは明示されていないので 根拠を知るのがとてつもなく大変と なっています。 本当にこんなにわかりにくくて 原子力規制ができるのでしょうか。 そもそも構造的な問題があるように感じます。 (ところが今回のコメント募集は技術的なものに 限られているようなのでこのような問題は弾かれて しまう可能性があります。 根本の問題こそ問題ですから、官邸や各党へコメントしてみたら いかがでしょうか。)

第二章をちょっと読んでみても問題がありすぎです。 世界で一番厳しいと自称している規制基準は 技術者に教育及び訓練を行う方針を示すことを要求しているそうです。 技術者に教育及び訓練を行うことを要求すべきでしょう。 方針だけ示せばよいなど だれがこのような基準を認めたのでしょうか。 この章の他の項目も全部 「・・・する方針を示すことを要求している。」 というものになっています。 能力をみるのに方針を示すだけでいいなら だれでもできてしまいます。 方針を示して実行することを要求すべきですし、 実際実行できているか 抜き打ちの能力試験などを行なって 規制庁は確認すべきです。 このようなはりぼての規制で 再稼働しようとするなど 日本を滅ぼそうとしているとしか思われません。 我々はこの程度の管理能力しかない民族なのですから 再稼働などあきらめて どんなにまちがえても国が滅びることがない 再生可能エネルギーで国を立て直すべきでしょう。 (それなのに経産省は再生エネルギーが多すぎるとして 抑制しようとしているようです。 再生エネルギーで家庭のエネルギーを全部まかなって 産業用は石化燃料にすれば値段の問題もありません。 電気会社が燃料別の決算を拒否しているのが問題なのです。 電気会社が赤字なのは燃料を買っているからではなく 原発の管理費と償却費が巨大なためです。 すみやかに廃炉して廃炉専門会社でもつくって帳簿から分離 してしまえばよいのです。廃炉は100年以上かけておこなうので その会社に長期的に手数料を払うしくみにすれば 電気会社にとっての廃炉のショックはなくなります。 報道によると送電線容量が少ないので あちこちで再生可能エネルギーの接続を拒否しているようです。 私からすると原子力の分を優先して確保しているからでは ないかと邪推してしまいますが、 かりに本当に足りないとしても、 二次電池を送電の入り口に備えて 空いているときに流すようにすればよいだけです。 リチウム電池の技術は日本は最高峰ですし、 政府が力をいれるという燃料電池も水を電気分解して 水素を取り出すことで二次電池となります。 そういう設備をつけておけばよいのです。 ついでに発生した水素を水素ステーションで供給したり すればより自由度は高まりますから 接続しやすくなるはずです。)

規制庁の方にしてみたら ちゃんとこれまでもコメントを受けたり 審議内容を公開してきたから そういうことは知っているはずですという ことなのでしょうが、 私からすると、公開しているから なにか問題があれば マスコミやネットの方が 声を上げて問題点を直してもらえるものと 思っていました。 しかし、ちょっとみてみて これだけ問題がみえてくるということは 全部みたらどれだけでてくることでしょう。 これまでの審議にもっと関心を持つべきだった と後悔しました。

マスコミがこれだけたよりにならないとは思いませんでした。 民主主義には健全なマスコミが絶対に必要です。 封建社会の王様の位置にいる有権者の耳目なのです。 権力者の耳目を塞ぐと国がどうなるかは 歴史(十八史略でも読んでみてください。)が証明しています。 訓練の意味もありますし、日本の興亡を左右する問題なのですから TVや新聞もこれから毎日一章ずつ解説と評価をすべきでしょう。

では、また来月に。

関連リンク:http://yokutoku.y.ribbon.to/mm160.html






             
============================================================
このマガジンを登録/解約したい場合は、 http://yokutoku.y.ribbon.to/ でできます。
翼徳 email:f4s2016@gmail.com    
============================================================
----------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して
発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000067241)
----------------------------------------------------------------------
 


==============================関連リンク==============================
(https://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716/gaiyou.pdf)
(https://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716.html)
(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H25/H25F31901000006.html)
(https://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/shinsa/sendai12.html)
(https://www.nsr.go.jp/activity/regulation/law/PWR/26/06/0624_01.html)
(https://www.nsr.go.jp/activity/regulation/law/PWR/26/04/0430_02.html)
(https://www.nsr.go.jp/activity/regulation/press/PWR/25/07/0708_04.html)
(https://www.nsr.go.jp/committee/kisei/h25fy/20130619.html)


----------------------<その他>----------------------




Google
WWW を検索 本マガジン内全ページ検索
Google
WWW を検索 yokutoku.y.ribbon.to を検索



新刊

Amazon.co.jpロゴ
検索スピード随一。最近中古本も取り扱い開始。


 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!