今月の本   1311号 特定秘密の保護に関する法律案および修正案


法 案[http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18505009.htm]
修正案[http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/syuuseian/1_53D2.htm]
(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)






今回ご紹介する本は、現在話題になっている法案です。 日本人が今読むべき文書として選びました、

この法案にばかり話題が集中していますが、 衆議院でこの法案が可決したころ 参院では日本版NSC法案が可決して成立しました。 良識の府である参議院ではちゃんと議事録を残すという 修正があるだろうと思っていたら、 速やかに検討すると付帯決議に明記するだけで 成立してしまいました。 12月に発足というような記事もあるのですから 法案に作成するとひとこと書けばいいものを 書かないというのは大問題です。 検討がいつおわるかまったく法案は保証していません。 いつまでも検討中にしてしまいます。 日本版NSCといえば国家戦略の司令塔です。 そこひとたちの判断が免責されることになってしまいます。 絶対君主でさえ国がおかしくなったら 自分の命や財産をかけて政治をおこないます。 それだけのリスクを背負っています。 いっさい責任をとわれることなく 国の行く末をきめるのでは 絶対君主国以下のとんでもない国になってしまって 日本の安全保障など得られません。 (なにしろ他国に買収されて日本を売ったとしても 記録に残らないのです。) 与党はNSCが発足すると同時に 議事録を作成することを義務化すべきです。 さもないとこれまでと同様になんどでも同じ間違いを 日本はすることになってしまいます。

そんな状況なのでさらに危険な特定秘密法案については 国民ひとりひとりが読んでほんとうにこれでよいか を考えて意見を発表して欲しいと思ってこの文章を 選びました。

ねじれていたり、55年体制のようなイデオロギー対立があるときは 野党が重箱の隅までつついて問題点を探してくれます。 しかし、今のように与党が圧倒的な状況だと国会議論が儀式化してしまい 与党議員ですら頼りにならなくなってしまいます。 ですから国民ひとりひとりが法案を読んで問題点があったら 与野党問わず議員に訴えるしかありません。 あのはげしくやりあった年金法案ですら、成立後大量のあやまりが 法案中にみつかりました。議員といえども法案を隅から隅まで 読んでいるわけではないのです。

そうはいっても実際に法案をみてみると あまりによみずらいことに唖然とされるかも しれません。とりあえずだったらそう議員につたえるべきです。 そんな難しい文書では公務員の方も間違えるでしょうし そもそも一般国民も対象の法律なのですからもっとわかりやすく つくるべきなのです。 その点米国ではそういう法律ができていて 公文書はplain textというわかりやすい文章で 書かねばならないとされています。 日本ではまずそういう運動から起こさねば民主主義が担保できません。

そうはいっても法案が通ってしまう前に読む必要があります。 そこで、近くにいるプログラマーにフローチャート化して わかりやすくしてもらってから理解することを おすすめします。 法案が難しいのはプログラムでいうところのオブジェクト指向のようなもので 一ヶ所かえるとそれを引用する法案がすべて変わるようにかかれているところにあります。 その部分を丁寧に引用しながら法案に書いていくことが 法律を読み解くこつです。 そしてもうひとつは集合の図で内容を書くことです。 たとえば今回の法案では、 内閣が秘密保持の延長をみとめないものは 公文書館に渡されるとあります。 そう読むと秘密指定解除されたものは全部 公文書館にいくのかと思いますが、 対偶をとると、期限がくるまえに自分で秘密指定解除したら そうしなくてもよいと読めます。 実際衆院の最後の質疑で議員の方が質問していましたが、 そういう場合は一般の公文書管理と同様の扱いになるとして 廃棄も可能という答弁を政府の方はされていました。 秘密にされたことを削除されたら永久に国民は知ることができません。 法案は指定解除したものすべては公文書館へ渡すと明記して そのような穴は塞ぐのが立法家の役割です。 (もっといえば、公文書法や公開法をきちんと整備して、 特定秘密であろうとなかろうと 他人の目にふれるまえに文書を廃棄されないようにすることこそが やらねばならないことなのです。)

実際にみてみるとわかりますが、 法案はきわめて難解で、それに修正がくわわってますますわけがわからないものとなっています。 それこそ国民が都道府県ごとにでも条文を分担して調べて 穴をみつけださないと、このまま可決されて大変なことになってしまうことでしょう。

以前にも述べましたが 監視されていない組織は腐敗が早いのです。 民主主義は統治される民が統治者を監視する環の構造をもつことで 国の腐敗をくい止めている構造になっています。 へたな法案をつくって監視がきかなくなったら 日本の国が一気に腐敗してしまうことでしょう。 それだけ危険な法案なのです。

ちなみに私がきになったのは いたるところに政令で定めるとあることです。 政令は内閣がきめますから そのときの政権が自分できめるということで その部分では歯止めはかけられません。 政令ではなくなるだけ本文に明記するように して行政府以外から監視がきくように するべきです。

では、また来月に。

関連リンク:http://yokutoku.y.ribbon.to/mm152.html
法 案[http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18505009.htm]
修正案[http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/syuuseian/1_53D2.htm]








             
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修正案[http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/syuuseian/1_53D2.htm]



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