今月の本   1104号  たった一兆 アイザック・アシモフ 著 山高昭 訳




今回ご紹介する本も緊急事態の今必要とされる本ということで、 今月に読んだ本ではありません。

わかりやすくおもしろい化学関連エッセイなのですが、 特に最初の二章で 放射能とはどういうものか、内部被曝とはどういうものなのかが わかりやすく説明されています。 これを読むと実態がわかって それほど恐れるものではない ということがわかることでしょう。 大気圏の核実験が行われていたころ にかかれたものなのでより安心させる トーンになっています。 どういうものかわかりやすいので 小学校高学年以上の方なら理解して 実感できることでしょう。 (若干数字が古いので詳しく調べたい方は 数字を現在のものと比較しながら 読まれるとよいと思います。 ただ、論議の本質には影響しないことでしょう。)

盛んに安心キャンペーンがマスコミや政府に よってなされましたが、せめてこの程度の知的でわかりやすい 説明はして欲しいものです。 根拠も示さず安全だといわれても よけい不安になるだけです。

これを読めばよく聞かれるフレーズの 確率的に安全という意味が実感できる と思います。

ただ政府やマスコミの報道があまりに 安全サイドにかたよって いますので、この後は そうはいっても きをつけましょうということについて 簡単に述べておきます。

まず低い放射能の影響下で、どの程度の被害がでるか よくわかっていません。 (http://www.natureasia.com/japan/nature/ special/nature_news_040511.php) ですから、予測(1mSvで一万人で0.5人ががんで死亡)よりも 桁違いに多い場合も少ない場合もありえます。 少なければよいですが、多かったら 大変です。(予想どおりでも現在の暫定基準では 被害者が多すぎる気がしますが。)予防原則として なるべく浴びたり吸ったり食べたり飲んだりする放射線量や基準を減らす 必要があることでしょう。 (たとえば、ロシアでは テェルノブイリ後に謎の平均寿命の急降下が 見受けられます。上記論文にあるように いままで集計されていない病気があるとみるのが 自然です。たとえばセシウムは筋肉に入るとされますが 心臓のようなところの中で核分裂によって生まれる 高エネルギー粒子が通ったら、 心臓ペースメーカーがやっていることと同じことになりますから、 タイミングが悪ければ心停止することが予想されます。 実際、ロシアでは心臓病でなくなる方が非常に 多いようです。(実は日本でも心疾患による死亡率で94年ごろ に不自然なピークがみられます。統計上の要因と説明され ていますが、地球の裏側の米国のエイズ患者の死亡率にまで 影響が及んでいるという研究もあることや、肺炎にも 不自然なピークが同様にみられることから、 あの程度の汚染の日本でも相当数の被害者が おられた可能性があるのではないでしょうか。たとえば、 最近スーちゃんがなくなられましたが、 最初にガンが判明したのが1992年だそうです。 その他にも多数の著名人がチェルノブイリ後 8年程度の間にがん系の病名でなくなられています。 因果関係を証明するのは難しいですが 可能性は否定しきれないことでしょう。) また、ロシアでは自殺率も日本より大きいのですが、 頭の中で高エネルギー放射線が飛び交えば 電磁ノイズとなりますから 思考がまとまらないことでしょう。ですからこれも 放射能物質の影響の可能性があります。 もちろん、それらの現象は定説では別の理由で 説明されているようですが、 低い線量でも影響がでる可能性を否定しきれていないように 思われます。)

つぎに最近東大の研究で 肝炎の人が1.8倍がんになりやすくなる 遺伝子をみつけたという報道がありました。 我々は自分の遺伝子をすべて知っているわけでは ありませんし、研究によっては今後も そういう遺伝子がみつかることでしょう。 そういう遺伝子を持っている可能性があると よりガンになりやすい可能性があるということですから、 通常の人が大丈夫なレベルでも なるべく放射能を浴びない(吸わない食べない飲まない)ようにした方がよいのです。 (実際、広島の原爆の低線量被曝のデータ http://www.nuketext.org/kenkoueikyou.html#hiroshima をみるとデータがふらついていて、 上側を結ぶとだいたい1.8倍程度の傾きとなります。 遺伝的に弱い方が弱い線量(10mSvでも)でガンになっているとも読み取れます。 集落ごとに遺伝子が異なっていてばらついているのではないでしょうか。)

同様に若い人もがんに弱いので、 社会的な規則としてより厳しく決める必要があります。 (細胞分裂のスピードが早いので よりガンが進行しやすいですし、 細胞分裂の最中に染色体を書き換えられたら 免疫細胞も補修しきれないことでしょうし、 ガン細胞にならずに細胞が死んだとしても 大きな機能欠陥(奇形など)が生じる可能性があります。)

ちなみに、 がんは免疫系が退治しきれないときに増えます。 ですからストレスの有無が影響するようで、 落語や音楽でも聞いてリラックスしている方が がんになる確率は下がることでしょう。 また、試験管レベルでは熱に弱いということがわかっています。 実際、体験記などをみると半身浴なども効果があるようです。

つまり個人としてはどんな線量でも さける努力(http://takedanet.com/) をしつつ、日常を 気楽に生活し、お風呂などを利用して 体温を高めに維持することが 今後30年(セシウムの半減期)を生き抜く秘訣 になるのではないでしょうか。



では、また来月に。

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