今回ご紹介する本は、宇宙もののSFです。

ただ、時代設定はほぼ現代ですので 荒唐無稽なSFについていけないという人にも 入りやすい作品です。 SFというよりドキュメンタリ小説 や政治小説というかんじです。

話もちょうど人気が爆発しているはやぶさを想定したと 想われる衛星からはじまりますので時期もちょうどいいのでは ないでしょうか。

ただ、より話を盛り上げるよりも よりリアルな方向のを目指している 私好みのすじはこびですので、 エンターテイメントを期待される方には 少々読みにくいかもしれません。

この本の主題のひとつは 宇宙開発のような前人未到の 開発にはなにがおこるかわからない ということでしょう。 はやぶさのカプセルを回収できてよかったという 報道がばかりですが、 もうすこしこの本のようなことがおきないか 慎重に研究をすすめるべきではないでしょうか。 回収する人は防護服のような恰好で 慎重に取り扱うべきだったと思います。 なにしろ未知の天体からの帰還なのです。 アポロ計画の時も最初のころは 帰ってきた乗組員はしばらく隔離されて 検査されていました。 同様な配慮は前人未到のところから 帰還するときにはかならず必用であると 思います。防弾チョッキのようなかっこう をしていましたがもう少し用心したほうが よかったのではないでしょうか。 （もっとも銀河ヒッチハイクガイドのエンドロールのように 想定外の味方が地球をまもってくれている 可能性もありますが。） （ついでに言うと 日本の衛星や探査機がよく壊れています。 エイリアンの攻撃ではないにしても 宇宙空間には浮遊物質が予想より 相当多いい可能性があります。 きちんとどこがどのようになぜ壊れたのか がわかるような設計方法をまず開発 すべきでしょう。 そうしないと大金かけてつくったものが 今後も無駄になってしまいます。 今回は奇跡的に帰ってきて 逆に劇的効果を高めましたが。）

では、また来月に。

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