雨が晴れたら_3_
「今、何と、」
「泊めて」
再度そう言うと、彼は溜息をついたがその表情からは驚きと困惑の色が目に見えた。 彼は何も言わずにティーポットから紅茶を注ぎ、啜った。 それを真似するように私も啜ると目が合い、ふっと笑った。
「泊まるところが、無いんだ」
no.3 訳
「君は何歳だ」
「23」
「仕事は」
「辞めた」
嘘。23歳なんかじゃない。18だ。こんなところで実年齢を言ったら追い帰されるに決まってる。