クリスマスプレゼントに何がいい、と何気なく聞かれたから さりげなく先輩の学ランのお下がりが良いと答えた。貰った 後は一人でゆっくり楽しむつもりだったんだ。 うん確かに貰った。貰ったのは良い。良いんだけど…なんで 先輩がここにいる訳?で、何でオレ、パンツ一丁になってる 訳? 「いーかぁー?」 「一寸待って!もうチョイ!」 「パン一になって学ラン着るだけだろ?」 イヂメテル。絶対いじめてる。オレの目的判っててさりげな くいじめてるんだ!このサドスケベ変態大王な先輩は。 だって、先輩の目の前で学ラン着るのにパンツ一丁になる必 要ってないっしょ。普通にカッターシャツの上からで良いじ ゃんよ。 「恥ずかしいならさー」 え、シャツ着て良いの? 「靴下ははいといて良いや」 パンツ一丁に靴下…この人、やっぱスケベだサドだオレをい じめてるんだ! 「どうせ膝上まで隠れてるんだから恥ずかしくないだろ?」 「う〜〜〜〜〜〜〜」 「半ズボンと思えば良いじゃん」 「…半ズボンはここまで涼しかねーもん」 「暖房つけちゃるから」 「そう言う問題じゃねーってば!」 寒いのが問題じゃないの!あんたに見られてるのが一番嫌な んだよっ!だってオレがあんたの学ランでしようとしてたの は…判ってるんでしょ?男なんだしさ。 でも、折角の機会だから学ランは当然着る。そう言うつもり でいじめられるんなら、後はもう当たって砕けろだ。兎に角 今は先輩の学ラン着て夢見てた事に一寸近づいてみたい、只 そんだけ。 パンツ一枚と靴下の姿になって一寸焦る。こうなるんだった ら両方とも新しいの下ろしとくんだったな。ひどく汚れてる って訳じゃないけどさ。靴下は穴あきじゃないだけ良いか。 「お、白ブリじゃないのな」 「ざーんねんでした。真っ白じゃなくて」 白地に紺のライン…真っ白も嫌いじゃない、けど、さ…先輩 への気持ちを自覚した辺りから真っ白になんか気恥ずかしさ を感じてる。今の言い方だと、先輩って白ブリ好きなのか。 一寸残念。 「じゃ、着てみ」 「ウィス!…ってなんか汗臭くない?」 「おまけだおまけ」 「何のおまけだよ?!」 「……俺に言わせんのかよ」 「…って、オレが言っていいの?」 「良いけどさ…その、なんだ…なんつーか」 えーと…先輩の耳たぶが赤いのはせーしょーねんのボーソー って奴ですか?股間もなんか形違うんですけど? 「先輩」 「っお、オゥ」 「先輩に着せて欲しいんだけど、良いですか?」 賭けの一言。でも、多分先輩も俺も考えてる事は殆ど同じだ って肌で判ってる。 「ナマ言っても、甘えん坊だな」 「先輩にだけね」 「るせぇ。ほら、腕上げて」 片腕づつ袖を通すとその度に先輩の汗の臭いが鼻から入って 来る。どこか渋くて、オレとは違う汗の臭い。水鉄砲にいつ もと違う力が入るのが判る。 「袖、やっぱ長いな」 「曲げてよ」 「おっしゃ」 正面からじゃなくて背中越しに袖をまくってくるってのは、 完全に脈ありって自惚れて良いのかな?堅くて熱いものが当 たってるのが学ラン越しにでも判るんですけど。そんなら、 オレだって本気出しちゃうよ? そうこうしてる間に前ボタンもキチンと嵌ってく。先輩の息 遣いが一寸荒いのも判る。 「ん、これで袖も良し。…やっぱ長ぇよな」 「うん。でも、いいじゃんこれでも」 「そうか?」 顎を撫でる先輩の前で一寸もぞもぞ。やっぱ恥ずい。でも、 オレが元々やりたかったのはこっちだしさ。 そしてオレは、尻の方からブリーフを脱いだ。学ランの裾で 水鉄砲が隠れるように。 「チビの頃からお前見てたけどさ」 「うん」 「俺が年下のガキに嵌るなんて、まさか思わなかったよな」 「オレ?」 「そう、お前。やる気満々じゃんよ」 「へへ。そう?」 「………良いんだよな?」 「予定が狂ったけどね」 「やっぱり一人遊びのつもりだったか!」 「先輩、競争率高いもん」 先輩の嵌めてくれたボタンを一つづつ外す。先輩の汗の臭い に包まれて熱くなった肌が空気に触れていく。水鉄砲ももう ヌルヌル。 「すげぇな」 「触る?」 「その前に遊びの仕上げをな、一寸」 先輩が指の先で回しているのは…学生帽? 「それだけ元気なら帽子も掛けられるよなー?」 「それ、まさか被らないよね?」 「被るぞ?」 「きたな」 「くは無いって。お前のだし」 そして帽子はオレの股間にしっかり吊り下げられる。うわ、 ほんとに揺れてるよ。先輩の臭いももっと濃くなったし。 「そのまま回れ右!」 「スケベ!」 「後ろも見たいじゃん」 「う〜〜〜」 やっぱこの人、オレをいじめてるんだ。 ……でも、いーや。とりあえず両思いだし。 「俺も裸学ランしてみるかな…気持ちよさそうだし」 「オレのはちっちゃいよね」 「腰に巻くには良いかもな」 ………この人、多分本当にやるよな。まあ、それでもいいか。 一寸変態っぽいけど、良いクリスマスがオレ等には来たみた いだ。来年もこう過ごしたいな。でもフェチは一寸控えめで。 (2006.12.13)