鬼と金棒

                   「不公平だと思わないか?」
                   「思う」
                   だから二人には悪いけど、実行させて貰う事にしたんだ。

                   「蒼!京介!…解きやがれ!…って」
                   「先…生。喋らないで!い…っちまう…っ」
                   理不尽な姿勢だと思うよ。所謂69の体位で、しかも離れ
                  ない様に縄で確り縛られているなんて。それこそ、それだけ
                  してなさいって体制なんだから。
                   でも駄目。解いてあげない。鬼退治の一環だから。
                   だって不公平すぎるよ。ぼくも京介も男なんだから、先生
                  や深春を抱きたくなる事だってあるじゃん?其れを一方的に
                  役割を押し付けられるのは…なんか違う。
                   『二人の鬼には、自分達の金棒で飢えを満たして貰おう』
                   これがぼく達の合同意見。そして…。

                   クチ…シャリ…ッ…ク…チュ…。
                   「年の数だけ入ってますよ、先生」
                   それでも口を休めないっていうのも…凄いよね。あ、駄
                  目。ぼくも達きそう…と思ったら、腰に絡んだ深春の足に
                  思い切り胴体を絞められた。どうやら満足には今一つらし
                  い。
                   だって気持ち好過ぎるんだもん。中の蠢きに加えて年齢
                  の数だけ入れられた豆が更にぼく達自身に刺激を加える。
                  効果は先生と深春にも覿面で、二人の身体の色を見てたら
                  いつも以上に感じているのが判った。
                   …明日、リベンジされるのも良いかな。そう思っていた
                  ら、京介がニヤリと微笑んで来た。以心伝心したらしい。
                   そしてぼく達の鬼払いは、一晩ずっと続いた。


                    《コメント》
                    我ながら随分強引だな^^;
                                     節分→鬼→豆。其処に邪ま。
                    思考回路がどうなっているのか少し心配です。

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