モジャモジャ

真夏の太陽が照りつく8月のある日 
俺は神代先生に電話で呼び出され、身体が溶けそうな 
暑い日の午後先生の自宅へとやってきた。 
なんか厭な予感がするけどまあいいか。 
下宿にいても暑いし、もしかしたら何か御馳走に
なれるかもしれないからな。 
そんないやしい根性を抱えてきた俺が目にした物は
意外な物だった。「何だ、これは・・・」 

「おお深春!よく来たな。まあおまえも入れよ。」 
「先生、これは一体何ですか?」先生の家の庭先に
あった意外な物。まさかこんな物を先生の 家で
見るなんて思いもしなかった。 
それは水が入った大きなビニールプール。 
その中で満面の笑みを浮かべて水遊びに興じる
蒼の姿だった。 
「知り合いから貰ったんだ。蒼1人で遊ばせるのも
危険だからな。おまえ一緒に遊んでやれ。」 
「えっ?なんで俺が?京介がいるでしょうに」 
「馬鹿。あいつがこんなことすると思うか。
第一まだあいつは寝ているよ。」 
「じゃあ先生が相手すればいいでしょう。」 
「俺は論文があるんだ。いいだろう、熊は水遊びは
大好きなはずだぞ。」 
「そんなあ〜」 
「ミハル、ボクトアソブノハイヤ?」 
俺と先生のやりとりを聞いていた蒼が悲しげに
つぶやいた。ああもう!そんな訳ないだろうが 
「そ、そんなことないぞ蒼。一緒に遊ぼうな。」 
仕方ない、あきらめて蒼のいるプールに入ろうと
して俺はあることに気付いた。 
「せ、先生!蒼水着を着ていませんよ!」 
「水着なんて持ってないからな。いいだろう。
塀の中だし覗く奴なんかいないさ。」 
「だからって裸で水遊びしていいって訳じゃあ。」 
「エエイ、つべこべ言うな。おまえも裸になれ!」 
「へっ?先生それはないでしょう。ああっ」 
あわれ俺は先生に洋服はおろか下着まで全て奪われて
丸裸だ。とほほ、なんでこんな目に。 
「ミハル、オソロイ!」にっこり笑う蒼。 
「アッ、デモココハチガウネ。ミハルモジャモジャ」 
「バ、バカ。そんなとこ触るな!」 
蒼の手は俺の股間の繁みをつかんでいた。 
「キョースケモセンセイモミハルモアル。ナンデ
アオニハナイノ!モジャモジャホシイヨ」 
しまいには何を考えてるんだかすすり泣く蒼。 
そんないいもんかコレが? 
「だ、大丈夫だ。蒼も後10年もしたらモジャモジャ
になるからな。」 
「ホントウニ?」 
「そうだとも。立派なモジャモジャが生えるさ。」 
「オソロイニナル?」 
「勿論だ。」 
「ジャアイイ。ミハルアソボウ!」 
ああ 今泣いた烏がもう笑ってら。 
その後俺は3時間も蒼と水遊びをするはめになった。 

「痛てえ。ああヒリヒリするぞ。」 
日焼けどめも塗らないまま、真夏の炎天下で水遊び
なんかするんじゃなかった。 
日焼けで背中がポッポと熱くてたまらない。 
「ずいぶん楽しそうだったけど深春?」 
夜中になってようやく起き出した京介。 
「うっ、こっちは日焼けで痛いんだ。手加減しろ。」 
「そう? 蒼に下半身見せて楽しそうに話してた
だろう。何してるんだか」 
「おまえ、起きてたのか」 
「まあね、ほら、もっと真剣に動いてよ。」 
俺の身体の下で突き上げてくる京介の熱い塊。 
背中が痛い俺を思いやってくれてるらしい。 
しかし、俺のことを串刺しにしてやりたい放題
されてる気もするんだが。 
「深春は入り口付近が弱いんだよね?」 
人のイイところを擦ってじらす京介。なんか
こいつ本当に怒っているのか? 
「もう蒼に触らせてはだめだよ。深春の毛1本
でも君だけの物じゃないんだから。」 
だから俺の繁みを引っ張るなって。 
なんか今日は大変な1日だった。 
でもまあ、たまにはいいか、こんな日も。 

《コメント》
そう、子供って無邪気なんですよね(遠い目)
まさか深春も其の10年後、お揃いのモジャモジャに
なった蒼に押し倒されるなんて思ってもいなかったのでしょう。
……合掌。

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