蒼と京介が、最近おかしい。
京介の昼行灯は元からだが、最近は其の度合いがますます酷い。
おまけに蒼も最近は釣られてかどうか昼行灯になっている。
もっとも、凡その見当はついてるけどな。二人とも色白だから
隈が目立つんだよ。
…仲間外れも寂しいし、一度、現場を押えて置くか。
機会は順当に訪れた。
神代先生が出張中の大晦日、俺のマンションで騒ごうかと言う
事になり、二人ともこうして目の前にいる。俺の睨んだ通りなら
我慢できずに今夜も致す筈だ。他人の家と言う背徳感もスパイス
になるだろうしな。
それにもう一つ。実は京介は俺にこの関係を見破って欲しがっ
ている、様な気がする。行動がいつもの奴らしくなく、余りに大
胆だと言うのが唯一の根拠。
さ、果報は寝て待つか。
午前3時。
きつい冷え込み幽かな振動で目が醒めた。かねてからの手順通
り、足音を忍ばせて、隣の寝室に移動する。
案の定、だな。それにしてもいい眺めだぜ。
確かに深春の感心も判る。暗闇の中にぽっかり浮かび上がった
湯気のたつ鏡餅が美味そうに揺れている。誘い掛ける様に、蕾も
露に。声を忍ばせる為か二人ともハンカチを咥えていて、其の眉
間の縦皺もまたそそる。
「こりゃ、我慢できんな」
一人ごちて、忍び寄り、夢中になって京介の上で撥ねる蒼の耳
朶を舐める。
「ひゃう!」
「み…はる?」
「二人だけで愉しむなんてずるい了見だよな。何時も3人一緒
だったろ?」
「ぼくに挿れるの?そんなおっきいのを?」
腰の動きは一丁前だけど、それ以外はまだ子供なのな、蒼。
お前を怖がらせるSEXをしてどうするよ。
「其れは慣れて貰ってからな。其れよりも」
京介の前に手を差し入れる。
「どうせなら3段の鏡餅にしないか、京介?」
…何処で覚えやがったんだ、こんなテク。俺の感じるツボを見
事に突いて来やがる。
「京介ェ…っ」
「深春…」
ダブルでくる揺さぶり。俺も初めてだってのに好きだね。堪ら
ず前に手をやると京介が手を重ねてきた。
「癖になるだろ?蒼のはもっと癖になるよ」
見事な誘惑だぜ。ったく。
そして、抜かずの3発。俺も仲良く正月早々から昼行灯の仲間
入り。明日は俺が中段か?