三人・・・午前3時。OLと思しき二人連れが、公園の横を 過ぎようとしていた。 春が近いとは言え、まだ寒の戻りもある頃である。 無口なまま、急ぎ足で行き過ぎようとした矢先。 「…!」 いきなり羽交い絞めにされ、鋭利なナイフを突き つけられる。腰の辺りの感触で、そちらの興奮もし ているなと見て取れる。 でも、その一瞬後、倒れていたのはナイフを持っ た人影の方だった。 「ったく、手間かけよってからに」 おや、OLと思ったら西の名探偵でしたか。 「くーどーおー」 「んだよ?鬱陶しいな」 「この服装の何処に必然性があんねん?」 「誘い罠だな。あと、俺の趣味」 「はえ?」 「一編服部の女装って見たかったんだよ。それ に、」 「まだあるんかい?」 「こんなプレイも良いかな、と」 「じゃ、私も混ぜてもらおうかしら?」 声の方を見ると、これまたOLと思しき…女装 の美形(誰かさんにそっくり!)が立っていた。 「お前かよ」 「ご挨拶だな。市民の平穏に協力しようと同じ 思惑で来たのに」 「計画の邪魔を無くしておきたかったからじゃ ねーのかよ」 「それもあるね」 オフホワイトのワンピースを纏った怪盗は、ス プリンググリーンのワンピースの西の名探偵とロ ーズピンクのスーツの東の名探偵に笑いかける。 「良くサイズあったな、お前?」 「お互い様や!おまけに下まで苦労しとんねん から」 「だから、これから愉しむのもいいんじゃない ?」 「ここでか?」 「工藤邸のベッド、寝心地良いでしょ?」 「…」 「おかしいかしら?」 「一つ、いいかな?」 「どうぞ?」 「どうしてこれが、雛祭りの話なんじゃ?」 深夜の阿笠邸。研究室のPCの前では博士と灰 原が眼を真っ赤にしていた。これも皆、探偵コミ ケの本造りの為である。とうとう昔の熱を思い出 してしまった哀が、新たに博士と組んで匿名で本 を出す事を思い立ち…博士はイラスト担当と言う 事で…修羅場っている訳である。 床に転がるは…1本800円の栄養剤の空瓶。 少なく見積もって6本は転がっている。 「3人の女装と言う事もあるし、もう一つ!」 「何じゃ?」 「洒落よ。三人官能、って」 落ちなくてゴメンナサイ。 《コメント》 と、言う訳で裏切りです(爆) コナンで3P、そして雛祭り! ついお得意のギャグで逃げてしまいました。 前半の続きはどうなったのかって? ご想像にお任せします(脱兎) |