開花

 「まだ、足りないんですか?」
 「結構満足。只、懐かしく思ってただけ」
 ?マークを顔中に浮かべた座木に意地悪く
囁きかける。
 「初めての時はあんなに可愛らしかったの
に、今じゃ随分と凶暴に…、ん…っ」
 台詞の後半は口付けに絡め獲られる。
 「こうしたのは貴方でしょう?」
 「別口を教えた覚えはあるけどね。久し振
りに、って言う気は起きないか」
 「満足させてくれるなら」
 「させて遣ろうじゃないか」

 秋と座木が初めて肌を重ねたのは凡そ118
年前になるだろうか?
 誘いかけたのは座木。
 『こう言う理解の方法もあると思いません
か?』
 そして、秋は拒まなかった。
 『でも、当分は僕の方が損をしそうだな』
 自身に伸ばされた手が巧みに絶頂へと誘う。
 『満たされて、文句は言わないように』
 そして、蕾は見事に開花する。60年間、花
はずっと咲き続けた。
 座木が花を咲かせる立場になったのは、50
年前からだ。

 久し振りに受け入れる秋の熱さ。体格的に
考えても自分の方が勝っている筈なのに、次
第にペースを乱される。
 「あ…き…っん…っ…」
 「さっきまでの強がりはどうした?まだま
だ先は遠いよ?」
 そして、自身も握り込まれる。緩慢さと急
激さを巧みに織り交ぜた独特のリズム。追い
込まれる寸前で何とか踏みとどまる。
 耳朶を噛んで反撃に出る。
 「反則、だぞ?」
 「勝てば官軍です。いっそ二人で…」
 意識の白熱、後空白…。

 ヴィデオカメラの機械音が、静かに響いて
いた。

《コメント》
健全を降ろす筈が、又邪まを降ろしてしまった。
秋座木を遣りたかったのに、気が付けばリバ。
後は皆様の判断にお任せします^^;

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