ボディーガードに任せろ

    「行ってきまーす!」今朝も元気に家を飛び出す俺。 
   目指すはあの角を曲がってすぐの家。 
     俺の家から歩いて2分、走れば40秒ってところ。 
     「てっちゃん おはよう〜」玄関のドアを開けて怒
   鳴るといつものようにてっちゃんの お母さんが笑顔
   で答えてくれる。 
     「あっちゃんおはよう。すぐに来るから少し待って
    てね。本当にあの子はのんびりで。」 
     ふんわかとしたおばさんの顔はいつもやさしそうで
俺の家のババアと同じ年にはとても 
思えない位にかわいらしい。 

「あっちゃん おはよう。」来た、来た! 
おばさんの後ろから走りよってくるあいつ。 
俺と同じ年で小さい頃からいつも一緒だった幼なじ
みでそして今は俺のハニー! 
ハニー哲也と俺は生まれた時からの親友だ。 
なにせ母親同士が学生時代からの友人だし。 
だから小さい時からいつも遊ぶのは哲也が相手。 
俺のババアが言うには最初はそんなに仲良くなかっ
たらしいけど。 
俺は外で転げ回って遊びたいタイプ、哲也は家の中
で本を読んで静かにしたい方だし。 
でも気付くといつも俺の隣には哲也がいた。 
幼稚園も一緒、小学校も一緒、勿論中学も高校も大
学だってずっと一緒の予定。 
いや、出来れば墓場の中まで一緒でいたい。 
そう思う位俺は哲也にメロメロなのだ。 
色白のぷくぷくした頬、すらりと伸びた脚、桃色で
かわいい唇。サクラ色の小さな爪。 
哲也の身体のパーツどれもが愛しい! 
いつかは哲也を押し倒して、あんな事やこんな事を
してみたい!! 
ただそれにはまだ時間がいる訳で。 

「今日も電車混んでるな。哲也、俺から離れるな。」 
朝の通勤電車の混み具合は半端じゃない。 
俺には愛しい哲也を周囲の変態性欲の持ち主かもし
れない大人達から守る使命がある! 
哲也の前に立ちはだかり、周囲をにらみつける。 
おい、そこのオタクそうな学生! 
哲也の生脚に触れてみろ。俺のキックが炸裂するぞ。 
こら、そこの暗そうなオヤジ! 鞄持ち直す振りし
て哲也のプリティなお尻に 
触るつもりじゃないだろうな!!そんなことはこの
俺様が許さないぞ! 

「あっちゃん、なんか鼻息荒いけどどうしたの?」 
気付くと俺の上から哲也の天使のような笑顔。 
あっ、いかん! 下半身に力が集中しそう〜 
おまけに馬鹿だぞ俺。いつのまにか手摺りにつかま
った哲也が俺を守るような姿勢で 
俺のことガードしてるじゃないか! 
「哲也、すまん。俺がおまえの事守る立場なのにぃ」 
「だって僕の方があっちゃんより背高いもん。手摺
りにつかまるのも平気だし。」 
「・・・」 
そう、悲しいが哲也の方が俺より背が高い。 
毎日せっせと牛乳飲んでるのにさ。 
チビじゃあいざという時に哲也を押し倒す事も出来
ないかもしれない。 
それを考えると少々へこむ。 
しかし、哲也は俺が守らないといけない! 
そしていつかは俺の花嫁になって貰わないと困る!! 
うわああ 哲也の花嫁姿かあ かわいいだろうなあ。 
そう、その日のためにも俺はやらねばならぬ! 
日夜哲也をこの世の悪から守るんだ。 
満員電車の中、俺は精一杯背伸びをする。 
コレハオレノモノダ。モンクアルカ! 
ボディーガードは大変だけど、それもいつか来る2
人のラブラブライフのためだ。 
今朝も俺は電車の中で周囲の変態性欲大人と戦う。 
俺の男に手を出すな! どつき倒すぞ!! 

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