タイトル

なにかの話の種になれば幸いです。


『超B級ニュースを笑え! 世紀末チン人類事件簿』(どうまんさぶろう著)
「ミス・ダスト・コンテスト」
ミス・〜〜コンテストといえば、美人と相場が決まっているが、なかにはこういうユニークなコンテストもある。 アメリカ・メーン州ケニバンの町で開かれたのが、「ミス・ダスト・コンテスト」。 つまり、”ゴミの女王”だ。できる限りの悪臭プンプンたる汚い格好を競うもので、容姿はあまり関係ない。
このコンテストで優勝と準優勝が選ばれるたが、準優勝を獲得したのは二十歳のOLのシンディ・レスター嬢。 彼女が牛の内臓で体をぐるぐる巻きにし、首には腐った魚をぶら下げて現れるや、会場の見物人は鼻がひん曲がったとかで、 たまらず逃げ出した人もいたそうだ。
みごと優勝の栄冠に輝いたのは、十九歳の学生ライザ・ドロレス嬢。彼女は絹の純白のドレスを身にまとい、 首には真珠のネックレス、手にはバラの花束という、まるで結婚式のような優雅ないでたちで登場した。
審査員たちが「コンテストを間違えたんじゃないのか」と首をかしげていると突然、バケツを持った数人の男が 飛び出してきた。そして、ライザ嬢の頭からハンバーグの切れっぱしやらカレー汁や野菜クズやらなにやら、 ありったけの生ゴミをぶちまけたのだ。
一瞬にして絹のドレス美人が、いまにも銀バエぷんぷんの、見るも無残な”生ゴミ女”に。
審査員一同、アッケにとられて見ていたが、この奇抜な演出に拍手喝采、全員一致でライザ嬢をチャンピオンに決定したのだった。
ちなみに優勝の往還が金のゴミバケツだったというから、ユーモアがある。


「花ムコ学校」
この花ムコ学校、一般教養とか女性に対するマナーとかいったありきたリなことを教える花嫁学校の男性版とは、もちろんちがう。 ズバリSEXのノウハウを伝授する学校だ。
初夜のベッドを前にあせりと苦悶にさいなまれるオタク君や、経験の浅い初心者の男性諸氏にぜひともオススメしたいアリガタイところなのだ。
アリス、シャリー、ベロニカの三姉妹が講師で、カリキュラムは第一課から第三課の三つのコースでなっている。
第一課をつけ持つのは、校長である長女のアリス先生。四十歳を過ぎているが、エアロビスクで鍛えた肌はまだまだつややかで衰え知らず。 そのスリムな裸を生徒にさらして女体のしくみや構造を講義する。いわば女体解剖学担当。
この過程を修了すると、つぎは第二課へ進む。第二課は三十五歳の次女シャーリーが担当し、愛撫の仕方から オーラルSEX、さらに四十八手裏表のテクまで教える。 どこをどうすれば女が歓ぶかを手取り足取り懇切丁寧に指導する。
第三課はいよいよ待ちに待った芳紀二十四歳のベロニカ先生による実技。 しかしこの授業はかなりキビシイそうだ。 ベロニカ先生は生徒の攻撃技術、スタミナ、後戯に欠点があると、用意の無知で生徒の尻を容赦なくひっぱたくというから、 SMの女王様みたいなお姉さまなのだ。
とにかく、こうして一応過程を終えると、卒業。授業は一週間で授業料はしめて八百ドル(約十万円)だとか。 授業内容も楽しそうだし、これでテクニシャンになれるのなら安いのではないか。
いまからニューヨークへ行って、オタクな男とサヨナラしよう。


腹上死
パナマノコーヒー園主カステロ・ミゲロ氏には心臓尿の持病があった。 ある日、強い心臓発作を起こした彼は、余命いくばくもないと察して”快楽死”を決意した。
ミゲロ氏のいう快楽死とは、SEXの最中にそのまま昇天するというもの。
苦しんで死ねば地獄行き、快楽をむさぼりながら死ねば、そのはずみで天国へ行ける・・・。
ムチャクチャな話なのだが、そう彼は信じていた。
このことを告げられた妻のティナさんはビックリ仰天、当然猛反対した。しかし、ミゲロ氏の決意は固かった。
妻と三人の息子と二人の愛人がいたミゲロ氏は、自分の死後、遺産相続のトラブルがおきないように遺言を書き、 いざ快楽死にチャレンジしたのである。
ミゲロ氏のお相手は、コーヒー園で働くリタ嬢。二十歳のピチピチギャルである。
家族や愛人が見守るなか、リタ嬢にまたがって腰を振りつづけた。その間、プルンプルンとはずむいようにゆれるリタ嬢の豊満な乳房を握り締めながらミゲロ氏は何度も発射。 ふたりの”SEXマラソン”はまる一日におよんだ。 ミゲロ氏の発射回数は、すでに八回に達していた。
そして九回目を発射した瞬間、ミゲロ氏は「ウッ!」とうめき声を上げるや、ついに昇天したのだった。
みごとに快楽死を遂げたミゲロ氏の顔は、満足そうな笑みを浮かべていたとか。 きっと天国に行けたにちがいない。


完全な夫婦になるために
フランスはリヨン市に住むルイ・ジュリアンさん夫妻。
夫のルイ氏と妻のビビアンさんは、恋愛期間が長かったせいもあって結婚三年目にして夫婦生活はすっかりマンネリ、 早くも倦怠期を迎えてしまった。
子供ができなかったこともよくなかった。二人の仲はどうもしっくりいかなくなった。 ちょっとしたことでもいさかいがはじまり、あげく夫婦たがいに公然と浮気するようになった。
こうなると、「性格の不一致」となって、もう離婚は時間の問題なのだが、ところがこの夫婦はエラかった。
「こんなことではイケナイ。もう一度やり直そう」と、話しあった。 で、二人で出した結論というのが、なんとルイ氏が女に、ビビアンさんが男になるという突拍子もないもの。
二人が女と男に入れ替われば、お互いにの気持ちをわかり合うことができ、カユイところにもすぐ手がとどくようになる。 そのためには夫が妻に、妻が夫になるのがいちばんだと考えたのである。
そして、スウェーデンの性転換手術の名医をたずね、ルイ氏は女に、ビビアンさんは男にせい転換してもらったのだった。
「男がどうしたらうれしがるかということもしっているし、女を喜ばすコツも分かっている。 とくにSEXは最高。私たちはカンペキな夫婦です。」と目下、二人は幸福の絶頂にあるそうだ。
さらに妻になったルイ氏は、こう語っている。
「やっぱりSEXで得するのは女のほうだとわかったワ。話には聞いていたけど、 たしかに男より女のほうが三倍は感じるみたい。」
男より女のほうがはるかにエクスタシーが強いというが、そちらのほうもルイ氏は身をもって証明してくれたのである。
こうしてルイ夫妻は離婚の危機を乗り越えたわけなのだが、この奇想天外な方法、フツーの倦怠夫婦にはちょとマネのできない芸当である。


ヤリ殺した事件
カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスの法廷で、三十八歳の夫が四十二歳の妻を”やり殺した”事件が取り上げられた。
裁判では”やり殺したことは事実だが、二人とも快楽の絶頂にあったので殺意は認められない”という判決で無罪になったのだが・・・。
夫はマンフレッド・リンデンというドイツ生まれの設計技師。このリンデンさん、十六差うで女を知って以来、 一晩たりとも女がいないと気がすまず、それもひと晩に最低五回はヌかないと頭がモヤモヤして眠れないというゼツリン。 このゼツリンが災いして、三十八歳まで結婚できないでいた。
どんなスキ女でも毎日五回のノルマはキツイ。
「アタシも嫌じゃないけど、アンタと付き合っていたら体がもたない」と、みんな女は逃げ出してしまうのだ。
そこへ現れたのがルシル・ロジャーという未亡人。類は友を呼ぶで、彼女がまた高原をはばからない好色ウィドー。
二十二歳の時に結婚したが、夜の激しさに耐え切れず最初の夫は一ヶ月で蒸発。 二度目の夫は半年で賢虚。三度目の夫もやはり房事がたたって不能といった具合に、これまでに夫が九人変わったという華々しい(?)経験の持ち主。
リンデンさんにピッタシの女性で、ルシルさんにしてもリンデンさんは、またとない理想の相手。 二人はすぐに結婚した。で、手をたずさえてハイチへ新婚旅行。
いかんせん好きモノの二人のこと、ホテルに到着するや部屋に閉じこもりっきりで夜を日についで楽しんだ。 食事はすべてルームサービスですませ、二人のSEXマラソンはえんえん一週間におよんだ。
ところが、ついに八日目の夜のこと、ルシルさんは「ああ、死ぬ!死ぬ!」と絶叫すると、そのままホントに死んでしまったのである。


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