・・・  ・・・ 
















「クソッ、クソッ・・・!」

イザークはそう叫ぶと、もめていたアスランとそれを止めたディアッカをロッカーに残し

一人ザフトトップガン専用の更衣室から飛び出してきた。

































「イザークはアスランがお嫌いですか?」










何処かからかうようなクリクリとした大きな眼差しでイザークの瞳を見つめてくるニコル。


「ああ、嫌いだ!ハッキリとしないどこか煮え切らない態度のあいつには昔からイライラと

させられる。お前はよくマトモにあんな奴とツルめるな。」


  面白くなさそうに即答し、鼻を鳴らすイザーク。





「腕・能力と共にアスランはガンダムのパイロットとして尊敬していますよ。」

  まるで自分の事の様に嬉しそうに話すニコルになんだか脳の芯がチリチリとするイザークは、

  拗ねたか様にだんまりを決め込むが遠慮なく言葉を続けるニコル。



「アスランは仲間思いだし、自分の力を誇示する事も無いし・・・」

  イザークは脳へのチリチリとする苛々の痛みがMAXに来て、思わずニコルを睨み付ける。


「お前は何が言いたい!」


  ニコルは一瞬目を丸くしてイザークを見返したが、すぐに優しく微笑む。



「・・・アスランはイザークの事、好きだと思いますよ。」

  今までからかった様なニコルの顔は優しい天使の様な笑顔になって言葉を紡ぐ。




「・・・イザークはアスランの事誤解していると思います! アスランはきっとイザークの事・・・

僕は、この隊が好きですよ。

・・・それにイザークとアスラン2人の力がひとつになったら、この隊はもっともっと強くなる。

地球連合軍なんて直ぐに討ち取る事が出来ると思います!

それに、僕の大好きな2人ですから、仲良くして欲しいです。そうしたら、僕はもっとこの隊が

好きになるのになぁ〜〜。」


  にっこりと満面な笑顔でイザークを覗き込むと顔を珍しく赤らめていたので、さすがの

  ニコル見慣れない光景に驚いた顔をした。



「・・・いい加減に しろ。お前は良くそんな歯の浮くような台詞を吐けるな!」

  そんなニコルにイザークは言葉で遮断しようとするが。





「じゃあ、アスランと少し話してみて下さいね。クルーゼ隊長と一緒に審議会から丁度帰ってくる頃

ですから。アスランに“イザークが話したい事があるらしい”と言っておきましたから



  イザークの動揺を楽しむかのようにニコルの天使の顔は小悪魔化する。



「ふ、ふざけるな!俺は知らんぞ!」


「ふふふっ、もう言っちゃいました “素直”って大事ですよ?イザーク。」



〜〜〜っ!!」

 テレもあるのか怒髪なのか顔を真っ赤にして何も言えなくなるイザーク。




  ニコルの本当に嬉しそうな笑い声が久しぶりにイザークの耳に残った。


  だが、そのニコルとの会話は

  イザーク自身なぜか心がフワリととても優しい温かい気持ちになったのだった。






















―― カツーン・・・ ――  



 
我に返ると足元に血と熱で変色変形したペンダントが落ちた。






































          “これをつけてピアノを弾くと上手く弾けるんですよ。”





































拾い上げたペンダントを握り締めるイザークの瞳から零れた涙が頬にスジをつくった。





持ち主を失くしたソレは少し前までは暖かく美しい光を放っていたのに今ではとても冷たい。











「・・・ニコル・・・・・っ・・・」




























                                            END.

*** *** *** *** *** ***

短いです(汗)
ニコルたんスキーでは特に無いのですが、
やっぱりずっと見続けている私としては滅茶苦茶書きたくなりましたイザニコ?ニコイザ?
殉職したニコルたんを一人思い出すイザ王子が書きたくなりました。

う〜ん、エロ的なものヌキで身内とも思える純粋な愛情にも似た“想い”萌えで
書いた文です。イザ王子は滅多に泣かない(私の中サイトでは)奴なので、それだけ
ニコルたんを思っていた、ということで。でもニコルたん、スキですよ。






Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!