いちにー、さんしー、ご。 5歩進んだのでちょっと立ち止まる。 びょこびょこという音が次第に近くなってきたのでまた歩く。 いちにー、さんしー、ご。 、、、びょっこびょこ。 いちにー、さんしー、ご。 、、、こ、びょこ、びょこ。 道が開けて大通りに差し掛かったのでくるりと振り返る。 「さ、ここまで。こっからは危ないから手を繋いでくぞ」 「やだもんね!ランボさん一人で行けるもんね!」 「だーめ、お前絶対轢かれるもん。そしたら母さん泣いちゃうだろ」 数秒の葛藤の後差し出された手を柔く握って歩き出す。 「ランボさん本当はひとりで行けるもんね!」 「はいはい」 「じりつしたりっぱなおとなの男なんだぞ!」 「はいはい」 「ツナはだまってランボさんに守られてればいーんだ!」 「分かった分かった、よろしくな」 「ガハハハハ!!ランボさんは最強!」