シャーシャーと流れ落ちるシャワーの水音に、アルフォンスは包まれていた。 熱いお湯を浴びて目を閉じると、髪も顔もまつげも身体も、何もかもがしとどに濡れた。結わずにおろしたままの長い髪がぺったりと身体に張り付いて、お湯の流れを作っている。 そうして頭のてっぺんから足の先まで流れて落ちたお湯が、まるで接着剤みたいになって、少女の足の裏と浴室のタイルをくっつけた。 「足、うごかないや……」 小さく声に出すと、雨みたいに細い湯がアルフォンスの口内を濡らした。ただ温かいだけで何の味もしないお湯。 それでも、アルフォンスの両足は動かない。 形の良い足先の爪がピンク色に染まっても、手の指の先が全部しわくちゃのお婆さんみたいになっても、シャワーのお湯を飲みすぎて気持ちが悪くなっても、アルフォンスの両足はタイルとくっついたままだった。 もう数十分もシャワーを浴びたまま。 バスタブで眠っちゃったことにして、朝までここにいようかな。それで風邪でもひいたら、兄さんだって……、 「―――っ!」 つらつらとそこまで考えて、アルフォンスは頭を振った。 そんなの、兄さんに対する裏切りだ。そして、―――母さんに対する。 妹は、気を取り直すかのように何度も瞳をパチクリさせた。まつげに溜まったお湯が零れ落ちて、まるで涙のようだった。 熱いお湯は溶けたチョコレートみたいに、少女の足の裏と浴室のタイルをくっつけたけど、それでもなんとかがんばって、鉛みたいに重い両足を動かす。腕を伸ばしてコックをひねる。キュッという音とともに雨のようだったお湯が止まって、それでやっとアルフォンスは覚悟を決めた。 早く行かなきゃ、寝室に。ボクらの子ども部屋に。遅くなったから、兄さんきっと苛立ってる。 それを考えると、身体はすっかり温まったはずなのに、少女の胸は内側から冷え込むような錯覚を覚えた。心がじんじんとしびれる。 だが、そんな感傷をむりやり打ち消して、急ぎ足で浴室を出た。身体を拭いてパジャマを着る。ボタンを留めていると、どうせ着たってすぐ脱がされちゃうんだけどな、という思いが急に湧き上がって来て、彼女の胸を悲しく曇らせた。 でもそんなこと、考えたってしかたない。これからボクたちがする行為は、ボクらの願いを叶えるために必要なことなんだから。自分たちのため。すべては自分たちの。 アルフォンスは、そう考えることで自分を無理矢理納得させた。 最近はそういうことが多い。 「遅いよ…」 「ごめん。バスタブにお湯張ったら、あったかくて眠くなっちゃったんだ」 本当は浴槽にお湯など張っていない。髪や身体を洗った後は、ただ延々と熱いお湯を浴びていただけ。だがアルフォンスは、えへへと笑ってその場をやり過ごした。 兄は口をへの字に歪めて不満そうにしている。元々気が長い方ではないエドワードだから、待ちくたびれて少しだけ乱暴な気持ちになってしまったのだろう。 「髪、まだ濡れてる。拭いてやるからこっちこい。……そしたら身体見せてくれ」 来た。 兄の言葉に、アルフォンスはきゅっと目を瞑った。そうしてわずかに下を向いてくちびるを噛んだ。 髪を乾かしてくれるという嬉しい誘いと、身体を見せてくれという、お願いの振りをした命令。その二つが一緒にやって来た。 今夜の覚悟はバスルームでとうに決めたはずなのに、アルフォンスの幼い胸は軽い憂鬱に苛まれた。 嫌だな。本当はあんまり見せたくない。―――でもそれは、兄さんと母さんを裏切ることになってしまう。そっちのほうがもっとずっと嫌だ。 「うん、わかった」 だからアルフォンスは、身の内に潜む憂鬱をひた隠しにして、やんわりと笑って兄の側に近寄った。兄のすぐ横、ベッドの上で膝をそろえて目を閉じる。 まぶたの中の暗闇の世界で、アルフォンスはふかふかのタオルの感触を感じた。目を閉じただけで現れる薄い暗闇の世界は、とてもとても優しい。太陽の匂いがする柔らかいタオルが、湿ったアルフォンスの長い髪をくるんで、不器用に水分を吸い取っていく。それをしているのはエドワードだ。 ……にいさん、だいすき。だいすき。 アルフォンスは、エドワードの手の動きがあんまり不器用で優しいものだから、角砂糖がほろほろ崩れるみたいに甘く穏やかな気持ちになった。ゆらゆら頭がゆれる。嬉しい。濡れた髪を拭いてくれる兄さんは大好きだ。朝までこの時間が続けばいいのに。 「さてと。このくらいでいいよな」 でも、そんな願いはただの願いでしかないのだ。 ふかふかのタオルは水分を吸収して冷たくなり、アルフォンスの頭から離れていく。ゆっくりと目を開けた向こうには、口の両端を上げたエドワードがいた。 「アル。オレたちは母さんを錬成するって決めた。でもオレは、医学書の中でしか女を知らない。本物の、生身の女の身体なんて、知らない。―――だから見せてくれ。絶対に失敗しないように。母さんに完璧な肉体を用意できるように。母さんとよく似たその顔の……」 そういう兄の顔つきは、ひどく真剣だった。 「……うん、わかってる」 一糸も纏わぬ姿になると、さすがに肌寒い。湯冷めしてしまう。 わずかに肩を竦めて身を小さくしていると、エドワードがアルフォンスの肩を抱いた。よしよしと慰めるように、暖めるかのように、妹の剥き出しの肩を抱く。 「寒いな。ちょっとだけ我慢して。……できるよな?」 アルフォンスは辛くて涙が出そうだった。この兄はこんなにも優しいのに。 「胸、見るぞ」 不器用で優しいはずの兄は、残酷にそう宣言した。言いながら、そろそろと手を柔らかい胸に伸ばしていく。アルフォンスはまだ12歳だから、あまり大きくない。成長途中の未発達な乳房だ。 「あっ、見るだけ。さわらなくてもいいでしょ」 「触んないとわかんねーよ」 「でも、んっ…」 「……ちくびって、強く擦ると立つんだよなぁ」 エドワードは豆と呼ばれるくらい背の低い少年だったけど、手だけは大きかった。父親譲りの、包容力のある大きな手のひら。亡き母は、背の低さを気にしてむくれる兄に、エドは手も足も大きいからきっと大きく成長するわと、まるで女神のようにやわらかく微笑んだものだった。優しかった。幸せだった。 今、兄の手のひらに幼い乳房を弄ばれながら、アルフォンスはそんなことを思い出している。 「いっ、痛いってば。強くさわらないで……」 「母さんはもっと大きかったはずだけど、アルはまだあんまり大きくないなぁ」 「当たり前だよ。ボクと母さんじゃ、年齢が違うもん」 「そうだな。アルも大人になれば母さんくらいになるよ」 「そういうことじゃなくって……」 アルフォンスは、自分と母は違うのだということを言いたかった。本当はずっとそう言いたかった。兄が思うほど、自分と母は似ていない。兄が求めるほど、自分と母は近くない。 「―――じゃ、次。足ひらいて」 ぴくん。 アルフォンスがもごもごと口篭もっているうちに、エドワードの興味は次の場所に移行してしまったようだ。夜露を含んだみたいに湿り気のある声が耳に響いて、アルフォンスの身体を強張らせた。ぴくんと、身体が震える。 下着まで脱ぐように言われて、実際に脱いでいるのだから、じきにそこが観察対象になるのはわかっていた。覚悟だってしていたつもりだ。 でも、嫌だった。頭では納得していても、感情が追いつかないのだ。浴室の時と同じで、自分の足がまるで自分の足じゃなくなってしまったかのように、動かそうとしても動いてくれない。 「ねぇ、兄さん。ボクと母さんじゃ年齢が違うから、見ても、参考にはならないかもしれないよ」 小声で恐る恐るそう告げると、エドワードは真剣な顔をして、噛んで含めるみたいに諭し始めた。聞き分けのない子どもを言い聞かすように。 「アル。オレはさ、母さんの人形を作りたいわけじゃない。あったかくて柔らかくて、石鹸の匂いやキッチンと同じ匂いのする母さんを錬成したいんだ。お前だってそうだろ?」 「……うん」 「そりゃ、アルと母さんは年が違うよ。身体の作りだってまだ全然違う。でも、アルの体温や色や感触は、確かに母さんから受け継いだものなんだ」 「……うん」 「生物学の本や医学書を開けば、そこには大人の女の肉体が載ってる。でも、体温や色や感触は、何一つ教えてくれない。ちっとも柔らかくないし、匂いもしない」 「……うん」 「アルはさ、顔も、表情も、趣味や嗜好も母さんによく似てる。笑った顔とか、笑った時の声とかもすごく似てる。だから、身体だって似てるはずなんだ。だって母さんの娘だから」 「……そうかな」 「本に載ってる大人の女の体と、アルの生身の身体。この両方を参考にしてすり合わせれば、きっと本物の母さんが作れる。オレはそう思う」 「そうだ、よね」 「なぁ、アル。オレ間違ってるか。母さんはなんにも悪いことなんかしちゃいなかった。あいつに苦労させられて、それで病気になって死んだんだ。オレはただ、大好きな母さんを取り戻して、お前と三人で幸せに暮らしたいだけ―――」 明かりを消した夜の暗さの中で聞くエドワードの声には、有無を言わせない何かがあった。兄さんは間違っていないとアルフォンスに思わせる、何かが。 「うん……、ボクもおんなじ気持ちだよ」 だからアルフォンスは、兄の前で身体を開く抵抗感を胸の内にひた隠して、今できる精一杯の笑顔で微笑んでみせた。この覚悟は偽物ではないと、自分自身に思い込ませるために。 それでも、アルフォンスの両足は小さく震えるのだ。開いて見せるのは怖いと訴えるように。だってそんなところ、自分でさえしっかり見たことがない。 「おんなじ気持ちだけど、でも―――」 「アル」 「う、うん」 兄に強く名前を呼ばれて、条件反射のようにアルフォンスは足を開いた。ぴったりとくっつけていた膝と膝の間に、わずかに隙間を空ける。 その隙間に、兄の手がかかった。ひどく熱い手だった。やけどしそうだ。体温の高い大きな手のひらに膝を割られて、妹の心臓は緊張で破裂しそうになった。 「待って待って!……さわるの?」 「触んなきゃ中見れねぇよ」 それはそうだ。アルフォンスのそれはまだ少女のもので、指で広げなければ中が見えない。閉じている。 エドワードの指が二本そこに触れて、狭い入り口をそっと押し広げた。 「へぇ、こうなってるんだ」 密やかな呟きと、しっかりと広げて固定する指の感触がたまらなくて、アルフォンスはきゅっと目を瞑った。見られたくないけど見られてしまうのなら、見られている場面を見ないようにすればいい。 でもそうすると、広げられているそこに余計視線を感じて、アルフォンスは泣きそうになった。兄は今どういう顔で、妹の女性器を観察しているのだろう。 「淡いピンク色で、狭いけど柔らかそう。すごい」 まるで独り言のようなエドワードの呟きを耳にして、アルフォンスはハッとした。閉じていた目をパッと開く。なんだかとても嫌な予感がして、心臓がドキドキと早鐘を打った。 「ねえ!それ以上触らないよね?」 思いっきり足を閉じたい衝動に駆られたが、なんとか我慢する。その代わりに大きな声で問い質した。不安からだろうか。自分でも予想外の大声になった。 「まだわかんねー。必要があれば触るよ」 「……ひつようって、」 「そうだ。反応、見なきゃいけないもんな」 「え、――ッッ!」 突然指でそこを擦り上げられて、アルフォンスは大きく震えた。広げられた割れ目に感じた感触に腰が震えて、背中からそれが駆け上がる。 「やだ、……やだ!」 ついに我慢できなくなって、泣き声で大きく叫んだ。 だが、それでも、この兄は許してはくれなかった。 「この器官の仕組みを理解しなきゃ、こんなことしてる意味ねえだろ。オレ中途半端って嫌い。母さんに不完全な肉体は作りたくない。母さんに嫌な思いさせたくない。――アルは、違うのか」 アルフォンスは、ぐっと言葉に詰まって息を飲んだ。瞳に涙が浮かんではいるが、まだそれは零れていない。泣くもんか。泣いたりしたら、兄さんと母さんに対する裏切りだ。 ぐっと唇を噛み締めた妹は、首をふるふると横に振った。 「ちがわない……」 口喧嘩だって拳骨ぶつけあっての喧嘩だって、アルフォンスはエドワードに負けたことなどなかった。妹だけど、そんなことは問題じゃなかった。アルフォンスはとても強いし賢いから。 でも、ここぞという時には、彼女は兄に逆らえないのだ。とてもとても適わなくて、兄の言い分を受け入れてしまう。たとえ本心の奥の本心が、別のところにあったとしても。 そうなってしまう原因は『想いの強さ』の差だと、アルフォンスは思っている。 兄は純粋だ。ほんの少しも混じりけがないほど純粋で、それは時として胸が痛くなるほどだった。 こういうことがあった。母が死んだばかりの頃、二人は毎日のように母の墓を訪れた。朝から日が暮れるまで、ほとんど何もせずそこにいた。ただそこにいた。ただそこにいてひたすらに母の死を思った。 だがアルフォンスは、日が暮れれば腹が減った。今よりさらに幼かった彼女は、空腹や寒さや夜の暗さにへこたれて、家に帰ることを望んだ。夕闇迫る墓の前で、家に帰りたいと言い出すのは、いつもアルフォンスだったのだ。 そんな妹とは逆に、この兄はいつまでもいつまでも母の死を悲しんでいた。空腹も、寒さも、夜の闇も厭わずに。深く深く純粋に。 そんな兄を見てアルフォンスは、自分はなんて薄情な子どもなんだろうと、胸が痛んだものだった。自分がひどくわがままで情の薄い子どものような気がして、兄や母に対する罪悪感で胸がいっぱいになった。 こんなに母さんが大好きなのに、その大好きな母さんが死んじゃったのにお腹が空くなんて、ボクはなんて薄情な子どもなんだろう―――。 その思いは、数年経った今でもアルフォンスの胸にある。消えるどころか、思いの根は太く太くしっかりと張り巡っていた。 だからこの妹は、エドワードの闇のような純粋さには、どうしても逆らえない。 「あったかい、やらかい」 兄の中指が何度も何度もそこを擦り上げている。今にも埋められそうな指の動きに怖気が走ったが、恐怖はむりやり飲み込んだ。気付かないことにする。 これくらいなら耐えられる。我慢できるから、どうか早く終わりますように。 「もう、いい?」 指先と指の腹で撫でられてるそこが熱くて、腰から背中を駆け上がる何かに身体が震えるから、妹はそれを散らそうと声に出した。ふとももが震える。 「……でもアル、あんまり濡れないなぁ」 「な、え、」 「ちょっとびっくりするかもしれないけど、我慢しろよ」 「―――っ!あぁ!」 いきなり訪れた痛みに、思わず膝を閉じて腰を引いた。 「うわっ、バカ、止めろってば!」 エドワードの手は、後退った妹の足の間から離れなかった。彼の中指は、幼い妹の性器にしっかりと突き刺さったままだったから。躊躇なく遠慮なく、指の付け根まで。 「やっ、いた…、いたぁ……ッ」 もう一方の手で、妹の逃げ腰を捕まえてぐいと引き寄せる。痛みと精神的ショックでひくひくと痙攣する背中を、精一杯やさしく撫でて宥めた。 「ごめん、悪い。オレだってこんなこと初めてで、加減わかんなくて、……痛かったか?痛かったよな?ごめん。謝るから、……だからもう少し我慢してくれ」 それは残酷な宣告だった。 この苦痛と異物感が、まだ続くというのか。 「いや、ぬいて……、抜いてったら!」 「んっ、キツイ、アル。もっと力抜け」 「やあっ、動かしちゃ、あ」 「熱い……、せまい、けど、気持ちいい。指しか入れてないのに……」 すげーと、エドワードが呟いた。その呟きには微妙に性的興奮が入り混じり始めている。いや、彼の胸は最初から昂ぶっていたのだ。最愛の妹の裸を見たその瞬間から。母の人体錬成成功という願いを最優先にして、妹への劣情を必死で押し隠していたというだけのことだ。 母を敬愛して、妹を愛して何が悪いというのが、エドワードにとっての真実だった。 アルフォンスの白い頬に、真珠のような涙が散った。 エドワードはたまらず、中に入れた指の数を二本に増やして抜き差しを繰り返した。そこは狭くてキツかったが、同時に熱く溶けてエドワードに絡みついた。 次第にくちゅくちゅという水音が混じり始めた。 「女って感じるとこういうふうになるんだ……」 アルフォンスは、感じるというほど感じてはいない。初めて異物を受け入れた痛みと精神的ショックで身体が熱くなり、ただハァハァと荒い息をこぼしているだけだ。 でも、エドワードは明らかに興奮していた。 アルフォンスは、混乱する意識を叱咤して兄の顔を見た。意志の強さが窺える吊り目ははうっすらと潤み、赤く充血している。薄く開いた唇からは熱い吐息が絶え間なくこぼれている。 それは、アルフォンスが今まで目にしたことのない兄の表情だった。 視線が滑って、兄の下半身が目に入った。兄は裸になる必要がなかったからパジャマを着たままだったのだが、その上からでもはっきりとわかった。足の付け根の辺りが、不自然に脹らんでいる。 アルフォンスは子どもだったけど、それが何を意味するのかは知っていた。 嫌だった。指ならまだしも、それを入れられるのは嫌だった。 「あっ、んんぅ…」 身の内をかき回す指の数が、一本増やされた。苦しい。まだ少女のアルフォンスには、そこが裂けてしまうという錯覚を覚えるほどの異物感だった。快感なのか苦痛なのかはまだよくわからない。ただ燃えるように熱かった。 ぺろりと乳首を舐められた。熱い吐息を吹きかけられて、背中がビリビリと震えた。もしかしたら気持ちいいのかもしれない。 「ねぇ、兄さん…、い、いれないよね……?」 翻弄される身体に心の中で鞭打って、震える小声で訊いた。 だが、すでに自分を見失いかけたエドワードはそれには応えず、切羽詰った調子でこう言った。 「アル…、アルフォンス。すげえ好き、大好き。世界中で一番慕ってるのは母さんで、世界中の何よりも痛いくらい好きなのは、アル、お前だ。―――だから、な?」 ―――父さん。 誰に何を思えばいいのかわからないアルフォンスは、とっさに、その昔この家から欠けた父を想った。 会ったことはあるはずだけど、記憶にはない父。父さん。 記憶にはない遠い遠い父を想った。そうしたら少し泣けた。 |