SS・小説講座
〜SS講座、始めに〜
好きなキャラを自由に動かしたい、好きな作品の世界を自分風に作り変えたい、など。願望は人それぞれだけど、とりあえずSSを書こう、と思ってる人がコレを見ていると、俺は仮定して進めます。
SS(サイドストーリー・ショートショート)と聞いてすぐに思い浮かぶのは何ですか? もし、特定の人のSSが思い浮かぶのならココを見る必要はありません。その人のSSを真似してみましょう。
もし、特定の人のSSが思い浮かばないのなら、ちょこっとココを見て勉強して書けるようになってみましょう。
でも、堅苦しく考えなくて大丈夫です。
俺だって、一日だけ作法を勉強したら次の日からちゃんと使えましたから!!
あ、ちなみに、↑のように文字を大きくしたり色を変えたりするのは個人の勝手ですから好きに使いましょう。ただ……あまり多用すると嫌われる可能性もあります(見づらい!! って)
〜基本中の基本〜
PCはありますね? キーボードはありますね? メモ帳はありますね?
それで完璧です。貴方はSSを書く為の三種の神器を手に入れている事になります。
ちなみに、俺は『FrontPage Express』(本当はHPを作る為のソフトです。PCに元から入ってました)を使って書いてます。コレは文字を書けば直接Htmlに変換してくれ、文字の大きさを変えたり色を変えたり、色々とSS(HP)を書くのに便利機能がついてます。持っている人はこっちで書くのも良いかも。
たとえば
こんな感じに
文字の位置を動かしたり、一文字ずつ色を変えたりできます(面倒だけどね)
さて、日本語は使えますね? 辞書はありますね。はい、それで貴方は立派なSS作家です。俺を超えるSSなんていつでも書けます。
さぁ、メモ帳を開いてキーボードで文字を打ってみましょう!!
〜キャラの動かし方〜
さて、書け、と言われても書けないと思いますのでまずは俺が例文を書いてみましょう。
例文――川原で滑った浩之を助ける綾香。
綾香は右手を出した。
「ほら、早く捕まって」
俺はその手を握った。
はい、なんて事の無い綾香と浩之のワンシーンです。が、なんとなく寂しいと思いませんか? 三行しかないのも理由の一つですが、それだけではなくて文章量が少ないのも理由です。
たとえば、こういう風にしたらどうでしょう?
綾香は、ふぅ、と溜息を吐きながらゆっくりと右手を出した。
「ほら、早く捕まって」
俺は、おう、と答えながら、必死にしがみ付くようにその手を握った。
少しだけ文章が広がりましたね。なんとなく頭の中に情景が浮かんだのではないでしょうか?
綾香が飽きれた顔をしているのが、浩之が汗をかきながら綾香の出した手を握り締めているのが、見えませんか? 見えない? ……それは俺の表現が甘いだけです、貴方のせいではありません(涙)
まぁ、最初は一つの事柄に注目して詳しく書くのはどうでしょう?
例 人が動いた
● 動いた。
これで終わっちゃ駄目ですよ。動いたって言ってもどう動いたのか不明ですから、ちゃんと考えてみましょう。
● 右足を出し、左足を出し、動いた。
これも駄目です。当たり前過ぎます。もっとその人の特徴を表して、色々書いてみましょう。
● 引きずるように右足を動かし、左足は強く地面を踏みつけるように……。まるで不具合のある右足の代わり、と主張するかのように、力強く――他の誰にも負けないほど力強く左足は動いた。
何だか、ドラマが生まれそうですね。タイトルは『君(右足)は僕(左足)が守る』。こんな感じで、ちょっとやりすぎ、と思えるような事が書けるようになるまで頑張ってみましょう。大事なことです。
ちなみに、俺の文章で『……』やら『――』やら使ってますが、気にしなくて良いです。真似もしなくて良いです。コレはSSを書くのには必要ありません、小説の作法です。気にしてたらSSを楽しく書けません、無視しましょう。
まぁ、それでも気になる人は後ろの方にある小説の作法を見てください。ちゃんと説明してますから。
〜応用編〜
うえ!? もう応用!? 基本ってスゲェ簡単だな。なんて思った人、貴方は才能があります。すぐにSSを書けるでしょう。さぁ、メモ帳を開いて好きなキャラの行動を思い浮かべ……
はい、ココで思い浮かんだ人(元々書きたいSSがある人)はすぐにSSを書けます。書いてみましょう。
だけど、好きなキャラの行動が浮かばなかった人。はい、ちゃんと応用編を見ましょうね。
まず、俺が文章を書く場合に思い浮かべるのは絵です。SSの場合もその作品の中心になるような絵を思い浮かべます。
……何か浮かびましたか? 俺は浮かびません。当たり前です。漠然と絵を思い浮かべてもエロ漫画しか思い浮かびませんでした(月野定規氏の♭37℃の表紙が思い浮かんだ(爆)
まぁ、普通は浮かばないので範囲を狭めてみましょう。
まずはキャラです。誰か好きなキャラを頭の中に思い浮かべましょう。俺は綾香です。
さて、そのキャラの表情はどうでしょう? 喜怒哀楽のどれでしょう? 俺は笑顔で喜です。
そのキャラの隣には誰か居ますか? 俺の場合、隣に浩之。
……考えましたか? 俺の場合は――綾香が笑顔で隣に浩之がいる絵が浮かびました。が、コレじゃ普通なのでちょっと脚色します。浩之と綾香の腕を組ませましょう。……はい、まるでデートをしているような絵が頭の中で出来あがりました。
皆さんも思い浮かんだ絵があったら、それにちょっと脚色しましょう。
では、その絵に合うシチュエーションを考えます。俺の場合はすぐにデートしてる、と気付かせる絵が頭の中に浮かんでいます……が、俺は意地悪なのでちょっと変えます。
その浩之と綾香の後ろには無数の女性キャラが……。はい、コレで浩之と綾香のデートを他のヒロイン達が追跡している絵の完成です。
次はその前後関係を考えましょう。突然、綾香と浩之がデートするわけがありません。まずは、きっかけが必要です。
……まぁ、道端で出会った綾香と浩之が成り行きでデートして、それを偶然街中を歩いていたヒロイン達が順々に見つけていき、いつのまにか大人数で浩之達を追いかけることに……ってな感じでしょうか?
多分、言い争いとかしてます。「浩之ちゃんは私のものよ!!」なんて、包丁出して威嚇しているあかりの絵が思い浮かびますね……。何だか殺伐としてます。
きっかけが思いついたら、後はラストだけです。
ラストは……他のヒロイン全員から襲撃される綾香。だが、全て返り討ちに!! ――なんだか、もっと殺伐としてますが、気にしちゃ駄目です。SSとはそういうもんです(爆)
勝ち残った綾香は置いてけぼりを食らった浩之に近寄り、「さぁ、浩之はもう私のものよ。誰にも邪魔させないわ」なんて言って……
あ、何だか駄目です。オチがアレになります。
アレとは、
「嫌だぁーっ!!」
と、主人公が叫ぶお決まりの奴です。まぁ、俺が多用する手ですね。オチには丁度良いのですが、あまり多用すると面白く無くなるので変えましょう。
……こういう時は暗転系です。暗転――それは名の通り暗くなる事です。劇とかでありますよね? 急に真っ暗になる奴。アレです。
『浩之は何も言えず、ただ綾香に手を引かれ、連れて行かれるしかなかった……』
こんな感じで明確なオチは用意せず、各自脳内補完っていう他人任せな終わり方です。
まぁ、あっさりと考えたシナリオなんで面白みの欠片もありませんが、コレでもSSです。面白い、面白くないは関係なく、SSはSSです(断言)
面白いSSの書き方なんぞ知りません。そんなの知ってたら俺がやってる(笑)
とりあえず、最初は面白い、面白くないは関係なく、キャラクターを動かすことに専念してみましょう。それで、キャラが自分の予想通りに動かなくなったら『キャラが勝手に動き出す』という嬉しくも悲しい現象が起こるのです。
〜キャラクターが勝手に動く?〜
多分、SSや小説を書いたことの無い人は疑問に思うでしょう。が、書いたことのある人なら経験があるのでは?
「よし、このキャラはシリアス方面へ……」なんて考えててもギャグを言ってしまったり、ついついドジな一面を書いてしまったり。
後々、読み返して「このキャラ――こんなだっけ?」なんて気付くのです。コレがキャラが勝手に動く、という現象です。
こうなったらSS・小説を書く時間がかなり早くなります。だって、考えなくても勝手に喋ったり動いたりしてくれるんですから。
ただ――面白いSSになる確率は少ないです。大体が平凡な会話を進めたり、普通の動きをしたりするぐらいです。あんまり面白い事はしてくれません。
まぁ、通常でも面白いキャラは例外ですが……
〜終わり〜
おい!! なんてツッコミ入れた人。貴方はもう俺を超える(以下省略)
とりあえず、SS講座は終わりです。
SSは結局、自分が書きたいキャラを書きたいように書く事が大事なのですから、あんまり他人が教えられる事は無いんですよね。特に俺みたいな素人が教えられる事なんて少なすぎる。
さて、最後に俺がSSを書くときにやっている事を……
1 飲み物、食い物は自分の近くに。
2 眠くなったら止める。
3 頭と指が疲れてからが勝負。休むのをちょっと我慢して書けるだけ書く(でも寝る時は寝る)
4 休憩中はゲームはせずに、漫画や小説を読む。
5 辞書は常に手の届く範囲に。
6 くだらないネタを何度も使う。
7 区切りの良い所まできたら一度書くのを止め、読み返してみる。
8 気分転換には外へ出る。
以上――かな。まぁ、他にも色々とあるけど(猫を触る・体を動かす)これぐらいで。
さて、こんなふざけた講座を読んで、一人でもSSを書こうという気持ちになった人がいたら、ありがたいけど――いるかな?
まぁ、最初はあせらず、面白くなくても文章を書くのが大事です。後は妄想。
妄想できない人はまずSSは書けません。
猫と首輪。
はい、何か妄想しましたか? 俺はすぐに出来ました。遊びで綾香に首輪をつけようとした浩之がノックアウトされてるシーンが妄想できました。
もし、普通の猫に首輪をつけてるシーンを思い浮かべてしまった人。貴方は純粋過ぎます。もう少し、オタクの世界に入り込みましょう。
オタクになることも、SSを書く大事な要素の一つです。が、姿までオタクにならなくて良いです。心だけオタクになりましょう。
んじゃま、SS講座終わりです。
小説講座!!
ってなわけで、ちょっと面倒な小説講座です。基本的に教えるのは作法――と、いうか、決まり事ですね。
コレはSSコンペ(2chとかで良くやってます)に投稿する人にも必要なことなので、SSを書いてる人も見ておきましょう。
さて、皆さん小説やSSは書いてますか? 書く場合、何に気をつけてますか?
キャラクターの動き。台詞。シナリオ。
色々あると思います。でも、小説を書く場合はそれだけじゃ駄目なんです。
〜文章の基本〜
さて、基本とは何か――というと、作文の事です。小学生の時を思い出してみましょう。作文の作法について習いませんでしたか?
行の始めは1マス開ける。っていうアレです。小説もそれが基本中の基本になります。
←ココ、空けてますよね? コレが基本です。コレが出来てないとコンペでは叩かれます。「基本を覚えてから来い!!」って(中には優しく基本を教えてくれる人もいますが、まぁ、少ないです)
ちなみに、
「こういうカギ括弧(かっこ)の場合は1マス空けません。空けたら駄目です」
あくまで、空けるのは『地の文』の行の始めだけです。
〜地の文とは?〜
地の文とは、今書いてるようなカギ括弧とかの無い、説明文などの事を言います。
SSとかでもありますよね?
浩之は――
みたいな感じで、説明をする時の文章。コレを地の文と言います。ココが結構大事で、SSの所でも話しましたが、文章が少ないと寂しくなります。
それに、少ない文章を読んでいても内容が理解できず、どんなに面白い設定でも駄作になります。
〜地の文の基本〜
地の文の基本。それは説明です。説明の無い地の文はライスの無いカレーライスです。ってか、それはすでにカレーライスではありません。カレールーです。
でも、『俺、別にカレールーだけで良いけど』なんて人もいるでしょう。確かにそうです。まぁ、この辺りは好みの問題でしょうね。
あっさりが好きか、普通が好きか、コッテリが好きか。それぐらいの差です。
ちなみに、SS講座で使った綾香と浩之の文章をあっさり・普通・コッテリにすると……
あっさり
綾香は右手を出した。
「ほら、早く捕まって」
俺はその手を握った。
普通
綾香は、ふぅ、と溜息を吐きながらゆっくりと右手を出した。
「ほら、早く捕まって」
俺は、おう、と答えながら、必死にしがみ付くようにその手を握った。
コッテリ
制服のスカートを押さえながら綾香は、ふぅ、と少しだけ悩ましげに溜息を吐き、膝をしっかりと閉じてしゃがみゆっくりと右手を出した。その右手は筋肉質だが女性特有の柔らかさを持っているのが目に見えてわかった。
「ほら、早く捕まって」
足の踏ん張りを無くしたら川原の下まで滑り落ちそうな俺は、おう、と威張って答えながら、心の中で感謝していた。――絶対に川原を転げ落ちるのは嫌だ、ありがとう綾香。俺は、綾香の右腕に必死にしがみ付くようにその手を握り、何とか引き上げてもらおうとした。
はい。どの場合でも、『綾香が右手を出し、浩之が掴まる』というシチュエーションは変わってませんよね? つまり、どの書き方でも伝わることはほとんど一緒です。
が、あっさりの場合は基本的な事しか伝わらない。普通だと――やっぱり面白みに欠ける。でも、コッテリはちょっと詳しすぎ、なんて感じになるのです。
ココで大事なのは、『どのシーンをどう伝えるか』です。
お客さんに伝えたいシーンはコッテリ。さっさと進めたいシーンはあっさり。少しだけ印象に残って欲しい場合は普通。で書くのが丁度良いと思います。が、この文章の使い分けはなかなか難しく、ついつい必要じゃ無い事をコッテリ書いてしまったり、大事な所をあっさり終わらせてしまったり……
ただ止めたほうが良いのが全てのシーンをコッテリ、全てのシーンをあっさり書く事です。
コッテリの場合、文章量が多くて読書好きは喜びますが、そうじゃない人は読む気が失せます。
あっさりの場合、文章量が少なくて色んな人に読んでもらいやすいですが――あんまり心には残りません。
この辺りは書きつづけて、慣れるしかないんですけどね……ホント、難しいっす(俺も勉強中)
〜!?〜
はい。次の基本に移ります。えーっ、マジ!? ←はい、ココが今回の基本です。
通称ビックリマークこと! クエスチョンマークこと? こいつ等の真後ろには誰も入っちゃいけません。
たとえば!!こんな感じになったら駄目です。
コレが!! 正しい書き方です。
わかりましたか? ←のように『!』『?』のすぐ後ろには1マス空けないと駄目なんです。コレも小説の基本中の基本。コレが出来てないと、小説を雑誌に投稿しても読まれません(マジで)編集者はそういう所を厳しくチェックして、見るか見ないか判断します(彼らは時間が無いから、作法の出来てないのは読まない主義なんです)
「ちなみにカギ括弧の中の場合は問題無しです!!」
「が!! ←こういう風にカギ括弧の中で『!』『?』を使った後にも文章が続く場合は、1マス空けないと駄目です!!」
でも、『!?』は二つ同時に使ってOKです。『! ?』じゃなくてOKですよ。んで、『!!』はありでも『??』は無しです。『?!』もちょっとどうかと思います(笑)
ちなみに、(笑)なんてのは小説じゃ使っちゃ駄目ですよ。マナー違反です。笑ってる様子はちゃんと文章であらわしましょう。
(ははは。僕は笑うしかなかった)
なんてね。
〜()「」の作法〜
さて、時々みかける「」の使い方があります。それは――
「こんな感じの奴です。」
↑、見てもらえばわかると思いますが「〜です。」となってます。実は『。』は必要ありません。地の文の終わりと、「そうだなぁー。←こんな風に使うとき」だけ『。』が必要なのです。
これは()も同様。(こんなのはどうだろ。)なんて『。』は必要ありません(捨てましょう)ただ、問題なのが――(こんな風に)。←『。』を()の後につける事です。
コレがわけわからん!! 作法によっては駄目、となってたり、別に良いよ、ってなってたり。小説家もメチャクチャだし。この辺りは他の所で勉強しちゃってください。とりあえず、俺は使ってません。
〜……――ってどうよ?〜
……どうだろ?
間を表す時に使う『……』ですが、コレ。たまに『・・・・・・』と使ってたり、『・・・・・・・・・・・・・・・・』とすさまじく多かったりしますが、駄目です!!
小説じゃ『……』コレが基本です。でも!! 作家もたまに守ってません。『………』…が一つ多かったり、『…』一つ少なかったりします。ね? 阿智太郎氏(住めば都のコスモス荘、作者。もちろん沢山の作品を書いてるプロの方です)
ちなみに『…』←コレですが、・・・この大玉(爆)を三つを変換すれば出てきます。…コレを二つ書くのが基本です……ね?
この辺りは慣れたら自然と出来るようになります。でも、多様は無用です。使いすぎると怒られます。
……でもさ……たまに……使いたくなるのよ……はは。
さて、今度は一本道みたいな――のことです。コイツは結構微妙で「こんな風に――間をあらわしたり」ある所では――ある所って言っても別のサイトじゃないよ――こんな風に注意書き&()代わりに使ったり、色々です。
でも、大体がこんな感じかな?
その服――赤色をしていて煌びやかな宝石が所々についているドレスを着てみた。
みたいに、詳しい説明に入る前に使ったりします。まぁ――←これの使い方は人それぞれって事で、使いたいな、なんて思ったら使ってみるのはいかがでしょうか?
んで、――←コレは「ー」この伸ばし棒を変換したら出てきます。ただ『−』だったり『‐』だったり『ー』だったり、伸ばし棒は種類が結構あるので、間違えないようにしましょう『――』←コレですよ。
〜応用編〜
では、全て使って何か文章を書いてみましょうか……
例題――雲
あの雲。何かの形に似てる――アイスクリーム? いや、餅――しかも、ちょっと膨らんだ餅に似ている。
「食いてぇ……」
俺は知らず知らずのうちに呟いてしまった。うぇ!? と、隣に居た女の子――うーむ、何気に可愛い――が驚いた声が聞こえた。
あぁ、俺も餅食いてぇ(実は俺の心境だったり……)ジュージューと香ばしい餅、ペリッと張りついた餅を金網からはがし、箸で掴んで醤油に漬け――あぁ、美味そう。
〜擬音〜
先ほど、ジュージューやら擬音を使いましたが――実は、あんまり使わない方が良いんです。
ギャグの時なら良いんですが、シリアスで擬音を使ったらちょっと迫力に欠けます。
例題――銃弾が打ち出される
バンッ!! そんな音と共に壁がビシッと音を立て穴が開く。シーン、と辺りが静まった。
コレよりも、
心臓を握り潰しそうな重苦しい爆発音が鳴り響いた。だが、その音は小さく、爆弾とは違う。そんな音と共に壁がひび割れた音を立て穴が開く。唐突に、虫の足音さえ聞こえそうなほど辺りが静まった。
コッチの方がシリアス、って感じがすると思う。
擬音ってのは簡単に使える代わりに、使う場所をわきまえないといけない諸刃の剣。多用すると、どんなシリアスでもギャグのように見えちゃうのですよ。
それと同時に、ギャグで擬音を使わないとシリアスになってしまう。
例題――ハリセン
後頭部に振り下ろされる紙で出来た凶器。空間を破裂させたような炸裂音が鳴り響いた。その凶器に当たった相手は揺れる脳と頭を抱えてうずくまって倒れた。
ハリセンなのに、まるで殺人兵器のような扱い(笑)だから、こういう場合は、
後頭部に振り下ろされる紙で出来た凶器。パシーンッ!! 炸裂音が鳴り響いた。その凶器に当たった相手はグワングワンとする頭を抱えてうずくまって倒れた。
コレならギャグだと気付いてもらえるでしょう。
つまり、擬音は使いどころが肝心で、一気にストーリーをギャグにもシリアスにも変えてしまう危険な言葉なのです。
話の内容に気をつけて、注意しながら使いましょう。
〜台詞の重要性〜
地の文とか、その他が重要なのはわかってもらえたと思います。が、実は一番大事なのが台詞。
漫画でもそうですが、名台詞、と呼ばれるものがあれば、それだけで作品は面白くなるのです。
が、名台詞なんて作ろうと思って書いても――なかなか上手くいかないのです。
だから、普通の台詞にちょっとこだわってみましょう。
例――人を呼び止める。
「待て!! おい、待てよ!!」
まぁ、普通ですね。だから、ちょっと工夫しましょう。
「待て!! っ……おい、待てよぉーっ!!」
何か、ドラマが(以下略)
なんとなく、感情が篭ってるのは後者だと思いませんか? 声を伸ばしたり『……』『っ』を使ったりするだけでなんとなく雰囲気が変わります。
コレが台詞の重要性です。ただ喋らせるのではなく、感情を持たせる。それが結構大事だったりします。
小説を読む人は当たり前の行動をするロボットを見たいのではなく、血の通った人間を文章で見たいのです。まぁ、俺が語れることではありませんが――とりあえず、感情を持たせるのが大事です。
だから、こういうのも――
例――途中で何かに気付く
「んー、それは――ってなんだコレ?」
何だかのんびりした雰囲気があります。じゃあ、この場合はどうでしょう?
「んー、それは――って何じゃコリャーッ!?」
叫んでます(笑)何かとんでもない物を見つけてます。
台詞一つと侮るなかれ、一気に雰囲気を変えちゃう、擬音並に使いどころの難しい物なのです。
しかも、台詞は絶対に喋らせないと駄目だから、擬音以上に気を使わないと駄目です。……俺も、何度失敗したか(涙)
〜心の声〜
俺が良く使う奴です。――あぁ、どうしよう。なんていう主人公の心の声の事です。
コレがまた重要で、心の声の無い主人公は何だか他人のような気がして、感情移入できません。
例題――コケた
「うわっ!?」
俺は石に躓いてコケた。地面とぶつかった俺は涙目になりながら立ちあがった。
別に問題は無いけど、コレよりは……
「うわっ!?」
俺は石に躓いてコケた。い、痛ぁ……。地面とぶつかった俺は、クソゥ、と涙目になりながら立ちあがった。
コッチの方が良いと思いませんかねぇ?
まぁ、心の声は各自、好きなように使うのが良いから強制はしないけど、多少は使ったほうが良いよ。
〜テンポの重要性〜
テンポ。それは音楽と繋がってます。激しい音楽を聞くと心も高ぶりますよね? ゆっくりな音楽を聞くと心が静まりますよね? それと一緒です。
文章のテンポが激しいと心が高ぶり、ゆっくりだと心が静まります。
これは例を書け、と言われても書きずらいです。だって、テンポが激しい、ゆっくり、なんて人の感性によって違うわけですし。
まぁ、適当に頭の中に入れておいたら良いだけです。
でも、目安としたらテンポが激しい=文章量が少ない。テンポがゆっくり=文章量が多い。ってな感じでしょうか。
心の声だけで進めるのもテンポが激しく感じられて良いですよ。コレは例を書きます。
例――焦ってる。
俺は焦っている。
なんて、説明するより、
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!!
と、心の声だけで焦ってる事が説明できますよね? しかも、かなり深刻に焦ってるように思えます。
コレは慣れでどうにか覚えてもらうしかありません。俺もまだ勉強中ですし。
〜最後に〜
ちょっと長めでしたが、やっと終わりです。基本中の基本について、皆さん理解できたでしょうか? 「まだ、ちょっと無理」という人は他のサイトの講座を見るのも良いかもしれません。
俺とは違う書き方をしてたり、他にいろいろな事を教えてくれるサイトはありますから……
ココは、基本中の基本(ちょっとだけ応用)を学ぶだけで、詳しいことはあんまり教えてません。
でも、ある程度知識が入ったら、後は書くだけしかありませんよ? どんなにサイトで知識を得ても、それを使いこなせないとレベルアップには繋がりません。
ココで良い言葉を二つ。
『習うより慣れろ』
人に習うより経験を積んだほうが良い、という事です。
コレはどんなことでもそうですが、どんなに知識を入れたとしても実際に出来るわけではありません。知識だけで出来るのなら、俺は黒魔術が使えるはずです(黒きシェブ=ニグラスの召喚とか……)
とりあえず、メモ帳でも何でも良いから文字を書ける物を開いて文を書いてみましょう。日記から始めても、すぐに小説・SSから始めても良いです。
とにかく、何度も、何度も書くのが大事です!! 間違えたってやり直せます。別に何処かに投稿するわけではありませんし、気楽に、のんびり、少しずつ自分の世界を広げていきましょう。
本当の最後に――食わず嫌いはいけません。苦手な事に挑戦していきましょう。シリアスが苦手なら、シリアスに。ギャグが苦手ならギャグに……
ギャグとシリアスを両立させる事が出来た時、貴方は俺を超え(以下略)
長い文章でスミマセンでした。コレを見てくださった方々が、素敵なSS・小説を書けることを祈って、コレにて終わらせて頂きます。