■コラボ小説(其ノ八)■


今回の主役はルパンですが
CPはジゲゴエです。
ですが性描写的はほとんどありません。

BJ先生は後編に登場します。


『大丈夫、どんと来い!!』
という方のみ
レッツ★スクロール!!


苦情は受付ませんので自己責任でお願い致します。


話は続いているので前を読まないと
わからない所もあるかもしれませんが、
その点はご了承ください。




























 
そして、エピローグ(前編)*
 


最近、次元や五右エ門の様子が少しおかしいとルパンは思っていた。
どうおかしいのか、うまくは説明できないが、とにかくなにかがおかしかった。
それに不二子。
連絡してもいつも以上にそっけない、というか冷たい。
いったい自分の知らないところで何が起こっているのか。
気になって仕方がないが、どこがどうおかしいかわからない状況では誰も問い詰めることも出来ず。
気にしつつもそれを表にださず、通常通り日々を過ごしていたルパンだったのだが。


手に入れた情報を元に次元とふたりで下準備に行き、情報がハズレだったことがわかって疲労困憊で夜半近くに帰宅すると侍がお冠状態だった。
一日中留守にしていたルパンと次元に侍の怒りを買う覚えはない。
だが、侍は超不機嫌でルビングに入った途端、瞬殺されそうな勢いで睨まれた。
「ど、どうしたの、五右エ門ちゃん」
いきなり斬りつけられたらどうしよう、などとビクビクしながらソファーに座ると、五右エ門はスクリと立ち上がり「なんでもござらん!!」と怒鳴って、リビングを出て行った。
残された男ふたり、侍の剣幕に呑まれてしばらくポカンとしていたが、次元が先に我に返った。
「・・・俺も行くわ」
ソファーから立ち上がり、侍のあとを追うその背中に「原因はわかんねぇけど、ご機嫌とりよろしくな〜」とルパンは声をかけた。
意外と五右エ門は気分屋的なところがある。
次元がご機嫌とりすれば、案外簡単に機嫌を直すかもしれない、とルパンは次元にすべてを任せることにする。
「やつら、はじめちまわなきゃいいけどな」
ご機嫌とりの一環でベッドイン。
仲直りして雰囲気が盛り上がってベッドイン。
普通の恋人同士ならありえるシチュエーションである。
だが、ルパンの知る限り、あのふたりは第三者が同じ屋根の下にいるときにコトに及んだことはない。
次元はわりと厚顔無恥だから誰がいようが音がだだ洩れしようが気にしないが、あのお堅いお侍さんは違うらしく。
とにかく誰かがいると決して応じないらしい。
と、酒に酔った次元が愚痴っていたのを以前聞いたことがある。
だから、そうならないことはわかっていたが、ついそんな言葉が口についた。

このアジトはかろうじて個々の部屋は確保できているものの、決して広くはない。
五右エ門の部屋の方から言い争う声が聞こえてきた。
内容はわからないが、一方的に五右エ門が怒っているような感じだ。
「次元ちゃん、ちゃんとご機嫌なおしてくれよ〜」
ここでこじれて出て行かれたら困るのだ。
今回の仕事は五右エ門の力がどうしても必要なのだ。
聞き耳を立てているわけではないが、進展が気になって自然と神経を尖らせて様子を伺ってしまう。
ふいに言い争いが途切れ、不穏な雰囲気が広がった。
と。
「な、なんだ、まさか!?」
知りたくはない、聞きたくもない、覗きたくもないが、なんだか別の意味でイヤーンな空気が満ちた。
静まり返ったアジトに、ベッドが軋む音や荒い息遣いが聞こえてくるような気がする。
「勘弁してくれよ・・・」
ルパンは困惑顔で頭を抱え込んだ。
あのふたりが想いあっているのは別にいい。
プライベードを仕事に持ち込まないし、ヘタすると微笑ましささえ感じることもあるくらいだ。
だが、セックスはちょっといただけない。なんといっても生々し過ぎる。
200%女好きを自負するルパンにとって、男同士、それも仲間ふたりの絡みは出来れば遠慮したい気分だった。
いつものルパンなら面白半分に楽しめるし、ヘタすりゃ興味津々で覗いてやろうと思ったかもしれないが、
下見が散々で疲れきって体力がないうえ、最近は不二子に冷たくされ、そのうえ相棒達の様子もおかしく精神的にも少々疲れ気味だ。
そういう状態では、この状況は楽しむことはできない。
「・・・寝るか」
コトが行なわれているであろう五右エ門の部屋から一番遠いのはこのリビングだ。
確実にコトの様子が伝わってくるであろう自室で寝る根性も、その部屋に毛布をとりにいく根性も今はない。
ヤケ気味に酒を一気にあけ、今夜はここで寝よう、とルパンはソファーにゴロリと寝転んでジャケットを体にかけ目を瞑る。
「ちぇ、勝手にさかってろっ」
と心の中でののしりながら、眠りにつくためにギュッと目を閉じた。
もちろん、聞こえるような気がするだけで、物音は響いてこない。
シーンと静まり返るリビングでルパンがうとうととしだしたとき。

「いってーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

夜のしじまに次元の絶叫が響き渡った。
「な、なんだ!?」
寝ぼけ眼でルパンはソファーから飛び起きる。
敵襲か!?と神経を張らすが、そんな気配はまったくない。
そんな中、またもや響き渡る次元と五右エ門の怒声。

「なにしやがるっ!」
「ナニをするに決まっているであろう」
「ナニってなんだ!」
「おぬしを抱く」
「だから、いきなりなんでだ!?」

おまえらこんな夜中にナニやってんだ。
いや、ナニやってんのはわかってるが、マジ何をしてるんだ。
痴話喧嘩にしろ、静かにしてくれ。
次元を抱くって、五右エ門おまえ、そんなのサイレントにして俺に知らせてくれるな。
と、ゲンナリと肩をがっくり落としながら、ルパンが声にならない声で突っ込む。
涙がじんわりと浮かんでくるのをルパンは自覚した。
そんなとき、とどめの五右エ門の声が響く。

「ルパンにとられるくらいなら、拙者が先におぬしをヤってやるーーー!!!」

「「なっ、なにーーーーーーーー!?!?」」

離れた場所で、次元とルパンの驚きの叫びが重なった。

「大丈夫だ、おぬしの所作は覚えた。優しくしてやるでござる」
「って、すでにケツが痛えんだよ!」
「観念しろ、次元!!ルパンを警戒しないおぬしが悪いのだ!!」
「だから、そんなことはありえねぇってぇの!!おまえの方こそ危ねぇんだぞ!?」
「そんなはずあるか!!」
「ルパンにやられるとしたら俺じゃねぇ、おまえだ!!」
「おぬしに決まっておろうが!!」
「おまえだ!!」
「おぬしだ!!」

真夜中のアジトに。
男同士の痴話喧嘩というか、お互い一歩も引かない言い分を怒鳴りあい、襲うものと襲われるもののドタバタが延々と続く。
真夜中のリビングで。
男同士の痴話喧嘩というか、お互い一歩も引かない言い分を怒鳴りあいを聞いて、ルパンは真っ白に燃え尽きていた。

なんで俺が次元のケツなんぞ、狙わなくっちゃいけないんだ。
なんで俺が五右エ門をヤらなくっちゃいけないんだ。
俺は自他ともに認める女好きだぞ、なんでむさ苦しい男どもを、なにが楽しくって!!
そこまで考えて、一気に頭に血が昇る。
混乱と怒りと訳のわからない感情のままに、ルパンはリビングを飛び出して五右エ門の部屋へと走りだす。

「おまえら、いい加減にしろーーーーーーーーー!!!」

バタンと乱暴にドアが蹴破って、阿呆な相棒ふたりが阿呆な痴話喧嘩を繰り広げる部屋に怒鳴り込む。
目の前にはベッドを挟んで睨み合う、半裸の次元と着衣のままの五右エ門、ふたり。
あーみたくねぇ!!と心の中で毒づきながら、そんなふたりを思いっきり睨みつけた。
が。
「おまえが悪いっ」
「おぬしが悪いっ」
まるでタイミングをはかったように声を揃え、同時にグルンと顔を向けつつ次元と五右エ門がルパンを怒鳴りつけた。
 
 
 
 

後編
 
 

【8】 



■なかがき■

『決意の男』のルパン視点なお話。
自分にかかったホモ疑惑を知って
吃驚仰天なルパンが書きたかったのでした(笑)


ようやくエピローグに到達しました。
後編は先生登場で
『ルパン VS ブラック・ジャック』です♪<大げさ



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