グググと侵入してくる感覚に五右エ門は思わず目を瞑った。

 
 
■リアル■

 
 
 
 
 

次元が怒っていることはわかっていた。
その原因を作ったのが自分であることも自覚している。
どんなに責められても言い訳するつもりはなかったが、次元は何も言わず五右エ門を部屋に引き摺り込みベッドへ放り投げた。
衣服をすべて、サラシさえも剥ぎ取られ、大きく足を開かされる。
羞恥のあまり体は逃げたがるが、今此処で次元から逃げるわけにはいかないと、意思の力で押しとどめた。
帽子を上着をとっただけの次元はシャツを緩めることもせず、開かれた足の間に体を入れる。
しんなりと横たわる性器と空気に晒されてヒクヒクと震える後門を無感情に見つめたあと、その股間に潤滑油をぶちまけた。
白い肌をどろどろと滑り落ちていく液体を掬いあげた無骨な指が、蕾んだ後門に捻り込まれる。
突然の挿入に五右エ門の腰が跳ねた。
愛撫ひとつなく差し込まれた指は遠慮ない動きで体内を蠢く。
それは五右エ門の快感を引き摺りだすものではなく、ただ潤滑油を塗りこむだけの単純な動き。
ぬるぬると滑る液と慣れた体のお陰で痛みはすぐに収まるが、異物感だけで快感にはまだ遠い。
指の付け根まで差し込み体内に潤滑油をたっぷり塗りつけると、次元は入れたときと同じくさっさと指を引き抜いた。
チャックを下ろす音に五右エ門が視線を下ろす。
その目に映ったのは、着衣のままの次元がスラックスの前を緩め性器を取り出した所だった。
後門を指で嬲られた刺激で微かに力をつけた程度のまだ萎えているといっていい状態の五右エ門と違い、次元のソレは既に硬く反り返っていた。
それを見た五右エ門の喉がグビリと鳴る。
恐怖か期待か慄きか、よくわからない感情が五右エ門に襲い掛かった。
だが、次元はそんな五右エ門の様子を気にすることなく、己の性器に潤滑油を塗り始めた。
黒々とした性器が、手の中で更に勃起し液に塗れてテカり出す。
いつもは後門をしつこいほど愛撫され解されて柔らかくなったところでようやく収めることが出来る凶器を、次元は愛撫ひとつ与えず潤滑油を塗りこんだだけの後門に今すぐに挿入しようとしているのだ。
女と違い元々受ける器官ではない。そこを無理矢理貫かれる痛みと圧迫感を予期して五右エ門の体が無意識に逃げた。
しかしほんの数センチ逃げたところで、足をガシリと掴まれて今まで以上に引き寄せられる。
両足を大きく広げさせて次元は先端を後門に押し付けた。
五右エ門の体がビクリと震えるが硬いソレを問答無用で捻り込み始める。
弾力がある肉の棒が固く蕾んだ後門をジリジリと広げていく。
裂かれる痛みと一番太い亀頭を飲み込まされる圧迫感に、五右エ門は小さく呻き、唇をかみ締めた。
頭の中がガンガンと鳴っている。体内を流れる血液の音も聞こえてきそうだ。
無理矢理の挿入はそれほどの苦痛を五右エ門に与えてくる。
先端が潜り込み、カリの縊れを門で締め付けたところでようやく侵入が止まった。
白い体は挿入から受ける刺激と衝撃ですでに汗だくになっていたが、更にドっと汗が噴き出してくる。
苦しげな荒い息使いがある程度落ち着いてくるまで、次元は動かずに待った。
痛いほどの締め付けが少しずつ緩み、慣れた肉襞が咥えこんだものをゆるやかに包み込み始めると、次元はふたたび侵入を開始した。
一気に突きこんでしまいたい衝動を必死で押さえ込んで、ゆるゆると性器を埋め込んでいく。
門が開き、次元の性器をゆっくり飲み込んでいく感覚に五右エ門の体が震える。
愛撫を受けず固いままの後門はいつも以上に次元の性器の存在を感じる。
硬さ、反り返り、弾力、太さ、そして形。
それらを体内が知覚するたびに、痛みや激しい圧迫感を凌駕するほどの快感が体の奥底から湧き上がってくる。
根元までぐっさりと差し込まれたときには、五右エ門の性器は勃起し、先走りを滴らせていた。
「・・・どうだ?俺の感触は?」
荒い息を吐きながら、無言だった次元が問いかける。
なにひとつ愛撫を受けていない体。性器にも指1本触れられていない。
それなのに。いや、だからこそか。
奥底まで収められた性器がドクドクと脈打つのさえ肉襞が感じとってしまうほど、五右エ門の体内はいつも以上に敏感になっていた。
挿入されているだけで。
まだ、最奥を突かれても肉壁を摩擦されてもいないのに、気持ち良くって仕方がない。
「ホラ、答えろよ」
軽く揺すられて五右エ門は快楽に喘いだ。
いつもならそんな問いには絶対答えない。答えたくはない。だが、今は。
「・・・気持ち・・・良い」
小さな呟きだが、次元は聞き逃さない。
答えと共にキュウと締め付けられて、それが嘘ではないことが伝わってくる。
「じゃあ、どうして欲しい?」
次元はゆっくりと腰を回し、体内を緩やかに掻き混ぜて再度問う。
欲しがる言葉を吐かせたい。早く欲しいと、お前をくれと五右エ門に懇願させたい。
普通の状態なら決して言わない言葉。自分を求め欲する言葉が今はどうしても欲しい。
快感を求めて動き出しそうな体を必死に押さえつけて、次元は五右エ門からの言葉を待つ。
それが伝わったのか、五右エ門は閉じていた目を薄く開け、自分を組み敷く次元の眼を見つめた。
「欲しい・・・次元、おぬしが欲しい。もっと強く突き上げて・・・奥底に注いでくれ」
興奮で体中の血が沸騰したような気がした。
いやらしい要求をした五右エ門は恥ずかしさのためか、真っ赤に染まった顔を横に背けた。
その仕草が更に次元の欲望を、獣を煽る。
両足を抱え込み次元は乱暴に動き出した。発火しそうなほど激しく強く最奥まで突き上げる。
五右エ門の体が仰け反り、その唇から嬌声が発せられる。
咥え込んでる体内も、咥え込まれている性器も、熱くて堪らない。
肌が打ち合う音と混じりあう淫らな水音が更に早く大きくなっていく。
愛撫ひとつなく始まった性交は、深い快楽を伴ってふたりの頭と体を蕩かしていった。




 

■REAL■


 
 
 
■あとがき■

じろたんさんが日記に描かれたジゲゴエロ画を拝見して
萌えて萌えてどうしようもなくなって
勝手に書いて送り付けた挿文です(^^)
挙句におねだりしてそのイラストまで強奪してきましたv
そのぐらい凄いツボです、このジゲゴエ画vv
たまらん(ハアハア)


じろたんさん、強奪掲載許可ありがとうございました!



 

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