■それは拒絶かお誘いか■
 
 

隙をつかれた五右エ門はベッドに放り投げられた
背中に柔らかいスプリングを感じながら顔をあげると、次元がネクタイを指先で緩めているのが見えた。
なにをする気なのか聞かずともわかる。
だが、こんな一方的で乱暴にはじめられて、ハイと応えられるはずはない。
上着を脱ぎ捨てシャツを肌蹴させた次元が圧し掛かってくる。
が、易々と許す五右エ門ではない。
咄嗟に片足をあげて次元の進攻をブロックした。
つっかえ棒の役目を果たす足は次元の胸元をぐぐぐと押し返そうとする。
抵抗されているというのに次元は口元に深い笑みを浮かべた。
「誘ってるのか?」
袴の裾は重力に従ってズリ落ちて、足の先から太腿までが顕わになっている。
ブロックしているはずの足は、反対に次元を誘っているようにしか見えない。
「そ、そんなわけあるか!」
慌てる五右エ門の足を次元の手が滑り降り、腿を撫で回しながら袴の中に差し込まれる。
「!!」
むにゅりと直に握り込まれて、五右エ門の足から力が抜けた。
それを逃す次元ではなく。足首をとり、その側面に唇を這わせるはじめる。
指から足首、膝そして腿へと存分に吸い嘗め回し、足の付け根に辿りつくころには五右エ門の抵抗も消えていた。

 
 
■お題【腿】■

 

 
 
 

   
■体内を侵食する舌■
 
 

ぬるぬると内部に忍び込み蠢く舌の感触は最初は気持ち悪かった。
逃げようと体を捩っても、抜けることなく更に差し込まれる舌。
敏感な部分を擦り、吸い上げ、軽く歯を立てられ。
反応した場所を舌先で刺激され、余すところなくネロネロと嘗め回されているうちに嫌悪感は消え、
代わりに湧きあがってきたのは痺れるような快感だった。
次元から与えられる快感に、ベッドに押えつけられた五右エ門の唇から小さな喘ぎが漏れはじめた。

 
 
■お題【舌】■
  

 
 
 

   
■もっと奥まで■
 
 

両脇でゆさゆさと揺れていた白い足が急に絡みついてきた。
ぐいっと腰ごと力強く引き寄せられ、根元までずっくりと咥え込まれる。
「ぅっ」
先端から根元まで熱い肉壁に包み込まれ強烈に締め付けられて、次元は思わず喉の奥で呻いた。
気持ち良過ぎる。
「・・・焦らす、な」
組み敷かれた五右エ門の声はすでに掠れている。
括れ部分で前立腺を刺激し、腰を回して内壁を捏ねくりまわし続けていたが、そんな刺激ではもう足りないらしい。
絡んだ足がもっと奥へ来いと誘うように、ふたたび次元の腰を引き寄せる。
貪欲に欲しがる後腔の蠢きに差し込んでいるだけでイってしまいそうだ。
「わかったから・・・このままじゃ動けねぇ」
ポンポンと太腿を叩くと、絡んだ足がスルリとほどけた。
その両足首を掴んで大きく広げさせ、「いくぞ」と言ったと同時に浅く深くと掘り始める。
「っっ!!」
仰け反った五右エ門が声にならない声で喘ぐ。
抱えた白い足の間に見える、限界まで反り返った性器と悦びに歪んだ顔を眺めながら、次元は容赦なく突き上げ始めた。

 
 
■お題【足】■
 

 
 
 

   
■愛しい背中■
 
 

目の前にあるのは白い背中。
くっきりと浮き上がった背骨の窪みに汗が溜まっている。
これが全部自分がかかせたものかと思うと、そんな汗さえも愛しく思える。
顔を近づけ舌の伸ばし、それを舐めとると塩辛い味が口内に広がった。
と同時に敏感になった身体が、舌の動きに合わせてビクビクと震えた。
レロリと舐めあげる。
挿入している性器がキュキュキュと締め付けられた。
「うっ」
強烈な快感につい呻きが洩れる。
締め付けた五右エ門も強い快感を覚えているだろうに、声ひとつ立てない。
どうなってんんだとヒョイと後ろから覗き込むと、シーツを噛み締めていた。
「ちゃんと声を聞かせろよ」
かけられた言葉は聞こえているはずなのに、更にシーツを強く噛み締めた五右エ門をみて、次元は苦笑した。
この頑固な侍が声を殺すことが出来ないくらい攻め立てて、喘がせ存分に啼かせてやる。
そう決心すると、腰を両手で掴み、大きくな動きで五右エ門を突きはじめた。
喉の奥から洩れるような呻きが聞こえるが、こんな声じゃまだまだ足りない。
五右エ門の背中に己の汗を飛び散らせながら、次元は夢中になって腰を動かし続けた。

 
 
■お題【背中】■
   

 
 
 

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