隙をつかれた五右エ門はベッドに放り投げられた
背中に柔らかいスプリングを感じながら顔をあげると、次元がネクタイを指先で緩めているのが見えた。
なにをする気なのか聞かずともわかる。
だが、こんな一方的で乱暴にはじめられて、ハイと応えられるはずはない。
上着を脱ぎ捨てシャツを肌蹴させた次元が圧し掛かってくる。
が、易々と許す五右エ門ではない。
咄嗟に片足をあげて次元の進攻をブロックした。
つっかえ棒の役目を果たす足は次元の胸元をぐぐぐと押し返そうとする。
抵抗されているというのに次元は口元に深い笑みを浮かべた。
「誘ってるのか?」
袴の裾は重力に従ってズリ落ちて、足の先から太腿までが顕わになっている。
ブロックしているはずの足は、反対に次元を誘っているようにしか見えない。
「そ、そんなわけあるか!」
慌てる五右エ門の足を次元の手が滑り降り、腿を撫で回しながら袴の中に差し込まれる。
「!!」
むにゅりと直に握り込まれて、五右エ門の足から力が抜けた。
それを逃す次元ではなく。足首をとり、その側面に唇を這わせるはじめる。
指から足首、膝そして腿へと存分に吸い嘗め回し、足の付け根に辿りつくころには五右エ門の抵抗も消えていた。
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