■仲良くしましょう■

 
 
 
 
 

対峙するふたりの男。
仲間になったはずだが、反りが合わないのかとうとう決闘もどきになった。
黒いスーツの男が右手を構えた。
「抜けよ。俺のマグナムの餌食にしてやるぜ」
着物の男が剣を構えた。
「ふ。出来るものなら」
ピーンと緊迫した空気が走る。
先にガンマンが動いた。
目に見えぬ早業で腰に差した銃を掴み、目の前の侍に突きつける。
「なにっ!?」
慣れない感触に驚きの声をあげ、次元は自分が掴んだものを見た。
「な、なんだこりゃっ!?」
汚いものを払うようにそれを地面に投げ捨てる。
衝撃でスイッチが入ったのか、それはブブブと小刻みに振動しはじめた。
驚いたのはガンマンだけではなかった。突きつけられた侍も唖然としていた。
だが、それがなんなのか理解した瞬間に、羞恥と怒りが湧きあがる。
「なにが俺のマグナムだ!おぬし!拙者を愚弄する気か!?」
鞘に納まっていた斬鉄剣を一気に抜き取る。
ギラリとした刃が次元を狙う・・・はずだったのに、ぽんっというマヌケな音と共に飛び出したのは手品用の花だった。
その下に旗がヒラヒラと揺れている。
花は菊。
旗にはカモーンと書かれていて真ん中に丸い穴が空いていた。
「なっ、な、なっ」
驚いた五右エ門がそれを放り投げる。
カランと音がしてそれは先ほど次元が投げた物体の上に落ちた。
偶然にも落ちた場所が悪かった。
旗の穴の部分からブブブと振動するその先端が覗いている。
それらがナニかを連想させるのは容易かった。
「「・・・ルパンめ!!」」
凄腕のふたりの得物を気がつかれないうちにすりかえることが出来るのはルパンくらいだ。
だが、これはあまりにも悪趣味すぎる。
決闘寸前だったふたりの男の視線は、側でニヤニヤとことの成り行きを眺めていた男に向けられた。
「殺す!」
「許さねぇ!」
「お前らが仲が悪いのがいけねぇんだろうがっ!」
飛びかかるふたりの攻撃をスルリとかわし、ルパンはそう叫ぶと一目散に逃げ出したのだった。
 
 
 
 
 
 

■NAKAYOKU SHIMASYOU■

 
 
 
■あとがき■

以前、日記に書いたSSを再録。
下品でスミマセン♪

『俺のマグナム』

この一言の妄想から発生したお話です。
拙宅のジゲゴエにしては仲が悪い(笑)

 
 



 

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