■恋人の証明(11)■
動きの止まったフロドの顔に、綺麗な顔が触れ合わんばかりに近づく。
「どうしたんだい?抵抗はもうやめたの?」
フロドの躯の輪郭をなぞるように、レゴラスの手が滑る。
首や耳を指先で擽り、肩を撫で胸から両脇を滑り、腰骨を辿り太腿へ辿り着く。
煽るような動きにフロドの躯がビクンと跳ねた。
「ふふ、感じやすいね・・・もしかして」
臀部を揉みながら耳朶を軽く噛み、反応するフロドに残酷に囁いた。
「誰でもいいの?」
一瞬、何を言われているか理解できずフロドは躯を固まらせた。
レゴラスは・・・今なんと言った?
いったいどういう意味だ?
言われた意味をようやく理解したフロドは涙目になった。
レゴラスはどうしたんだろう。
なぜそんな酷い言葉を自分に投げつけるのか。
怒りよりも哀しみと戸惑いがフロドを包み込んだ。
レゴラスの指がスルリとすべりフロドの性器を握った。
フロドの腰が逃げるのを許さず、強く弱くも揉みしだく。
萎えた性器は与えられる刺激に反応することなくしんなりとしたままだった。
躯の刺激より、心への衝撃が強く、快感を快感としてフロドの躯は感じることが出来なかった。
反応しないフロドに苛立つようにレゴラスは躯を軽く起した。
組み敷くフロドを冷ややかに見つめる。
その視線を受けてフロドは涙に濡れた目で見つめ返した。
一瞬、レゴラスの視線がふと揺らぐ。
だが、視線を外してフロドの性器をみつめると、冷ややかに笑った。
「ねえ。フロド」
レゴラスは萎えた性器をゆっくりとして動きで摘み、握った。
感触を楽しむように柔々と揉む。
「彼女の中に・・・コレを入れたの?」
レゴラスが言っている意味がわからなかった。
言葉を失い、目を大きく見開いてレゴラスをみつめる。
「沢山かき回した?気持ちよかった?」
レゴラスは視線を合わせない。
だが、歌うような声で問いかけ続ける。
「レ、ゴラス・・・何を・・・」
ようやく搾り出したフロドの声は掠れていた。
レゴラスはそんなフロドを無視して、性器から手を離しツッと指を下の方へ滑らせた。
キュッと窄まる蕾を指先で突付く。
「でも、ココは使ってないよね。女性相手じゃあ使いようないもの。」
レゴラスは何か誤解している。
ようやくその結論に達したフロドが口を開くよりも早く、レゴラスは躯を起し細い足を両脇に抱え上げた。
「私が君の中を掻き回してあげる。比べようもないくらい気持ちよくしてあげるよ。」
添えられた、と感じた次の瞬間には、レゴラスの性器がフロドを貫いていた。
一瞬の出来事だった。
抵抗する間もなくあっという間に、レゴラスの性器が根元まで差し込まれたのだ。
いきなりの衝撃と圧迫感に、フロドの躯は仰け反った。
その唇からは叫びにならない叫びが発せられる。
「貴方を抱かないことで恋人としての資格を失うのなら、もう遠慮はしない」
レゴラスは華奢な腰を攫み固定させると、激しく前後に動きだした。
ギリギリまで抜き出し、すぐさま最奥まで貫く。
フロドの躯を縦に衝撃が走る。
大きく反り返ったレゴラスの性器がフロドの体内を摩擦しながら最奥を突き刺す。
フロドは涙を散らしながら、その動きを受け止めることしか出来ない。
誤解を解く言葉を発することも出来ず、ただただ喘ぎ叫ぶだけだった。
夢にまで見たレゴラスとの交合。
愛し合いひとつになるときはきっと幸せに満ちているのだろうと思っていた。
だが、現実は全然違った。
強引に犯され、レゴラスの動きに翻弄されて泣き声をあげている。
どれだけ時間が経ったのかわからない。
叫ぶ声が掠れてきて抵抗する力もそぎ落とされたフロドが閉じていた目を微かに開いた。
涙に霞む視線の先でレゴラスが泣いているのがみえる。
何かを言おうとして手を伸ばした瞬間、レゴラスの上半身が離れた。
仰け反ったレゴラスが体内に精液を放ったのをフロドは感じた。
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■なかがき■
フロド可哀想・・・(;_;)
やっぱGO姦はいけませんよねぇ
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