躯中の力を抜いて。
僕は寝台に深く沈みこんだ。
 
 
 
■0526■
 
 
 
情事のあとの強い脱力感。
僕は、ふう、と大きく息を吐き出して目を閉じた。
息はまだ乱れたままで躯中から汗が噴きだしているのを感じる。
レゴラスと躯を重ねることは嬉しく幸せなことだけど。
やはり体格差や本来の性とは異なる性行為は僕に負担を与えてくる。

でも、今日は。
レゴラスは手加減してくれてたような気がする。
その証拠に僕はこうやって考えるだけの余裕が残っている。
いつもは思考も意識も飛ばしてしまうほどで。
気絶をしてしまうことはあまりないけど、意識が朦朧として行為が終わったことに気がつかないこともよくあるのだ。

レゴラスのこと。
まだ行為は続くかと思ったけど。
脇に横たわるレゴラスは僕の髪をゆっくりと梳いてくれている。
目をあけてレゴラスをみると、彼はにっこりと微笑んだ。
微笑を浮かべ僕を優しくみつめるその姿と僕らを包む雰囲気に。
今夜の行為が終わったことを感じた。

ちょっと意外な気もしたけど。
僕にはこのくらいがちょうどいい。
レゴラスに抱かれるのは凄く気持ちがいいけど、過ぎる快楽は苦痛に近くなることもある。
この甘くて優しい雰囲気の中。
快楽と脱力感に満たされた躯を寝台に沈めて。
このまま眠りについたのならどんなに気持ちのいいことか。
うとうとと意識が拡散しはじめる。
髪を梳くレゴラスの指の感触が心地よい。

「フロド、沢山汗をかいて気持ち悪くない?」

レゴラスの声に、ハッと意識が覚醒する。
ぱちりと目をあけてレゴラスをみると楽しそうに微笑んでいる。

「湯をはってあるんだ。お風呂に入ろうよ、フロド」

一瞬何を言われているかわからなくって呆けた僕を。
レゴラスはヒョイと抱き上げて、寝台から降りた。

「え?何?」
「一緒にお風呂に入ろう♪」

返事も待たずレゴラスは僕を抱いたままスタスタと歩いていく。
ふたりとも全裸なのにレゴラスは気にしてないみたいだ。
確かに誰かにみられることはないかもしれないけど。

寝台や湯殿ならともかく、普通は裸になることはない場所で
全裸の僕が全裸のレゴラスに抱かれているなんて恥ずかしくなってくる。
それにだっこなんて子供みたいだし恥ずかしさは強くなるばかり。

「ひとりで歩けるから降ろして」
「何言ってるの。さっきの今で足腰が立つはずないでしょう?」
「!!!」

とんでもないことをサラリと言われて赤面するけど、それは本当のことで。
何も言い返せないうちに僕達は湯殿に到着した。

レゴラスは僕を抱き上げたまま、湯船に足を下ろした。
じゃぶじゃぶ、と水が跳ねる。
レゴラスが膝を折って湯に躯を沈めると、
僕の躯も、足先から膝、太腿、腹、胸と温かいお湯に浸かっていく。

ああ、気持ちいい。
確かにあのまま眠ってしまってもよかったけど。
言われてみれば、躯中汗や精液まみれだったんだ。

「気持ちいい・・・」
「それはよかった」

まるで椅子に座るかのようにレゴラスの膝に座った僕の耳元にレゴラスの声。
耳元で聞くレゴラスの声は低くて甘くて僕は大好きだ。
その声にうっとりとしていると、いつの間にかレゴラスの手が僕の肌を這い始めた。

「え?何?」
「じっとしてて。洗ってあげる」
「いいよ、自分でするからっ」
「大丈夫。私に任せてよ」

後ろから包む込むように抱きしめていて、腕の中から逃げられない。
そんな僕の躯をレゴラスの掌がゆっくりと滑る。
躯についたヌメリを温かいお湯で洗い流していく。

腕を撫でられ。
首を撫でられ。
胸を撫でられ。
脇を撫でられ。
足を撫でられ。

洗うという行為のはずなのに、僕の躯はどんどんと昂ぶっていく。
さっきまで抱かれ愛撫されていた躯はほんの少しの接触にも敏感で。
躯を撫でまわされて快感が躯を駆け巡る。
そんな淫乱さをレゴラスに気がつかれたくなくって、息を詰めて躯に力を込めて、その感覚を押しやろうとしていたのに。
レゴラスの手が股間に伸びてきて、僕はヒッと声をあげてしまった。

「レゴラス、もういいから!もうやめて!!」

身を捩って逃げようとするけど、後ろから覆いかぶさるように抱きしめられて身動きが出来ない。
レゴラスの指が内股を撫でたあと性器に達したとき。
羞恥で顔から火が出そうだった。
僕の性器はすっかりと勃起していて、快楽の予感に打ち震えていたのだから。

握りこまれて息を呑んだ僕の耳元で。
レゴラスの欲情の篭った声が聞こえた。

「感じてくれて嬉しい・・・恥ずかしがらなくていいんだよ。だって私もホラ・・・」

レゴラスが腰を揺らして僕はようやく彼の状態に気がついた。
自分のことに精一杯だったとはいえ、どうして全然気がつかなかったのか不思議なほど。
僕の腰にはレゴラスの固く勃起したものが押し付けられていた。
躯で感じるソレの大きさと硬さに、ゾクリと快感が躯を貫いた。

「欲しい?」

レゴラスが少し笑いを含む声で聞いてくる。
僕はそれには答えず反対に問う。

「レゴラス・・・は?」

ゆっくりと腰を浮かせる。
今度はレゴラスは僕の動きを止めない。
湯の中で立ち上がったレゴラスの性器に僕の秘門を擦りつける。
少し擦れるだけなのに凄く気持ちがいい。
湯という障害物がいつもと違った感覚を僕達に与えてくる。

「フロド・・・早く」

余裕のないレゴラスの声に応えて、僕は腰を突き出しゆっくりと座り込んでいく。
お湯と一緒にレゴラスが僕の中に入っていく。
うっとりと目を閉じて。
奥底まで納まったレゴラスを余すことなく感じた。




欲望に凌駕され消えかけている理性は。
たまにはこんなのもいいかな、と思った瞬間に完全に拡散した。
 
 
 
 
 
 
 

   
  
 ■あとがき■
5月26日は「0526」で「レゴフロ」の日〜♪
つうことで。
合わせたゴロは「レゴ風呂」<アホー

でも「レゴ風呂」はイラストで描いたので
小説は「レゴと風呂」にしてみました。(笑)
速攻で書いたので纏まりないうえ
エロくする余裕はナッシングでした。
中途半端でゴメンなさい♪


   

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