甘い喘ぎに満たされた部屋はどの場所よりも夜を濃厚にしていた。



■交じり合い■



窓から月の光がその部屋に差し込み、一筋の光の道を作る。
その光の先は寝台まで続き、微かに蠢く白い背中を浮かび上がらせていた。
筋肉で締まっているが逞しいという表現が当てはまらない優雅ですらりとした躯。
金色の髪が肩を滑りさらりと前へと流れている。
その金糸がカーテンのようにフロドの視界をすべてから遮っていた。
見えるのはエルフの美しい顔。
欲情し白い肌と新緑の瞳に熱が篭ったその顔は、いつも以上に壮絶な美貌だった。
その恋人の顔をうっとりと見つめていたフロドだったが
くちゅりという淫らな音と共に体内の指が増やされると背筋を駆け上がる快楽に
びくりと躯を震わし大きく仰け反った。

「あぁっ」

意思に反して甘く淫らな声が唇から迸る。
その唇をレゴラスは塞ぎ小さな舌に自分の舌を絡ませた。
合わさった唇と下肢から違う種類の濡れた音が鳴り響く。
レゴラスの指が差し込まれた蕾はびくびくと痙攣していたが、次第に絡みつくように収縮をはじめた。
優雅な指が中を描き回すと奥へと誘うようにフロドの腰が揺れる。
その動きに満足したレゴラスは唇を放した。
組み敷いたフロドの表情を眺めながら体内の指を曲げると、フロドが大きく目を見開いて嬌声をあげた。
蕾を弄るだけで一度も前に触れていないのにフロドの雄はすでに先走りを滲ませ反り返っている。
自分に抱かれることに慣れ始めた小さな躯にどうしようもないほど悦びが湧いてくる。

「随分・・・慣れたみたいだね。」

レゴラスの囁くような問いかけにフロドは一瞬意味がわからなかった。
キョトンとした表情をしたが、レゴラスの指が意味ありげに蠢くとようやくその意味を理解した。

「は、恥ずかしいこと言わないでっ」

フロドは欲情しピンク色に染まった顔をますます紅くした。
本当のこととはいえ、なんでこの美しい恋人はこんな恥ずかしいことを口にするのか。
だが、レゴラスはそんなフロドの様子を楽しげに見つめる。

「なんで?私に馴染んでくれているみたいで嬉しいよ。」

指をゆっくり引き抜き、既に広げられたフロドの両足の間に躯を滑り込ませる。
細い足を両手にかけ自分の雄に手を添えてほぐされ柔らかくなった蕾にあてがった。

「ここも・・・はじめから私のためにある器官みたいだ。」

ゆっくりと腰を進める。
先端が柔らかい肉を押し広げ、狭い器官に差し込まれていく。
フロドが息をつめて顔を歪ませた。

元々、そのための器官ではない。
そのうえ、ホビットの躯は小さくエルフとは大人と子供の差ほどあるのだ。
どんなに慣れてもこの挿入のときは苦しい。
体内への圧迫感。受け入れる蕾の周りにもピリリとした痛みが走る。
フロドの中に猛る雄を沈ませながらレゴラスは恋人を眺める。

「すごく・・・いろっぽいよ、フロド。」

甘く囁きながら根元まで納め、フロドがその大きさに慣れるまで動かずに、ただフロドの顔をみつめた。
自分を受け入れるときのフロドの変化を見るのがレゴレスは好きだ。
苦しそうで痛そうな表情が次第に快楽の色へと変わる、その瞬間にどうしようもない悦びを感じる。
圧迫感と痛みがおさまり大きくフロドが息を吐いた。
楽しげに自分を視姦するレゴラスを無言で睨みつけた。

「そんなに煽らないでよ、フロド。」
睨まれたレゴラスは目を細めて綺麗な微笑を浮かべた。
「あ、煽ってないっ」
「ふっ。フロド、自分がどんな顔してるか知らないでしょう?」
くすくすと笑いながらレゴラスは腰を揺らした。
「あっ」
小さな叫びと共にフロドの躯が大きく震える。

レゴラスの我慢ももう限界に近かった。
恋人の喘ぎや乱れかたはどうしようもないほどレゴラスの欲望を煽っていたし
すでに欲望の塊である雄は柔らかい肉壁に包まれてきついほどの締め付けを受けている。
我慢できず円を描くように腰を回し体内をかき回すと側面が擦れて痺れるような快感が脳髄まで貫いた。
フロドの表情にはもう苦痛の色はない。
あるのは快楽に満ちた表情と無意識にその先を強請る濡れた瞳だけ。
細い足を抱えなおしレゴラスは腰を大きく前後に振り始める。
半分引き抜いては力を込めて最奥まで貫く。

「あっ、あっ、あっ」

常では決して届かない体内の奥の奥を激しく突かれるたびにフロドから声があがる。
大きい雄に体内を突かれ掻き回されて強烈な快感がフロドを襲っていた。
レゴラスも強い締め付けと湿って濡れた肉壁の感触に夢中になる。
もうフロドの躯に対する遠慮など霧散していた。
ただ快感を求めて、自分の雄を摩擦し先端を打ち付ける。

溺れてるのは自分。
馴染んでいるのも。
離せないのも本当は自分の方。

レゴラスはフロドを揺さぶりながら快楽に満ちた心の奥でそう思う。

ちいさいフロドの躯。
自分との体格差はいやというほど理解している。
無理させてはいけないと思うのにどうしても夢中になってしまう。
理性が効かない。
自分がエルフという種族でなく、なんだかそれだけの野蛮な獣になったような気分になる。
愛しくて愛しくて、愛しさが募るほど自分の中の獣が大きくなっていく。
何度躯を繋げても満足が得られない。もっともっとと更に欲っしてしまうのだ。

レゴラスはフロドの躯を引き上げると、そのまま寝台に座った。
フロドの躯はあっという間に座ったレゴラズを跨いだ状態になる。
座位という体位で、フロドの躯は自分自身の体重で深く沈んだ。

「いっ、やぁ!」

フロドが瞳を大きく見開いて悲鳴をあげた。
ズズズ、と体内で大きく音が鳴りレゴラスの硬く滾った雄が更にフロドの奥の奥まで沈み込んだのだ。
体内を縦に深く貫かれ、その衝撃でフロドの雄からは精液が放たれた。
絶頂を迎えビクビクとフロドの躯が打ち震える。
レゴラスは動きをとめ小刻みに収縮する肉の動きを雄自身で楽しんだ。
吐き出された精液がレゴラスの腹を塗らした。
ぬるり、と流れ落ちる液体の感触が一段と快楽を煽る。

「ねぇ、奥まで入って気持ちよかったの?」

くたり、となったフロドを抱き寄せて耳元で囁く。
達した余韻に浸りながら荒い息を吐いていたフロドはその言葉に閉じていた眼をあけた。
自分の中にはまだ全然萎えていないレゴラスの雄がある。
その顔も欲情の色に染まっているとはいえ、フロドには余裕のある表情に見えた。
自分ばかり翻弄されているような感じがして悔しくなる。
レゴラスの背に両手を廻して躯を引き寄せると、目の前にあるレゴラスの胸の飾りに吸い付いた。

「ぅっ」

いきなりのフロドの行為にレゴラスから驚きとも快楽ともつかない呻きが漏れる。
その声にフロドは満足すると、ねっとりとそれに愛撫をはじめた。
舌で大きく舐め上げると次第に突起が硬く尖ってくる。
唇で包み音を立てて吸い上げる。

「ちょっ、フロ・・・」

レゴラスがフロドをとめようとその頭に手を置いた瞬間。
フロドは離れまいとするかのように胸を飾りの根元に歯を立てた。

「くっ」

洩れた快楽の声にフロドも次第に興奮していく。
根元を甘噛みしながら先端を舌で嘗め回す。
頭に添えられたレゴラスの手が今度は引き寄せるように動いた。
舌と唇で愛しながら、もう片方も指で挟み強弱をつけて揉む。
残った手もレゴラスの躯に這わせる。
掌で脇や腹をゆっくりと撫で回すと体内に収まった雄がびくびくと震えた。
意識し蕾に強弱をつけてレゴラスを締め付けてみる。
鼻にかかったレゴラスの呻きを聞いてフロドに悦びが湧いてくる。
自分の拙い愛撫がレゴラスに快楽を与えている。
その事実はフロドを煽り、達して萎えたはずの雄も次第に力を取り戻していた。

「もうっ、フロドッ」

フロドの好きなようにさせていたレゴラスだが、もう我慢の限界だった。
足の下に手を廻して軽い躯をヒョイと持ち上げる。
その動きで根元まで差し込まれていた雄が半分引き抜かれた。
排出する快楽にフロドの動きがとまった。
しかし、それは抜けずにまた最奥まで戻ってくる。
レゴラスは小さな躯を軽々と上下に動かし始めたのだ。
フロドの躯をあげて雄を半分引き出したかと思った途端に思いっきり引き下ろす。
戻ってきたフロドの躯に対してレゴラスも腰を突き出す。
雄と肉壁が強く擦れあい、最奥に激しく雄が突きささる。

「ひっ、あぁ!」

獣のような息をつかせぬ交じりあいにフロドからは叫びともつかない嬌声が絶え間なく続く。
何度も何度も突き上げて。
そのちいさな躯を貪るように犯す。
体内の血液が一点に集中していくような感覚。
もういま感じるのは繋がっている一点だけ。

先端まで引き出して再び奥へ滾った雄を埋め込む。
敏感になった先端が最奥を突いた瞬間に、レゴラスは熱い精液をフロドの体内に放った。
最奥を吐き出された飛沫で刺激され、広がっていくぬめる液体の感触にフロドも再び絶頂を迎えた。

お互いに強く抱きしめあい、荒い息を繰り返す。
達した後の開放感と倦怠感がふたりを包む。
しばらくして快楽が収まるとフロドがモジモジと動いた。
躯を少し離しその顔を覗き込んでレゴラスは眼で何かと問いかけた。

「あ・・・もう、抜いて・・・」

小さく恥ずかしげに呟くフロドにレゴラスは眩暈を覚えた。
廻した腕を緩め、フロドの躯を少し持ち上げる。
レゴラスの雄が少し抜けて繋がっている隙間から、くちゅりと音を立てて注ぎ込んだ精液が滲みでてくる。
その音が大きくレゴラスの中で響いた。
目の前には少し恥らっているフロドの顔と快感に敏感になった躯。
抜ける感覚と濡れた感触にゾクリと新しい快楽が湧いてくる。
それはフロドも同じなのだろう。
眉を寄せ軽く唇を噛んだ。
そんな姿に煽られるな、という方に無理がある。

ゆっくりと躯を横たえられてフロドは圧し掛かってくるレゴラスを見上げた。
抜くはずの雄はまだ半分収まったままだ。
それどころか、萎えたはずの雄は再び力をつけてフロドの蕾を押し広げはじめていた。

「なっ!レゴラス!?」
「まだまだ夜は長いよ?フロド?」

にっこりと笑ったレゴラスにフロドが何かを言いかけるが、言葉にしないうちに唇によって吸い取られる。
柔らかいシーツを背中全体に感じたときは、レゴラスの雄は根元まで差し込まれていた。

「好きだよ?フロド?」

嬉しそうな優しい声で囁かれて、欲情に染まった美しいエルフの顔をみたら。
もう誰にも抵抗は出来ない。
フロドは躯の内外で、全身で、レゴラスの存在と愛情を感じた。

「僕も・・・だよ、レゴラス」

小さな声で答えたフロドを強く抱きしめて。
レゴラスはゆっくりと腰を蠢かしはじめた。



朝まではまだまだ長い。
窓から差し込む月の光だけが、ふたりの交わりをみていた。
 
 
 
 
 
 

   
  
 ■あとがき■
ただヤってるだけ。
ストーリー性皆無ですみません。(^^;)
なんかエロりたい気分だったもので。
   
   

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