801

 
いつまで経っても成長しない子供。
美しい外見、大人顔負けの頭脳、軟らかくて脆くそして強い心。
魂だけでなく、そんなすべてのことを気に入っていたが10歳の頃からほとんど変らない外見に、執事である悪魔はたまに首を傾げていた。
このくらいの年齢の子供は、成長期でぐんぐん大きくなり背も伸びていくというのに、シエルはその兆しはほとんど見せないのだ。
それは性的にも同じことで。
拉致監禁されていた頃に与えられた性的虐待が心に深い傷を作り無意識のうちに大人(=性行為を行う)になることを拒んでいて、それが体に影響を与えているとセバスチャンは分析していた。
だからこそ驚いた。
思わぬ粗相に泣き出しそうなシエルの姿と部屋に漂う独特な匂い。
ザワザワと背筋から脳天へと何かが駆け上がっていく。
「大丈夫です、驚くことはありません」
セバスチャンはゆっくりとベッドに近づくと、小さく微笑んでみせた。
「精通ですよ。坊ちゃんも大人の仲間入りをしたということです」
ベッドの隅に縮こまっていたシエルが珍しく素直にコクリと頷く。
知識として持っていても実際に経験して少々パニックを起こしているのだろう。
握りこんでいるシーツを優しい仕草で引き抜くと、じっとりと濡れたナイティがセバスチャンの眼に飛び込んできた。
ぞわぞわとした感覚が下肢を廻り、同時に小さな怒りが湧き上がってくる。
人間の精通はほとんど夢精ではじまる。それは淫夢が切欠だとセバスチャンは記憶している。
ということは。
「どんな夢をご覧になったのですか?」
「な、に?」
「誰と何をされたのですか、夢の中で」
無礼にも主人のベッドに上がりこんできた悪魔の眼は真っ赤に染まっていた。
性的なことを無意識に拒絶してきた小さな子供がいったいどんな夢を見たというのか。
誰と何をして。
そう考えただけでジリジリとした苛立ちと抑えようのない独占欲が沸きあがってくる。
驚くシエルからナイティを剥ぎ取り、セバスチャンは細い足を大きく広げさせた。
精に濡れる小さなもの。
しんなりとしたソレはあっという間に、悪魔の口内へ消えた。
「やっ、ぁ!」
突然与えられた快感にシエルの体は仰け反り、その唇から悲鳴が毀れる。
精液の味が口内に広がり鼻から抜けていく。
それはなんとも甘美で、セバスチャンはうっとりと口内で育っていくソレを舐め回し、吸い上げた。
逃げようとする腰は固定され逃げ切れず、セバスチャンの意のままに快楽を与えられる。
拒絶や命令は言葉にならず、代わりに嬌声がシエルの唇から発せられるだけ。
悪魔が与える快感に、性に目覚めたばかりの人間の子供が抗うことが出来るはずもなく。
朝の光が差し込む部屋で、シエルは人生2度目の吐精まで、セバスチャンの口淫に攻め立てられたのだった。

 
 

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■あとがき

8月1日は「801」で「ヤオイの日」つうことで。
色々な意味で、まさに「やまなし、おちなし、いみなし」にです、ハイ(^^)





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