屋形船 |
■シリアスVER |
後ろから挿入され、尻を掲げた四つんばいの状態で暫く受け入れていたが、 おもむろに次元は繋がったまま五右エ門の躯を引き起こし膝立ちになった。 バランスの悪さにグラリと躯が傾くが鍛えた腹筋力で、五右エ門はどうにか堪えた。 躯がピタリと重なっているとはいえ、実際には次元のペニス1本で支えられているようなものだ。 唯一の支えを放すまいと無意識に肛門に力が入り、咥えこんだものを締め付けてしまう。 耳元で小さく次元が呻いたのが聞こえる。 それは苦痛ではなく明らかに快楽の呻きだ。 その証拠に次元はゆるゆると腰を蠢かしはじめた。 躯が揺らされてグラリと傾く。倒れまいと必死に耐えて更に腹と肛門に力が入り締め付ける。 次元がまた呻いた。 「次元、もうよせ」 無理な体勢に息が乱れる。 「なんでだよ、オレはこんなに気持ちいいのによ。すげえ締め付けだぜ?」 ぐいっ、と突き上げられて「ああっ」と短い悲鳴をあげながら五右エ門の躯がまたグラリと揺れた。 今まで経験したことのない体位に、ジワジワと快楽が足元がら這い上がり更に息が乱れる。 それは次元に限ったことではなく、五右エ門も同じであった。 「じゃあ、お前が動けよ。その方が楽だろう?」 次元の動きが止まる。 「うっ、動けるかっ」 バランスをとるだけで精一杯の五右エ門が非難の篭った声で応えた。 やめろと言わず、前へ逃げることもしない様子から五右エ門もまた今の状態に興味があることを次元に伝えてくる。 「こうやってバランスをとればいいだろ?」 次元はそう言うと導くように自らの手を添え、五右エ門の両腕をあげさせた。 効果は覿面だった。 ぐらついていた躯がいい感じでバランスを保つ。 「ホラ、動け」 耳元で甘く囁かれ、五右エ門の躯にゾクゾクとした快感が貫いた。 さっきまで獣の体位で散々貫かれて擦られていたが、まだ達していないのだ。 勃起したペニスは早く吐き出したいとフルフルとうちふるえている。 次元が手で触れてくれないのなら、咥え込んだペニスで体内を摩擦し刺激してその快楽でイクしかない。 五右エ門は目を瞑ると次元の手に手を重ねたまま、ゆっくりと腰を動かし始めた。 |
■ギャグVER |
「船に乗りたい」 突然、五右エ門がそう言い出した。 ワンラウンド済んで、さぁもうワンラウンドと手を伸ばしたときだった。 そう言われちゃ、男として恋人として応えないわけにはいかない。 幸い、すでに五右エ門の肛門は緩んでる。いきなり挿入しても大丈夫だろう。 「俺が乗せてやる」 不思議そうな五右エ門の腕を引き、膝立ちさせる。 「なにを…」 最後まで言わせず、後ろに回り込んだと同時に一気に貫いた。 驚きと快感が入り混じった叫びを聞きながら、五右エ門の両手を広げさせた。 バランスの悪い体制で倒れまいと無意識にするのか肛門がきつく締まる。 食いちぎられそうな快感につい呻きが洩れた。 「なんの、つもりだ…」 たまらず突き上げだすと五右エ門が荒い息のなか問いかけてきた。 「タイタニックごっこ。知らねぇか?」 「タイタニックは知っておるが…せっしゃが言ったのは屋形船…だっ!」 「船は船じゃねぇか。一緒に快楽の大海原へ漕ぎ出そうぜ」 俺は笑いながらそう言って、腰で大きく漕ぎ出した。 |
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■言い訳という名のあとがき■ |
2009年末に開催されたシバフ犬さん主催のジゲゴエオフ会のタイトルが 「ドロリ☆渇かぬうちに掻き乱されて、褐色もじゃもじゃ身を焦がす!拙者もうだめ!激熱これがゴエもんじゃ!幻の49手目『屋形船』が今夜明らかに!!」 でした。長っ!!(笑) そしてシバフ犬さんの考案により本当に49手目が明らかになったわけです(ぷぷ) オフ会で公開されることになり、せっかくなら48手コンピ再び!!ということで、シバフ犬さんにお誘い頂き、48手のとき同様文章をつけさせて頂いたのでした。 上京前日にシリアスバージョンをお送りしたのですが、当日飛行機から降り立つと「あの体位だからギャクが来ると思ってた」とのメールが携帯に。 「え!?ギャグがよかったの!?そっか、じゃ、時間もあることだしご要望にお応えしてv」とばかりに、移動中に携帯にカチャカチャ入力してぽちっと送信したのがギャグバージョンです。 なので、ひとつのイラストにふたつ文章を書かせて頂いております。 ま、シリアスだろうがギャグだろうが内容に変わりなく、アホアホですけどね(^^;) オマケ ちなみにメールでこのタイトルを読んだときに速攻で描いちゃったのがコレ ※ヘタっぴ&アホネタ注意 |
すみません・・・テヘ(^^;)> |