■獣の法則
ガツガツ動く
喰われているみたいだ
日頃はサルみたいなのにな
サル
愛嬌はいいが、意外と凶暴、そして頭がいい
ハハハ
知ってるか
大きく動く
うあ
サルってのは一度覚えると死ぬまでスル
まるで今のおぬしだ
ということはお前がジだということだな

ガンガン
ああっ
複上死とか憧れる
ばか
お前にも天国みせてやるよ
下位の獣が上位の獣に勝てないのと同じ
ルを拒むことも抵抗することもできない


■風靡
夜中、しのびよる
突起した先に立つ人影
ゴだ
じりじりと近づく
逃げられたらルへの道が絶たれる
月があかるく昼間のようだ
輪郭だけでなく隅々までみえるところまできて覗き見る
目を閉じて微動だにせず立ち姿は綺麗だ
月明かりの下、白い肌は光るように輝いている
風に吹かれて黒い髪と服がなびく
ついみとれる
ルばかりでこんなにじっくりみたことはなかった
鉄さえ切り裂く人間凶器のような男だ
ルや次の後方に回り、前にでてくることはあまりない
だが、この静寂の中にいる姿をみると、元殺し屋にも犯罪者にもみえない
というか性別すらわからぬ超絶した存在のようだ
ごくりと無意識に唾液を飲み込む
知らずに食い入るようにみつめる
風で散った髪の下に見えた首筋や項
膨らんだ袴からみえる足や腕
動悸が早くなっていくのを感じる
「ルパンはここにいないぞ」
ふいに聞こえた声にハッと我に帰る
いつのまにか五はこちらをみていた
その顔はいつも通り無表情だが、みたことのない表情
切れ長の目にみつめられて動けない
じゃり
石を踏む音でようやく金縛りがとける
一歩、一歩、風に吹かれながら白く浮かび上がる男が近づいてくる
「な、ならお前を逮捕だ」
固まった声帯を無為ヤリ動かし、そういうと、五はふと笑った
動かない体、すぐそこにいるのに
擦れ違う瞬間、壮絶な流し目
「できるのなら」
ザッ、ザッと遠ざかっていく足音。
ふいに強い風が吹き、それにおされてよろめいた拍子に自分を取り戻す
固まっていたのが嘘のように体が自由に動く
「まて!」
ぐるっと振り返えると、もうすでに姿はない。
隠れるような場所もなく、そんなに時間が経っているとは思えないのに、見回してもどこにもいない
また風が強く吹く
「くそっ」
忌々しげに言って頭をブンブン振って、来た道を駆け戻った。


エロくないのを選びました(笑)






楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル