私はエリートの道を突き進んできた。
名門小学校から、中高一貫の名門校へ、そして、もちろん東大法学部へ。
在学中にキャリア官僚への道を切り開き、末は事務次官か、政治家か、とそんなコースをひた走っていた。
その一本道が突然絶たれて、もう、出世とか、あらゆる競争から解放され、
一人の性奴隷として、快楽に溺れていればいい日常へと沈んでいったのは、25歳のときだった。

きっかけは、たった一つのミスだったのだ。
私の犯したミスは、小さいものではあったが、勘違いが勘違いを呼び、スキャンダルへと発展していった。
気づけば私は孤立して、出世をあきらめ官僚をやめざるをえないような状況に追い込まれていた。
だが、私はあきらめきれなかった。

「おい、・・・」
私が元の男だった頃の名前を呼ばれたのだ。窓際に追い込まれていたが、上司によばれて意外な通告を受けた。
「2階級昇進だってさ。すぐに局長室に向かってくれ」
「本当ですか?」
「あぁ、本当だ。とにかく向こうで詳しい話は聞いてくれ」
一時期つらい目にもあったが、やはりみている人はみている。意気揚々と局長室に向かった。
「実は、昇進とともに、君にはチャンスを与えたいのだ」
「それは、どういうことですか?」
「君は、肉体再構成術というのを知っているか?」
「肉体再構成・・・聞いたことはあります。しかし、都市伝説の類かと・・・」
「それが、実在する技術らしいのだ。君には、それについて捜査してもらいたい。
これはかなりデリケートな任務でね。君のような優秀な男で、
しかも一時的に表の仕事から離さざるをえない・・・そういう男をさがしていたのだが、どうだ?」

「潜入捜査ですか?はい、やります」
キャリアに潜入捜査など、異例のことだ。しかし、それだけ重大な任務だというので、私は了承した。
無事にこなせばとんとん拍子の出世コースに戻ることが出来る。
これは、僕にとって名誉挽回と将来の両取りをかけることの出来る大チャンスだとおもった。
それが、出世どころか、人間であることすら捨てるような罠であることも気づかずに・・・
でも、あの出世競争の中できゅうきゅうとして生きていた頃と比べてどちらが幸せだったろう。

私の捜査とは、裏から手を回して肉体再構成によって「性奴隷」を生産しているという業者に入り込み、
十分な証拠を挙げて摘発する、というものだった。
出入りの業者として潜入するはずで、入り口ではうまくいったように思えた。

「はいはい、伺っております。では、こちらへどうぞ」
「はい、宜しくお願いします」
そこで私が見たのは、地下牢と呼ぶにふさわしい空間だった。
まるで、カリブの海賊かなにか・・・その地下牢の檻に、
ハダカのまま若い女たちがつながれている。20歳くらいの女もいれば、中学生くらいの少女もいる。
ざっと10人はいる。いきなり、そのものズバリの証拠を見せられて、私も興奮を隠せない。
「これは・・・」
「それぞれに事情を抱えておられた男性を、肉体再構成の技術で性奴隷にかえて、売っているのが我々の仕事です」
案内してくれたのは50歳くらいの、いかにも技術者といった男で、
これがいかに儲かる事業か、あるいはどのような理論で男性を性奴隷化するのか、といったことを話してくれた。

「そんなことが本当に可能なのですか?」
「ふふ。あなたにはすぐわかりますよ」
そう言うと、後ろから私は羽交い絞めにされて、連れ去られた。
「なにをする、やめろ!」
僕のしようとした抵抗を多く書く必要はないだろう。
クロロフォルムをかがされて、眠らされた。次に起きたとき、僕はさっきの檻の中に入れられていた。

「おはよう、遠山君」
遠い意識の中、そんな声が聞こえる。私は目を覚ました。
目の前には、私に潜入捜査を命じた局長の顔が・・・
「面白いものを見せてあげよう、あれをごらん」

私は、おはよう、という声に反応することもできないくらい、
まだだるい体を起き上がらせて言われるとおり局長の指す方向を見る。
だいたい、私は遠山じゃない・・・
「えっ・・・?」
鏡の向こうにいたのは、スーツ姿のおじさん・・・局長と、ハダカの美女・・・
髪は肩まで伸びて、目は二重で長いまつげがその瞳から放つ光をさえぎり、
小さな鼻、小さな口、あごはきゅっとしまった、綺麗な女・・・
裸のままでも知的で、それを印象付けるような細い体に、ふんわりと膨らんだ胸、
はっきりしたくびれのある腰の下から伸びる白く長い足・・・鏡に映る・・・私は全てを一瞬にして理解した。

「局長! これは!?」
「見てのとおりだよ。我々としてはこの技術が社会に資するものなのかを確かめなければならなくてね」

違法の疑いが濃い科学技術は、それでいて社会全体の利益に資することが多い。
脳死の定義がされていなかった昔、先に臓器移植の技術は発達し、そこからの臓器移植は事実上、ほおっておかれた時代がある。
逆に、医学がどんどん発達すると、尊厳ある状態とはいえずとも、
科学の力で強引に心臓だけをうごかされていた人間もいる。
それを外したら殺人なのか? という疑問を社会は抱えてきた。

性転換にしても、性別の変更という概念が戸籍上現れたのはそれが可能になってからずいぶんあとのこと・・・
肉体再構成による性奴隷生産は・・・もちろんいきなり合法化などできるはずはないが、
性犯罪の減少、自殺者の減少、人口男女比の調整、そんなものに一役買う可能性がある。

だから、規制する側としてはそれが本当に社会に資するものかどうかを調査しなければならない。
20世紀の後半から、21世紀のはじめ、人間の尊厳が大々的にうたわれた時代は、
いつの間にか終わりを告げていたらしい。

わたしは、性奴隷の体を与えられたまま、今までと同じ職場に、新しい名前と肩書きを与えられて残ることになった。
その理由は「調査」である。
「性奴隷の効用」、つまりこの技術で性奴隷となったものが社会に溶け込むことが出来るかどうか・・・
それは要するに上のものが私の体で楽しむということと引き換えに、性奴隷生産工場が摘発を逃れる、という取引だった。
私はその犠牲になった。

「この調査が終わったら、元の男に戻す。出世も思いのままだ。これほどの大役を務めたのだからな」
私は、その甘い言葉を信じて、最初は一時的に、性奴隷としての自分を受け入れてみることにしたのだ。
もちろん、それが決定的な破滅への一本道であったことは言うまでもない。
性奴隷の体が味わう快楽を、捨てることなどできるはずはないのだから・・・

この任務を果たす間は、それまでの生活を捨てなくてはならない。
僕は、社会向けには行方不明で「生存が期待できない」ことになり、葬式までおこなわれた。
男に戻ったときには生還したことにする・・・単純な罠だったのに、
なぜかそれに気づきもしないのは、抵抗しても抵抗しきれないのを体の、心のどこかでわかっていたからかもしれない。

私の新しい名前は「遠山紗希」。
霞ヶ関の一角に部屋を与えられ、そこで一人、先輩キャリア官僚の相手をする・・・年はもとと同じ25歳の、戸籍を与えられた。
一日の終わりに報告書を書く。
日誌のようなもので、何人とセックスしたか、何回絶頂を向かえたかなど、
自分自身の恥ずかしいことを全て記すように、と命令された。
不思議と、自分が男であることを捨てたという感じはなかった。
これは、仕事なのだ。そう、割り切った。とにかく信じた。この仕事が完了すれば男に戻れると。

なぜ、性奴隷を女から作らず男から作るのか・・・
それは男には自分が女であるという自覚がないことにそもそも由来する。
性奴隷は、どこまでも「女」だが、女として人生を過ごしていない時点で決定的に本当の女と違う。
女として自分を守ろうという本能に、性転換した男はなぜだか欠けるという理由だった。

そして、性奴隷の生産に当たっては、実はさまざまな圧力団体とも話がついているという。
たとえば、フェミニストの団体だって、「男」を性奴隷にするために肉体改造するのだから・・・
という理由で現実派から納得させ、黙らせた。
つまり、性奴隷の存在が公権力的にも「黙認」されることはもう決まっていた。
そのことと自分の運命が結びつかなかった・・・
そう、別に自分が身を張って「性奴隷」を体験する意味などなかった。
ただ、上の連中が楽しみたいだけだったのだ。

「さぁ、まずは服を脱がせてくれ」
「はい」
私は、普通の女として住まう部屋を与えられ、ミニのタイトスカートのスーツに身を包み、
フェロモンを撒き散らしながら通勤することになった。
自分を見る男たちの視線が・・・私の心を濡らす。
駅までの道ですでにその「見られている」感じに耐えられず・・・初めて女性専用車両に乗り込んだ。
これは、自分が、女から見ても女なのかどうかをはかるテストにはなった。
でも・・・正直なところ女だけの空間に慣れなかった僕は、何かいづらいものを感じながら、職場へ向かった。

新しい仕事の待っていた職場で、「性奴隷」としての私の最初の相手となる人に、奴隷としてかしずく。
「さぁ、しゃぶれ」
「はい・・・」
あまりにも非現実的すぎるからか、強烈な悪臭を放つ男性器を目の前にしても、私は何の嫌悪も感じることがない。
きっと、他の性奴隷たちも、そうなのだろう。

「ふぅん・・・」
「おお・・・そうだ、うまいぞ・・・」
私は、カリの裏筋から舌を使ってなめあげたあと、ぱくっと亀頭全部を口に含む。
そして、首を前後に揺らして、上を見上げ、人生で初めてのフェラチオを開始する。
こういった行為に嫌悪を感じない・・・さすが、性奴隷だ。よく出来てる。
まるで他人事のようにそう思う。それはそうだ。だって、元に戻れるのだから。
いちいち男を受け入れるのに躊躇するようなら、それは作られた性奴隷ではないのかもしれない。
だから、今、私が嫌悪を感じていないことは、私を性奴隷にした「肉体再構成」の技術がいかに優秀かをあらわす事実だ。

「あはぁ・・・きもひいいでふかぁ?」
くわえながら、上目遣いでそう聞く。
「最高だ、最高だよ、沙希ちゃん」
そうやって、女の名前で呼ばれても、自分は、いま仮の姿として性奴隷になっているだけであると割り切っているから、
意外に、女を演じる楽しさしかおきてこなかった。

「ありがとうございます」
そう、一瞬口をはなしてしゃべり、そのあとしゃぶり続ける。
「おっ・・・でるぞぉ!」
どぴゅっ・・・と40代の課長の白濁液を顔にかけられる私。
そのことがちっともいやではなく、むしろ口の周りについた精液を美味しいとさえ感じる。
なんと性奴隷とはよく出来ているのだろう。
望まぬ男の精液を飲まされても苦痛ではない。
そんなふうなことを、本当に他人事のように、報告書に記す。だが、それも初めだけだった。

初めの日、私が相手をした男は、みなフェラチオだけで終わっていった。
何度も顔にスペルマを浴びながら、そこに嫌悪感はなかった。
同時に、官能に沈み込むこともなかった。
だが、次の日、私の調教用に雇われたある男がやってきてからは話は変わった。

朝、昨日と同じように裸になって今日の最初の相手を待つ私の前に、意外なほど若い人影が現れた。
幹部クラス・・・だけのはずだったのに。

「よっ、沙希ちゃん、だっけ?」
「ま、松本! どうして、こんなところに」
小学校の頃から東大まで一緒で、ずっと私と競い合ってきたが、私にかなわなかった男だ。
同じようにキャリア官僚の道を歩いてはいるが、私とは・・・少なくとも男だった頃は、格が違った、はずだった。

「お前が性奴隷になったって聞いて、その調教をしてやってほしいってさ」
「まつもと・・・おまえが?」
少年時代からよく見知った者に調教を受ける?
そんな・・・私の任務は性奴隷の体がよく出来ていることを証明するだけじゃなかったのか?
「お偉いさんたちもよく知ってるよなぁ。お前、いつも俺に勝つことに執念燃やしてたもんな。
その俺が、ご主人様で、お前が奴隷。お前、死んじゃうんじゃないか?」
大笑いしながら残酷なことを言う松本。
性奴隷にされてしまった私の胸が、きゅん、と締め付けられる。
だが、そんなことは、序の口だった。言葉をあびるだけの屈辱なんて・・・

「松本・・・そんな・・・」
私はいつもと同じ口調でしゃべっているつもりでも、声は女のものでしかない。
ただ、男勝りなだけの女の口調に過ぎない。
「口を慎め! このメス犬が!」
松本が私の腹を蹴り上げた。
「ごほっ・・・うっ・・・てめぇ・・・」
「てめぇ?」

松本はそういうと私の髪をつかんで顔を上げて、私につばを吐きかける。
「自分の身分を忘れるなよ。メス犬の癖に」
「まつ・・・はぁ!」
女のか細い体を容赦なくまたも蹴り上げられる。
「おっと、あんましやりすぎるとせっかくの綺麗な体に傷がついちゃうな」
再び私の髪をつかんで顔を上げた。

「ご主人さまだ。俺はお前のご主人様。これから、いろんなお偉いさんが来るが、その人たちはお客さん。
しっかりご奉仕しろ。でも、お前のご主人様はこの俺だ」
「ふ、ふざ・・・けんな・・・」
そんななセリフを私は吐く。また、暴力を受けるかもしれない。
でも、そうはならなかった
。殴られも蹴られもしないことに安堵を覚えたが、今から考えれば、物理的な暴力のほうがよっぽどマシだった。

「しょうがねえなぁ。俺がご主人様だってことを、体に教えてやるよ」
そう言って、私の唇にキスを・・・舌を入れて、口の中を蹂躙する。
「む・・・ふぅ・・・」
ダメだ・・・力が抜けてしまう・・・どうして・・・?

口を離して松本が聞かれてもいないことに答える。
「それは、性奴隷だからだよ。性奴隷がキス嫌がってたら変だろ」
はやくも松本の行動は次の遊戯に移る。
「は・・・ぁ・・・」
ハダカの無防備な私の女性器に、触れる。
松本は、実はかなりのテクニシャンか・・・ふわっと一瞬触られただけでも、喘ぎ声を出してしまった。

「どう、きもちいいだろ?」
「く・・・くそ・・・」
「くそ?くそがしたいのか?」
そう言うと、松本は私の肛門へと指を進めて、ずぶっと貫く。

「はぁっ!・・・うっ」
「したいんならここでしてもいいぜ。おまえ自身が掃除するんだからな。」
突き刺した指が深くまで差し込まれて、曲げられた。

「や、やめろ・・・」
涙を流しながら生まれて間もない美女が抵抗する。
「おまえ、学習能力ゼロだな。だから性奴隷なんかにされるんだよ。その口のきき方、自分が奴隷だってこと忘れんなよ」
「んはっ!・・・」
男の指が私の肛門の中で動く。これじゃ・・・大変なことになる。
「や、やめてください・・・」
私は始めて丁寧な言葉を使った。
「なにを?」
「お・・・しりの中のゆびを・・・ぬいて・・・ください」
「誰に?」

「・・・ご・・・ご主人様・・・おねがいします」
初めて、奴隷らしい言葉を口にした私。
自分が性奴隷で、この男がそのご主人様として送り込まれてきた以上、外の世界でのことは、関係ない。
この世界では物理的な力が全てなのだ・・・
そして、性奴隷の体ではご主人様に逆らうだけの力がない・・・
「ふぅ・・・ん」

私は指が抜かれると、ため息をつく。
「抜いてやったぞ、何か言うことは?」
「えっ?」
「わかんねぇやつだな。ありがとうございます、とか、おかげさまでウンコをもらさずにすみました、とかさぁ」
「あり・・・がとうございます、ご主人さま・・・」
「そうそう。ついでに、この汚い指、どうにかしてくれる?」
私の肛門の中に突き刺していたゆびを目の前にみせて、そう言う。

「その・・・ご主人様の指・・・私がそうじさせていただきます・・・」
そのときの私は、こんなところに来てまで、
松本に・・・ご主人様に「学習能力ゼロだな」とか再び言われるのが本当にいやだった。

だから、性奴隷としてふさわしいことをいおうと努力した。
その繰り返しが、私の「戻れない道」を作っていることも知らずに。
「ほら、思い通りにさせてやるよ」
「はい・・・」

自分の尻の穴を暴れた、少し茶色いものがついた指をなめようとする私・・・ところが、
「あぁ、ちょっと待った。おれ、そんな口でしゃぶってもらうのもいやだし、お前と一生キスできなくなる」
といって、彼は指を引っ込め、備え付けの水道に走る。

「そこで待ってろ」
助かった、という思い胸を支配する。だが、一瞬のことに過ぎなかった。
「おまえ、昨日はフェラチオしかしてないんだって?」

「はい・・・」
「返事にはご主人様をつけろ。メス犬」
「はい・・・ご主人様・・・」
「まぁ、いいか。じゃ、今からおまえに性奴隷の本当のよさを教えてやるよ。ベッドの上に四つんばいになれ」
「はい・・・ご主人様・・・」
私の一つ一つの返事に意味などない。
ただ、物理的な暴力が怖くて、「学習能力がない」とか自分の男としての能力を、
この人に否定されるのが怖くて・・・従順な奴隷を演じているだけだ。
すくなくとも、このときはまだ。

「フフ、素直じゃないか。さすがはメス犬だな。いやらしいことをされるのを本当は望んでいたのか」
そんな・・・私は結局メス犬呼ばわりされる。
くちゅっ・・・
私の下半身に今まで聞いたことのない音を聞く。
「おいおい、さすがは性奴隷。ちょっと触っただけでねばねばのよだれがでてきちゃった」
「はぁ・・・」
私は気持ちよくて声がでてしまった。隠そうと思ったときには、もう、でたあとだった。

「いい思いをさせてやる。いやらしいメス犬の沙希ちゃん」
暖かいものがなにか私の女性器に触れる・・・松本の・・・ご主人様の舌が。
「はぁん・・・」
いやらしいメス犬の沙希ちゃん・・・私のことだ。そんなことはない。
私は性奴隷の技術を確かめるためにだけ性奴隷になった。いやらしいメス犬などでは決してない・・・
でも、男の舌が動くと、私もいやらしい喘ぎ声を発してしまう。

「く・・・ふぅん・・・はぁ・・・ん」
この声は・・・体が性奴隷にされているから・・・なんてよくできた・・・性奴隷のカラダ・・・
「おい、気持ちいいのかどうか言わなきゃわからないだろ。意味のわかんねぇ鳴き声だけじゃ、ホントにメス犬だな」
そういうと、舌を指に変えて私の女性器を刺激し続ける。

「はぁ・・・ん・・・きもちいい・・・です」
「どこが?」
「はふぅ・・・ん・・・アソコが・・・」
「アソコ?おまえわざと言ってるだろ。ちゃんといえよ。天下の秀才様が知らないわけない四文字をさぁ」

「いやぁ・・・おま・・・んこ・・・きもちいい・・・」
「で、だからどうしてほしいの?」
「はぁん・・・もっと・・・いじって・・・」
「誰に?」
「いやぁ・・・・ご主人さま・・・に・・・」
「いきたいか?」
「い・・・イキタイです・・・ご主人様・・・あぁ、あぁ!」
私がそういうと、彼の指はクリトリスへの刺激を・・・スピードを上げて・・・

「はぁ・・・いくぅ・・・!」
初めていった私。これが、女のいく、ってことなんだ。
口から何かが出て行くような錯覚を覚えるほど、気持ちいいものだった。
一瞬幽体離脱でもしたように・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」

一瞬の別世界から戻った私の体は、クリトリスへの刺激の余韻に浸り、心はその快感を、意思とは関係なく反芻している。
意思は、そんな自分に反抗したがる。
昨日のように、さっきまでのように、「性奴隷のカラダはよくできているなぁ」などと思う余裕がない。
この快感を認めてしまったら、私は自分が女であることを望んで受け入れてしまいそうで・・・
だが、私は忘れていた。

いま迎えた絶頂は、おまんこの割れ目への刺激と、クリトリスをいじられるだけで生まれたものだと。
想像することも出来なかった。ご主人様のペニスが入ってきたときの快楽のすさまじさを。
正常位で胸までもまれながら高みに押し上げられるときの思いを・・・それを、知ってみたい・・・
でも、戻れなくなる・・・

「ま、これくらいにしておいてやるか。きもちよかった? メス犬ちゃん」
「は・・・い・・・ご主人様・・・ありがとうございます・・・」
よかった。とにかく逃れたい・・・逃れられる・・・そのためならご主人様・・・くらい何度でも言う。
そんな私の願いを松本は打ち砕く。

「あれ? それでいいの?」
「えっ?」
私はきき返してしまう。
「えっ?じゃなくてさ。沙希は、性奴隷のメス犬だろ?
じゃあ、クリトリスだけでいって、まだ胸ももまれてないし、
そのメス犬の癖にきれいなピンク色のおまんこにご主人様のチンポコつっこまれてないし、
ご主人様のチンポコしゃぶってもないし。
だいいち、おまえまだ処女じゃん。間違ってるとおもわねぇ? メス犬の性奴隷としてさぁ」

私の目線に合わせてじいっと瞳の中を見つめてくる幼馴染で・・・
ライバルだった・・・ご主人様の言葉に・・・感じるのは恐怖だった。
そして、このくらい頭のいい男に、はっきりと断言されてしまうと、
それが正しいのかな・・・と、朦朧としている私は思ってしまった・・・

「は、はい・・・」
「おかしいと思うよなぁ」
「は・・・い・・・」
「じゃあ、いってみろよ。なにをしてほしいか」
「そ・・・それは・・・」
「言えよ!」
私の目の前ですごむ男。ちょっと前だったらよもや負けるとは思わなかった相手だが、今はちがう。
私はか弱い性奴隷に姿を変えられ・・・物理的な抵抗が出来ない。
女のカラダに変えられてしまって。

「本当に、女の子みたいなカラダだよなぁ」
「女の子・・・みたいな?」
「ふはは! やっぱりおまえは勘違いしてるな。おまえ、自分が女だと思ってるだろ」
「えっ・・・?」
「自分が女だなんて、そんな幻想はもつな。奴隷は人間じゃない。そのくらい常識だろ?
おまえは、なんかもとの男に戻れると思ってるみたいだけど・・・
人間同士の約束ならともかく、どうして奴隷との約束を守らなきゃいけないんだ?」

「そんな・・・どういうことだ?」
「諦めが悪い、ってことだよ。おまえは自分が人間だったときの約束が生きていると思ってるみたいだけど、
おまえはもう奴隷になっちゃったんだから、人間だったおまえはもういない。いないものとの約束は守れない」

「な・・・なにを・・・」
「だいたい、一度性奴隷の快楽を覚えたやつが、人間として使い物になるはずないだろ?
外見は人間の女と同じでも、おまえの体に生まれる気持ちよさは、ぜんぜん本物の女と比べ物にならないんだ。
精液がうまいらしいじゃない。そんな人間、いないよ」

「な・・・」
「だから、もう抵抗するだけ無駄なんだよ。はやく認めちまいな。
自分は生まれついての奴隷ですって。メス犬なんだって」
そんな・・・自分は人間のはず・・・それとも、これは僕を絶望に追い込むための方便なのか?

「おまえ、本当にバカだよな。最後の最後までキャリアとしての将来にしがみついて・・・
民間に行って頑張るとか、いくらでも人として生き延びる手があったのに・・・」

旧友の目が、憐れみを持ってこっちを見つめる。それも一瞬で、もとの非道な男にかわってしまう。
「残念だけど、おまえは性奴隷なんだ。二度と人間に戻ることなんか有り得ない。
早く認めちゃったら? 気持ちよくなれるよ」

「そんな・・・俺は・・・」
再び私の腹を男が蹴り上げる。
「ごほ・・・」

「おまえ、本当に学習能力ないなぁ。今俺が言ったことが本当かウソかなんてそのうちわかることだろ?
戻れるかどうかはさておき、おまえの今やるべきことはなんなんだよ?」
私はもう、疲れてしまって、観念した。

「いれて・・・ください・・・」
「それだけ?」
「ごしゅじん・・・さま・・・いれて・・・ください・・・」
「全部言えっていってんのがわかんないの? おまえ、性奴隷になってバカになったよ。メス犬だからしょうがねえか」

メス犬であることを認めずに、全てを言えば、それがすなわちメス犬の所業・・・
性奴隷になるとは、こういうことなのか・・・

「おねが・・・いします・・・ご主人さまの、ぺ・・・ペニスを・・・性奴隷の沙希の・・・
おまんこにいれて・・・処女を奪って・・・おまんこ・・・かき回してください・・・」

「おやおや、ずいぶん教えてもないことまで言うねぇ。
さすが、淫乱なメス犬だ。性奴隷になってうれしいんだろ。沙希ちゃん」

私は、単純にバカと言われたくなかっただけなのだ。この男だけには。
でも、そのために頑張ろうとすればするほど、逆に自分が性奴隷に沈んでいこうとしていることを認めているようだ・・・
いちいち気づきはするのだが、そのたびにまた一歩進んでしまったことを悔いて・・・でも・・・

「おまえはいいよな。これからずっとこうやってセックスだけしてればいいんだから」
「はぁん・・・」
ご主人様のペニスが、私の口の中に突っ込まれた。
これは、昨日もうすでに認めてしまったことだ。ペニスは美味に感じてしまう、と。

「丁寧にしゃぶれよ」
「ふぁい・・・」
私は、言われたとおりに夢中にしゃぶる。
「おぉ・・・うまいな・・・」

アメとムチ、とはよくいったものだ。私はこうやってたまにほめられることがうれしく感じてしまう。
そして、戻れない一本道を舗装する。

「それじゃ、ごほうびだ。やめろ」
このまま、ご主人様をいかせてしまえば、これ以上の転落を一分でも防ぐことが出来るのに・・・
もう、遅いのだということを、このときようやく悟った。
今までの発言と矛盾する口答えなど・・・男としてのプライドが許さない・・・秀才のプライドが・・・
そのせいで・・・本当に性奴隷に落とされ、そこから逃げられなくなると・・・もう気づいていたのに・・・

「次はどうしてほしい?」
「ご主人様・・・沙希の・・・メス犬沙希の・・・処女を奪ってください!お願いします!」
心がそう望んでいるかどうかはもう関係ない。早く楽になりたかった。
いまでも私は泣きそうなほど後悔している、このセリフに。
口にしたその瞬間から、ずっと後悔しているのだ!

「よく言えたな。沙希。ご褒美にメス犬はやめさせてやる。おまえはただの性奴隷だ」

そういって、私の肩を叩き、微笑むご主人様。そして、下ろしていたズボンをあげて、チャックまで閉めてしまった。
「それだけですか?」

ほんとうに、単純にきょとんとして聞いた私。解放されるなんて思ってもみなかったから。
でも、それが最後の罠だと、どうして気づかなかったのだろう。
「おかしいか? 性奴隷沙希としては、どうしてほしいんだ? まだ不満があるのか?」

「・・・あります・・・」
にやりと笑うご主人様。この瞬間、私の負けは決定的なものとなった。
「なにをしてほしいんだ。もういちど言ってみろ」

「い・・・淫乱性奴隷沙希の、処女を・・・奪ってください・・・ご主人様のチンポを・・・おねがいしまぁす・・・」
いつの間にか、猫なで声でおねだりすらしている私・・・性奴隷に淫乱という言葉までつけて・・・
なぜか、勢いをつけるために、ご主人様の下半身に抱きついた。自分を納得させるかのように・・・

ずぶり、と私の花唇・・・まだだれも使ったことのない、道具としての自分の、中心にご主人様が入ってくる。
「あぁん・・・あぁん・・・」
初めてとはいえ・・・気持ちいい。
性奴隷のカラダをご主人様のペニスが貫いて、ピストン運動を絶え間なく続ける、
そのリズムで私の・・・性奴隷のカラダに走る官能は、予想を超えたものだった。
望んで・・・望まされて・・・自分から望んでセックスをしている。
それは、もう、奴隷・・・自分が性奴隷であることを辞められなくなるにいたる一本道の向こう・・・
後ろで、固い門が閉まってしまう音が聞こえるところまで歩いてきてしまったということだ。このわずかな時間で・・・

「ふふ、きもちいいか? なれるともっとよくなるんだってさ」
「はぁんあ・・・いやぁん・・・」
正常位で動き、私のふんわりとした激しく胸をもみながら、ご主人様が次々に私が奴隷であるという決定打を与える。
これより・・・もっと気持ちよくなる・・・信じられない・・・

「おまえはいいよなぁ。これからずっとセックスしてれば幸せなんだ。それとも、それでも男に戻りたい?」
「あぁん・・・もどりた・・・いです・・・」

精一杯の抵抗だった。
「へ? ふん。勝手にしろ」
「あぁ・・・あぁん・・・いくぅ・・・いっちゃうぅ!」
今考えると、その日の官能なんて、たいしたことなかったのだ。
でも、あの程度の快感で、いや、言葉の罠にはまって、
自分が性奴隷だと口で認めてしまったことこそが戻れない道だったのかもしれない。

生まれたばかりの、初めて使ったおまんこの中、肉ひだが男の肉棒とこすりあい、
男に官能を与え、カラダの中で、熱く白い液と、私の愛液が交じり合うのは、そのすぐ後のことだった。

私の予想通り、このあと、さまざまな男に抱かれ・・・そのたびに本気で感じてしまう。
ご主人様の命令どおりに、精一杯ご奉仕するが、最後は自分もいってしまう。
それを「性奴隷の癖に」ととがめられ、また自ら腰を振る。
報告書には、毎日めくるめく官能の情景が描かれた。
その日のセックスを全て反芻しながら・・・家で一人でオナニーしながら・・・

男に戻って、キャリアに戻りたいから、報告書を書いたあと勉強したりもした・・・
おいておかれないように・・・でも、いつの間にか松本・・・ご主人様との差も広がるばかりに思えて・・・
なによりセックスを反芻することに夢中で、勉強なんかいつしかしなくなった。
それは、もう、全てをあきらめたのと同じだった。
そして、当初予定されていた任務が終わった日、私はご主人様と上司に面接を受けた。

タイトのミニスカートのスーツで・・・
性奴隷は、それに落とされた男にとってとても幸せな運命であると、私の報告書は結論付けていた。
自分が心の底からそう思っているように・・・
「おまえは、元の男に、キャリア官僚に戻りたいか?」
性奴隷から男に戻りたいか?このカラダをすてて?初めはその予定だった・・・
しかし・・・出世や実績にとらわれて生きることは、性奴隷の感じる肉体的な幸せにはかなうはずもない。

上司の質問にためらいながらも、私ははっきりとこう答えた。
「いいえ・・・私は、一生性奴隷でいたいです・・・松本様の・・・性奴隷で・・・」
元の男は完全に死んで・・・他の性奴隷と同じ・・・
一生快楽に溺れつづけることを自らの手で選択した瞬間だった。


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