「おにいちゃん………」
 俺は、とろんとした目でそこにいないはずのデブオタを見上げる。
「おにいちゃぁん………」
 俺は、アニメキャラのコスチュームを自分で脱いで、ブラの上から胸を揉み、ショーツの中に指を這わせ、クリトリスを刺激する。
「おにいちゃぁん、大好きなのぉ………」
 その台詞に我慢出来なくなったんだろう、妹萌えのデブオタがいきなり覆い被さって来て、俺の唇を塞いだ。おい臭いぞ! 歯くらい磨け!
 最初の打ち合わせでは、俺はお兄ちゃんに異常な好意をもっている妹だ。
俺はお兄ちゃんであるところのデブオタが覗き見していることを承知で、むしろ大好きなお兄ちゃんに見せつける為にオナニーを続ける。
自分でブラとショーツを脱いで、秘所がグチョグチョに濡れるまでオナニーを続けたところで、
俺のオナニーをみていて我慢し切れなくなったデブオタが襲い掛かるっていう設定だったんだが、まあいい。
それだけ仕事が早く終わる。
 デブオタは、たっぷり5分くらい俺の口の中を犯したあと、ショーツを剥ぎ取って、まだろくに濡れてもいない秘所に、貧相なペニスを突っ込む。
「いたっ!」
 俺は思わず悲鳴を上げる。いくら貧相だっていっても、処女膜を突き破り、膣を無理矢理貫かれれば無茶苦茶痛い。
本当ならここで『おにいちゃん、痛い、痛いよぉ』って媚びた声を出さなければいけないんだが、さすがに無理だ。
 もっとも、デブオタは事前の打ち合わせとかシナリオなんてものに対する関心なんかとうに無いらしく、
俺の胸を力一杯揉みながら、ひたすら腰を動かしている。
 俺は、破瓜の痛みと気持ち悪さに耐えながら、デブオタがイクのをただひたすら待つしか無かった。

 ここはとある繁華街の片隅にある本番OKの非合法イメクラだ。
女の子の回転が早く運が良ければ処女を喰うことも出来る、そんな噂も手伝って大繁盛している。
 しかし、この店で働いている女の子に本物の女の子は一人もいない。全員が、俺みたいにTSさせられた元男の女の子ばかりだ。
 何故かと言うと、ここは実は風俗の店ではなく、俺みたいな性犯罪者を罰する為の施設だからだ。
 ちなみに俺はちっとは知られた強姦魔で、レイプした女は千人以上。その中に処女は400人くらいいた。
 だから俺は、その刑罰として千人の客にレイプ同然に犯され、そのうち400回は処女に戻され破瓜の痛みを味あわされることになった。
 そうすれば、反省しないと言われている性犯罪者も自分の犯した罪の重さを自覚するだろうと、
どこかのお偉いさんは思ったんだろうが、それはかなり甘い考えだ。
 現に俺は、違う姿に変身させられるたびに訪れる破瓜の痛みを快感に感じつつある。
 しかし、俺がお偉いさんの考えを甘く感じるのは、そういう理由では無い。
 レイプという犯罪の多くは、引き金は色々あるが、単に性欲の暴発が原因だ。俺も義理の妹を初めてレイプした時はそうだった。
 しかし、俺はそれから義妹が自殺するまでの半年の間、毎日義妹をレイプし続けてレイプという犯罪の本質を知った。
レイプする側の真の愉しみは相手を色々な意味で壊す事であり、レイプされる側の恐怖は色々な意味で自分が壊される事だ。
 義妹は親父が再婚した女が連れて来たのだが、義妹は家に来た当時から親父の性欲を隠そうともしない視線に怯えていた。
 俺は、そんな義妹を可哀想だと思い親父から守っていたのだが、
義妹が俺を兄として信頼を寄せてくれるようになった頃、俺の性欲が爆発してしまった。
 あの時の義妹の顔を、俺は今でもはっきり覚えている。
 あの時、義妹の顔に浮かんでいたのは、恐怖でも、嫌悪でも憎悪でも無い、純粋な疑問。
自分を守ってくれる存在であるはずの俺が、何故自分を傷つけるのか、全く理解出来ない、そういう顔だった。
 それが、2回、3回と犯す度に、嫌悪に、憎悪に変わった。
 義妹は一度俺から離れる。当然だ。
 しかし、義妹は親父にレイプされそうになったところを俺に助けられ、実の母に親父に色目を使う雌犬と罵られ、知るのだ。
 あの家の中で義妹の居場所は、俺の隣にしか無い事に。
 それから、義妹は変わった。
 片時も俺から離れなくなり、部屋の中だけで無く、学校でも駅の便所でも、俺が求めれば必ず応じて、
いつしか壊れた笑みを浮かべながら自分から俺を求めるようになった。
 義妹は雌犬の声を上げながらよがり狂う。俺の腕の中で見せる痴態はどう見ても本物で感じているのは間違い無い。
だが、その瞳の奥にあるのは、居場所を失う事に対する恐怖だった。
 その目を見た俺に生まれたのは、暗い好奇心。義妹の居場所を無くしたら、この顔はどう変わるんだろうか。
 俺は、それを確かめる為に義妹に冷たく接し、セックスも面倒臭そうに義務的にやるようにした。
 すると、義妹は俺の気を惹こうとより淫乱になり、奇矯な振る舞いをするようになった。
 俺はさらに義妹に冷たく接するようになり、担任の女教師を口説き始めた。
 大学を出たての担任教師は知的な美人で気位が高かったのだが、男性とまともに付き合った経験がなかったせいか、簡単に落ちた。
 そして、義妹の目の前で担任教師を犯した次の日、義妹は自殺した。

 レイプの持つ、そういう暗い魅力に取り憑かれた奴は、懲りるなんてことは絶対にないのだ。
 どぴゅっ、びゅるびゅるびゅるっるるるるる〜。
 デブオタがイッて膣内で発射した。
 デブオタがペニスを引き抜くと、血と精液が混じってピンク色になった液体がヒクヒク震えている膣口から流れてくる。
 デブオタが俺の頭を掴んで、口にペニスを突っ込んだ。
俺はペニスに付いた精液を、演技では無く心から美味しいと感じながら一滴も漏らさないように舐め取る。
 いつの頃からだろう。フェラチオをさせられている自分がすごく興奮している事を俺は知っていた。
 そう、俺もあの時の義妹と同じで壊れてしまったのだ。
 俺のフェラチオでデブオタのペニスが再び勃起する。
 俺は、自分からデブオタのペニスを胸に挟んで、擦りはじめる。
「お兄ちゃん、気持ちいい?葵はすごく気持ちいいよ。葵ね、お兄ちゃんのミルク大好きだからいっぱい出してね」
 デブオタはあっけなく射精した。2回目とは思えない量の精液を俺の顔に撒き散らした。
 俺は、デブオタのペニスに付いた精液をじゅるじゅると音を立てて舐め取り、顔に付いた精液は化粧水のように顔に擦り込んだ。
「お兄ちゃん、大好き」
 俺は、あの頃の義妹のような顔でデブオタに抱きついてキスをした。
デブオタの精液と俺の愛液でギトギトになった股間を、乳首が痛いくらい硬く尖った胸を擦り付ける。
「今度は下のお口に頂戴。さっきはお兄ちゃんのおちんちんが大き過ぎて痛かったけど、今度は大丈夫だから。
葵ね、お兄ちゃんをもっと感じたいの」
 デブオタが俺の胸にむしゃぶりつき、乳首を舐め、噛んだ。
「あん…お兄ちゃん…もっと、もっと!」
 俺の、演技ではない嬌声。
 デブオタのペニスが俺の秘所を再び貫き、俺は快感の海に溺れた。
 あと57人に犯されると、俺の刑期の前半は終わる。
 その後、俺は男に戻され、普通の懲役刑の受刑者として約半年刑務所に収監され、放免される。
 しかし、今の俺の頭にあるのは、どうやったらもう一度ここに戻ってこれるのだろう、それだけだった。
 100人くらい犯れば? 人身売買?
 940人からの男に犯され、女の快感を知り尽くしてしまった俺は、男に戻る事になんの魅力も感じなくなっていたのだ。


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