「お父さん」が早々にその部屋を立ち去り、絵梨の「調教」を・・・
淫乱少女としての調教を若い男たちと麻奈と加奈の双子にまかせて立ち去ってから。
あっという間に一時間半が経過していた。
絵梨はたまたま時計の針に目をやったときにそのことに気づいた。時間のことなど忘れていた。
時間は時計が教えてくれたからわかるが・・・何回イかされたかも・・・
どのくらい淫乱に調教されたかも・・・誰も教えてはくれない。

「はぁ・・・ん・・・」
数え切れないほどイかされ、小休止を迎えていた絵梨のカラダは男たちが発したスペルマにまみれていた。
体のいたるところにかかっていたスペルマはそのたびに一応ふき取られてはいた。

だが、完全に綺麗になるわけではない。
昨日までだったら長い間自分の体がスペルマのにおいにまみれている状態など、想像もつかないほど嫌悪感にあふれるものだったはずだ。

だが、今の絵梨は違う・・・セックスの快楽にまみれ、その余韻に浸っている・・・
その鼻には、自分を支配した男のにおいが・・・男たちの体液のにおいが・・・とても心地よく感じてしまう。
誰でもない男たち・・・名前さえ知らされることもなく、彼女は男たちに調教を受けていた。
たとえ名前を教えられても、自分が「絵梨」という淫乱少女であることを覚えることに精一杯の、
生まれたての少女にとっては何の意味も持たなかったろう。

「あん、あんっ・・・うぅ・・・ん・・・」
横では麻奈が誰かとセックスしている。本気でセックスに陶酔している、集中しているのがわかる。

ふと気づく・・・ここにいる男たちは、みんな若く、たくましく、立派なペニスを持っていて、
そして、女の体を・・・絵梨のカラダだけではなく麻奈や加奈の体も、とてもうまく扱う。

麻奈の喘ぐ顔を見ていれば・・・声を聞いていればわかる。
自分とセックスしていたときとは比べ物にならないほど気持ちよさそうだ・・・
ふと戻ってきた絵梨の中の「男」はそのプライドを粉々に打ち砕かれる。
男としての自分に存在価値などない・・・

抱かれている気持ちよさも、その外見が誘うセックスアピールも、
自分など足元にも及ばないような男がこの部屋には6人・・・しかも入れ替わりでやってくる・・・
今は6人だが、もっともっといるはずだ。

絵梨の宇宙は・・・淫乱少女として生まれ変わったばかりの宇宙にはその人数は多すぎた。
自分が男だったときに、男だった価値なんかどこにもないんだ・・・そう、つい思ってしまう。

「ふふ、おねえちゃん、ずいぶんエッチが好きになってきたみたいね」
1時間前には、絵梨の胸をも後ろからもみ、時に蜜壷を刺激しながら、
フェラチオの指導をしていた加奈が、麻奈のセックスに見とれている絵梨を抱き起こす。

「そんなことはない・・・あっ・・・」
まだ恥ずかしさがどこかに残る襟は、反射的に自分が淫乱少女であることを否定したくなってしまう。
だが、それは罠なのだ。
「いや・・・きもちい・・・ぃ・・・」
絵梨が男だったときには、加奈の女性器を言われたとおりに触っているに過ぎなかった。
だが、加奈は、無限にいやらしい蜜を搾り出す方法を知っているかのように、絵梨の恥ずかしい部分をもてあそぶ。

「いやなの? じゃあやめるけど」
「やめないで・・・ください・・・かなちゃん・・・」
こうして、調教を与える者に対して、女らしくかいがいしく、快楽を求める・・・
それで淫乱少女たちは自然に女の子としての言葉遣いも覚えさせられていった。
絵梨もそうして淫乱少女の階段を一歩一歩上がっていく。

「ほら、次に絵梨ちゃんとしたい男の人が待ってるよ」
「あぁん・・・はい・・・」
何度も何度もイかされても、絵梨の蜜壷からはいやらしい蜜が尽きることはない。
「ほら・・・みてごらん・・・とっても大きなおちんちん・・・どう?」
「はぁん・・・はい・・・おおきい・・・」
絵梨の目の前にたくましい男のたくましいペニスが現れる。
まだ勃起していなくても、これから勃起すれば、どれだけ大きくなるんだろう・・・
そして・・・自分の体の中で・・・そんな思いがもう絵梨の中で芽生えていた。
「じゃあ、しゃぶらせてもらいなさい」
「はい・・・」
そういうと、目の前のペニスに絵梨はむしゃぶりつく。
予想通り、絵梨の温かい口の中で、だんだんに男のペニスは大きくなる。
口の中を蹂躙する肉棒・・・おまんこに入れなくても、十分に気分を味わうことが出来る。

この男に犯されているという気分が・・・少しずつ気持ちよくなっていた。
蜜壷からあふれ出すいやらしい汁は、加奈に刺激されたからではない・・・
絵梨の気持ちが自分で汁を出していた。
「おねえちゃんが男の子だったときよりも、ずっと大きくて、気持ちいいでしょう・・・」

!!!・・・
絵梨は一瞬集中をそがれた。気持ちよさを奪われた。快楽に浸っていたのに、突然呼び戻された。
加奈の意地悪にではない・・・自分の中にまだ生きている「男」に呼び戻された。
そのとおりだ・・・そう、絵梨は思った。自分は男だった。もう、名前も思い出せないけれど。
どうして、その自分が、こうして、体を女に変えられて、絶えることのない陵辱に晒され・・・
これは本当に現実なのだろうか・・・?

「んはぁ!・・・」
集中を欠いて、ペニスをくわえただけの状態になった絵梨の口の中で、男は自分で動き出す。
同時に、加奈は絵梨の女芯を弄び、今度は強制的に蜜を搾り出す・・・

「はぁ・・・んぷ・・・ゃぁ・・・ん」
そんな、強制的な快楽に絵梨の思考はどこかへ行ってしまう。
いつのまにかセックスの終わった麻奈の手が後ろから絵梨の胸をもみはじめる。
「さぁ、しっかりしゃぶりなさい! おねえちゃん!」
加奈の命令に、絵梨は従う。それは、加奈の声に何か強制力があるからではない。
従わなければならない何かがあるからではない。ただ、絵梨自身が快楽を望むからそうするのだ。
そうして、淫乱少女に、一歩一歩落ちていく。

もう、男だった事実は淫乱少女にとって邪魔な過去に過ぎない。
その過去を乗り越えるために・・・絵梨は戦っていた。
淫乱少女として、戦っていた。

「この太いおちんちんを絵梨のおまんこに入れてください」
フェラチオのあと、そう、目を潤ませながら懇願する絵梨に迷いはなかった。
「あは・・・ああん・・・」
そのペニスがバックから差し入れられたとき、絵梨はとてつもない安心感に包まれた。

ペニスを入れられているとき・・・そのときは毎回、自分が改めてオンナになる・・・
女になりなおす・・・そんな気がした。
そして、少しずつではあるけれど、男を追い出す・・・
視線の先には、麻奈と加奈が微笑んでいた。
これでいいんだよね・・・無言の問いかけに二人はうなずいているような気がした。

だが、迷いは何度も襲ってくる。それを少しずつ、乗り越えていくのだ・・・
淫乱少女として、麻奈も加奈もそうだったように。

翌日・・・絵梨が「おとうさん」の肉奴隷となることを自らの言葉で選択したその翌日・・・
夜通し続いた彼女の「調教」は朝の10時にもまだ続いていた。

「いやぁ・・・きもちいいです・・・」
自分が気持ちよくなるだけではなく、相手の男が萌えるような言葉づかいやしぐさをも、徹底的に叩き込まれていた。

「そうだ、そうやって、物欲しげに見つめろ・・そしたら、また入れてやる」
そんな言葉に従っても、従わなくても、結局は次々に別の男が絵梨の体を弄ぶことは決まっている。
そして、その一人一人を相手に、絵梨が狂いそうなほど気持ちよくなってしまうのもはじめから決まっている。

でも、絵梨は・・・男たちの言葉一つ一つに従ってしまう・・・
「入れてほしかったら、自分でその卑猥なおまんこを広げて・・・」
そう要求されると、絵梨は言われるまま、昨日処女を奪われたその穴を自らの手で広げてしまう。
恥ずかしいとか、そんな気持ちはない。早く入れてほしい・・・そう思うようになっていた。
絵梨の心は完全に肉奴隷のそれになっていたようだった。

そのうるんだ目で「入れて」と懇願されると、調教のためにやってきたどの男たちも夢中になる。
愛くるしいほどにか弱い・・・小柄な方ではなくとも、華奢な絵梨の体は強く抱きしめたら細くて折れそうなほどだ。

端正な顔を紅くほてらせて、すこし潤んだ瞳で・・・「入れてください」とかいがいしく哀願する。
次々に入れ替わる男たちがみな彼女の体に溺れていくこと・・・それは、絵梨の肉奴隷としての優秀さを表していた。
頭のいい絵梨はもう、自分の身を守る術を身に着けていたのかもしれない。
男たちに従い・・・素直に肉体の快楽に心まで任せる。
そうしていれば、そうしなければ、生きていけないのだと・・・悟っていたのかもしれない。

「おはよう、絵梨」
調教の真っ最中、「おとうさん」が部屋に入ってきた。
絵梨は今が朝であることすらわからない。ただ、かなりの時間がたっていたことは確かだった。
時間など気にする余裕はなかった。ふと、時計を見ると10時を5分回っていることがわかった。

まだ、わかる・・・時計が読める。
ふと、そんなことで壊れかけていた自我がよみがえる。
夜通したたきこまれた肉奴隷としての自分・・・そこに、今までの男としての自分は一切不要だった。
男に媚びて、男を気持ちよくし・・・そのご褒美に信じられないほどの快楽を得る。
それが、肉奴隷となった淫乱少女が人間の誇りを売り渡し、セックスに溺れていくステップだった。

その反復がいつのまにか体に染み付いて・・・わずかな時間で体に染み付いて・・・
もとの男には戻ろうなどと思わなくなる。
だが、一度は淫乱少女としての自分を受け入れても、生きていくうえで必要な知識や知恵は男として学んだものがほとんどだった。

だから、ふとしたことで、男としての自分を、淫乱少女は思い出す。
そこで、なんともいえない気分に陥ったりする。
その「記憶」をひとつひとつ、快感で乗り越えることで、淫乱少女たちは快楽に身を沈めてきた。
絵梨も、そうなろうとしていた。

昨日までそれがさす時間を気にして生きてきた時計・・・
読み方がわかれば、世界と「時間」を共有できる。
それは、社会に生きていることの、社会に参加していることの証のひとつである。

その「時計」に一晩中目もくれずに、男たちの「調教」を受けた絵梨は・・・
その夢のような快楽から、突然・・・ついこの前まで男として生きてきて・・・
昨日、突然それを奪われ・・・もとの自分がこの世にいないことを・・・思い知る。

「はぁ・・・ぁん・・・」
頭の中でそんな理性的な考えが浮かぶ・・・それを打ち消すように後ろから絵梨を抱きしめている色黒の男が、
一晩中濡れっぱなしだった絵梨の女性器から、これでもか・・・と汁を絞り出そうと、弄ぶ。
ぬちょ・・・ぬちょ・・・といやらしい音と、絵梨の喘ぎ声が部屋に響いていた。
「おとうさん」は、昨日、自分が処女を奪った「娘」の秘唇から、
絶え間なく男を誘う液体が流れ出ているのを確認すると、絵梨に近づいて、キスをする。

「ふぅ・・・はぁ・・・」
胸をもまれ・・・キスをされ・・・アソコには男の手が・・・
なにか大事なことを思い出していたような気がする絵梨の自我は、全身きもちよすぎて、一瞬にしてまた崩れ去る。

気持ちいい・・・それを口からあふれ出る喘ぎ声と・・・
足をすこしじたばたさせること、そして、ピンク色に染まっていく体で表現する。

「おはよう、絵梨」
キスをやめて、絵梨のあごをもって、耳元で「おとうさん」がささやく。
「はぁん・・・おはようご・・・ざいます・・・おとうさん・・・」

「ふふ、よく覚えていたな」
夜通し調教を受けても、昨日誓った、淫乱少女としての誓いを、絵梨の体が覚えていた。
心の中では「おとうさん」という呼び方に違和感を覚えながらも、目の前でズボンを脱ぎ始める、
「おとうさん」の股間の盛り上がりに期待すら感じてしまうように・・・絵梨は「調教」されていた。

調教されていただけではない。絵梨の体はそうなるように作られていた。
加奈や麻奈が淫乱少女とされたときより、というよりも33人の淫乱少女を作り出した経験から、
さらに進んだ技術で作られた絵梨のカラダは、より本能的に強く男の体を求める。

男の体が発するにおいに、男の体つきに刺激される性的なものすべてに、
そして、肉棒が彼女の体に与えてくれる官能を、本能的により強く求めるように作られていた。

そんな絵梨だから、何も言われなくても「お父さん」のトランクスに張ったテントをいとおしそうにつかみ、すぐにでもしゃぶろうとする。

「ふふふ、しゃぶりたいのか? 絵梨?」
そんな問いかけに、彼女は恥ずかしさよりも先に本能で答えてしまう。
「はい・・・しゃぶっても・・・いいですか?」

許可が下りると、彼女はすぐに「お父さん」のトランクスを脱がせて美味しそうに、
昨日自分の処女を奪ったそのそそり立つ肉棒をほおばる。
「こっちをみて、そう、そう・・・うまいじゃないか」
上目遣いで目を潤ませながら・・・一晩かけて仕込まれフェラテクで、「お父さん」に奉仕する。
不思議なことに、なにか安心する。
「お父さん」をしゃぶっているだけで、彼女は言い知れぬ安らぎを覚え、奉仕する舌にも気合が入る。

「はぁ・・・はぁん・・」
そうしている間にも、下半身をいじられ、胸をもまれている。
体中を性的快楽が駆け抜け続ける。
でも、「お父さん」の肉棒をしゃぶっていると、不思議な安心感が芽生えてくるのだった。

それも、自分の処女膜を貫いた「お父さん」の男性器を体の中に受け入れたときに、
本能的にもっとも安心し、もっとも官能を高めることの出来るように、彼女の体が「作られた」からである。

加奈や、麻奈たち33人の淫乱少女もそうだったのだが、最初に彼女たちに入ってきた男のチンポこそが、
彼女たちに至福の安心感と快楽を同時に与えるように、プログラムされたカラダなのである。

これは、加奈や麻奈を含めた33人の淫乱少女も誰一人知らないことである。
そして、その、最初に彼女たちに入ってきた林の下を旅立った、33人の淫乱少女たちは、永遠にあの安心感を得ることが出来ない。
他の男に、それと「近い」ものを求めて、永遠に淫乱肉奴隷として、男の体を求め続けることしか出来ないのだった。

淫乱少女たちの作られたカラダの悲劇はまだ始まったばかりだった。
そして、今、別の男の肉棒によってではあるが・・・
絵梨というひとりの淫乱少女が、悲劇の仲間入りを果たしてしまったのだ。

「はぁあ・・・あぅん・・・」
そんなこととは全く知らずに、体中を走り抜ける快感に喘ぎ続ける絵梨・・・幸せなときを過ごしていた。
部屋のドアが開いたことにも気づかないほど、フェラチオにも集中していた。
「おはよう、おねえちゃん」
麻奈と加奈が入ってきた。

昨日の夜、いつのまにか麻奈と加奈は消えていた。
麻奈と加奈がいるときには、まだ二人に甘えていた・・・
同じ淫乱少女として、何かを共有していた絵梨だったが、
男たちの中に完全に取り残されてからは・・・まさに自力で快楽に溺れるための戦いだった。
その戦いを乗り越えられただろうか?
いつのまにか絵梨はそう自問していた。

麻奈たちのほうは、自分たちの行動が原因でひとりの幼なじみを淫乱肉奴隷に堕としてしまったことに、もう何の罪も感じていないようだった。

それは、きっと、自分たちの体の得ることの出来る、快楽の幸せさを・・・
男のそれと比べてすさまじいほどの快楽の幸せさを・・・よく知っていたからだろう。
幼なじみを、自分たちとおなじ淫乱少女にしてしまったからといって、それが悪いとは全く思えなかったはずだ。

「ねえ、お父さん・・・向かいで・・・」
「あぁ、そうか、もう来たか。よし、加奈、カーテンを開けろ」
加奈が閉じられていたカーテンを全て開いた。
朝と昼との間の、春の暖かい日差しが、性的な官能に溺れきった絵梨をやさしく包んだ。

「えっ・・・」
一瞬、絵梨はたじろぐ。
こんなことをしているところを、外に向かって晒すことに、まだ抵抗があった。
「心配するな、絵梨」
「おねえちゃん、これは外からは見えないようになってるの」
そういわれても、絵梨はすぐには集中を取り戻せなかった。

「あはん・・・ふぅ・・・ん・・・」
フェラチオしていた口が「お父さん」から離れた。
まだとまどっている絵梨を見て、しかし、それで手加減をする「お父さん」でもなかった。
「絵梨、あそこを見てみろ」

「お父さん」が指差した、窓の向こうには、絵梨が男だったとき・・・
つい最近、引っ越してきたあのアパートがある。
焦点の定まらない目で、「お父さん」の指が指したほうに目を凝らす・・・
そこに、絵梨は、いまや記憶から消し去りたい人物を見つけた。

「お母さん・・・!」
交通事故でなくなったことになっている、絵梨が男だったときの部屋を片付けるために、母親がやってきていた。
浮かない顔で・・・当然だった。

医学部に入るほどの自慢の息子が前途洋々の未来を絶たれて、
自分よりも早く・・・こんなに早くいなくなってしまってまだ日にちもたっていない。
その遺品・・・一人暮らしをして数日の部屋を片付けに・・・その姿を絵梨は見てしまった。

「いや・・・あぁん・・・」
残酷な再会だった。絵梨の頭の中は、快楽と感傷でかき回された。

そんな感傷にお構いなく、「お父さん」は後ろから、絵梨のぐちょぐちょの蜜壷に指を入れて、かき回す。
一度母親に合った焦点が、また定まらなくなって・・・顔を伏せてしまう。
母親にこの姿を晒しているようで・・・恥ずかしくてたまらなかった。

「イや・・・やめ・・・あぁん・・・」
それでも、それでも体中を官能が走り抜けてしまう。
「はぁ・・・ぁん・・・あぁん・・・」
「お父さん」は容赦なく、早いリズムで絵梨のアソコからいやらしい汁を絞り出す。それを自分でなめる。

「あぁん・・・ぁん・・・いや・・・」
「お父さん」の舌が絵梨の大事な部分に触れると・・・大きな恥かしさと気持ちよさが同時に襲ってくる。
「あぁん・・・いゃぁ・・・・はぁ・・・」
目を伏せたまま、おしりをしっかりかかえられた絵梨は、四つんばいになって何とか、
「感じていない」フリをしようとする。しかし、ムダだった。

「あぁん・・・ぅぁん・・・」
「お父さん」の指と舌が絵梨の蜜壷を刺激すると、体中に官能が走りぬける。
母親のことなどどこかにいってしまいそうな・・・気絶しそうなほどの気持ちよさが・・・

「あはぁ・・・ん・・・いや・・・あん・・・」
口ではいやと言っても、カラダはそうは感じてくれない。
官能と理性が絵梨の中で戦う。
だが、理性のできることはどうしても官能を悦んで迎え入れるカラダに対して、
悔しい気持ちを示すように、大粒の涙を目に浮かべさせることだけだった。

そんな中、突然、「お父さん」がその指と舌の動きを止めた。
「あぁ・・・はぁ・・・はぁ・・」
四つんばいのまま、絵梨はベッドにへたり込む。
涙がシーツを濡らす、だが、その涙の意味も今となっては怪しい。
その瞬間、彼女の頭の中にあったのは、目の前でかつての自分の部屋から、
荷物を運び出している母親のことではなく、直前まで与えられていた快楽が突然中断されたことの不満だった。

「やめないでぇ・・・」
頭でそのことを気づくよりも先に、彼女のココロはそう口走った。
「やめてほしいといったのは、お前じゃないか」
へたり込んだまま、首だけ「お父さん」の方に向けて潤んだ目で哀願すると、そんな答えが返ってきた。

絵梨は、母親のことを思い出した。突然、恥ずかしさで頭がいっぱいになった。
「どうしてほしいんだ? いってみろ」
頭の中がパニックになっている絵梨に、「お父さん」は冷たく問いかける。

絵梨は、このときはじめて、これが夢であることを願った。
夢で、夢が覚めれば、今までの生活が、何事もなかったかのように戻ってくることを・・・心から願った。
もう、名前も思い出せない男に戻って、日常生活が送れることを・・・

そうとでも思わなければ、やりきれなかった。
絵梨は、淫乱少女として目覚めてから一日もたっていなかったが、自分のおかれた立場をよくわかっていた。
自慢の息子だったはずの自分が、肉奴隷に実を落として、
男に、一晩中弄ばれ続け、そしてそれを気持ちいいと感じてしまっている現実。
それを母親に知られたくない・・・でも、生きて戻りたい・・・これが夢なら・・・そう願わずにいられなかった。

でも、知っていた。
体中を走りぬけ続けた強烈な官能が、現実以外のものではありえないことを。
そして、受け入れた。
淫乱肉奴隷として生きていくしかなくなってしまった自分自身を・・・

「おとうさん・・・入れてください・・・」
さっきと同じように、首だけ「お父さん」の方を向いて、そう答えた。それまでの自分との確かな決別の宣言だった。
「ちゃんと、あっちを向いて言うんだ。出来るな」

「お父さん」が、命令する。上から見おろして・・・窓の向こうにいる、母親とは全然ちがう・・・
強権的な支配者・・・しかし、信じられないほどの快楽を与えてくれる、男の体に・・・彼女は勝てないのだった。

「お父さん・・・入れてください・・・」
「なにを! どこに?」
絵梨の目には、しっかり母親が映っていた。
「答えるんだ絵梨! ちゃんといわないと何もしてやらないぞ!」

おかあさん、さようなら・・・そんなことを考えながら、絵梨はそれでもなかなか答えることが出来なかった。
「あぁん!」
蜜壷からは汁があふれ続けていた。そこへ、加奈が軽い刺激を与えた。

「さぁ、おねえちゃん。しっかり言わないと。いつまでもお預けだよ」
「あぁん・・・」
欲求不満・・・そんな言葉が当てはまる。
絵梨は準備万端の女芯の入り口をなでられて、気持ちだけがどんどん高まってしまう。

「さぁ、おねえちゃん、だれのどこになにをどうしてほしいの?」
麻奈が絵梨の耳元で問いかける。
「え・・・絵梨の・・・」
「絵梨ちゃんは、男の子? 女の子?」

「お・・・女の子です・・・」
「どんな女の子?」
「あ・・・あぁん・・・エッチな女の子です・・・」
矢継ぎ早に浴びせられる質問に、一つ一つ答える絵梨。

その一言一言が、視線の先にある自分の母親との、そして母の息子としての自分との、別れの言葉だった。
「ふうん。そのエッチな絵梨ちゃんのどこに、なにをどうしてほしいのかな?」

「あぁ・・・絵梨の・・・おまんこに・・・お父さんのおちんちんを入れてください!」
一気にそこまで言った。
だが、そのとき、顔を伏せてしまった。そのことを見逃してくれる「お父さん」ではなかった。

「もう一度、ちゃんと、いってみろ。顔を上げて! わかるな」
我慢の限界だった。全てをかなぐり捨てて、官能の世界に生きる肉奴隷としての自分を、母親に向かって認めるしかなかった。

「淫乱でエッチな絵梨のおまんこに、お父さんの大きなおちんちん入れて、かき回してください・・・お願いしますぅ!」
目をしっかり見開いて、母親の姿をその視界にとらえながら、絵梨はそう哀願した。

絵梨の本心は、きっと、もう初めからそうしてほしいと願っていた。
母親の目の前で、自分が淫乱少女であることを認めること・・・その屈辱を、味わいたくはなかった。
しかし、選択肢など最初からなかった。

一晩中行われた調教で、彼女はもう、すっかりオンナになり、快楽から逃れることなど望みもしないのだった。
「よくできたな!」
次の瞬間、窓ガラスにかすかに映った「お父さん」が、自分とセックスする体勢に入ったことが確認できた。
淫乱少女としての自分を認めた達成感でいっぱいの絵梨は、そのことに対する報酬を、幸せいっぱいに受け入れた。

「あぁん・・・」
バックのままの体勢で、「お父さん」が入ってきた。
「気持ちいい・・・あぁん・・・あぁん」
「お父さん」が動くたびに体中に快感が伝わった。あまりの気持ちよさに顔を伏せると、
「ちゃんと前を見るんだ、絵梨」

と、容赦のない「お父さん」の言葉が飛ぶ。
忘れていた、母親のことを思い出させられても、もう、肉奴隷としての自分を選んだ絵梨は迷うことはなかった。

「はい・・・あぁん・・・あぁぁ・・・」
胸に「お父さん」の手がかかる。自然とカラダが起き上がる。
ゆれる視線の先には、部屋を出たり入ったりする母親の姿が映る。
その姿を確認するたびに、絵梨は罪悪感を覚える。わかっているのだ。
自分が、何よりも人間として、親に走られたくないようなはずかしい行為に溺れていることが。
だが・・・それも少しずつうすれていった。

「あぁん・・・いやぁ・・・あぁん・・・」
どうにもならないほどの気持ちよさの前では、それまでの人生も、自分を生み、育ててくれた母親の存在も、無意味だった。
淫乱少女の体に生まれる快楽のすさまじさ・・・
それを覚えたら、もう、もとにもどろうなどとは考えることの出来ないものだった。

天国・・・わずか数日前まで、今は妹となった少女たちが見せてくれた世界が、
同じ天国でも比較にならないほど小さな天国だということを、改めて実感する。

麻奈と加奈はそのことをよく知っていた。
だから、絵梨を淫乱少女に引き込んでしまったことについて罪悪感など感じるはずもないのだ。

「あぁん、ふぅあん・・・あぁ・・・ぁん・・・」
さようなら・・・お母さん・・・絵梨は・・・女の子として・・・肉奴隷として・・・幸せになります・・・

ありがとう、これまで育ててくれて・・・そして、さようなら・・・
そう心の中でつぶやきながら、何度も絶頂を迎える絵梨。
そして、肉奴隷としての自分を自分に言い聞かせながらも、心の中から、母親への後ろめたさが完全に消えることはなかった。
「あはぁ・・・・あぁん・・・・」
精一杯に「感じる」ことに集中しても、どこか悲しみを帯びた喘ぎ声・・・
「お父さん」の征服欲を刺激して飽くことのない、絵梨の心の中の葛藤。

それは、どこまでも、目の前の快楽に支配され続け、それでいてどこまでも、
男として、そして人としての尊厳をどこかで求める・・・淫乱肉奴隷としての・・・
セックスのためのモノとしての自分の存在をどこかで拒否しようとする、悲しさ・・・
その、失いたくない尊厳がどこかに残っている限り・・・
絵梨はいつまでもそのプライドを男たちに貪られ続ける・・・
しかも快楽には抵抗できずに肉体はそれを求め続ける・・・

絵梨は、間違いなく淫乱少女の底なし沼にしっかりはまり込んでしまった。

「ふふふ、秀才もこうなっちゃおしまいだな」
絵梨のうつろな目は・・・揺れながら視界の中にとどまる母親をずっと映し出していた。
快楽にむせびながらも、自分を生んでくれた母親との別れを惜しむ気持ちが消えることはなかった。
「いぃ・・・きもちいい・・・よぉ・・・」
白い肌をピンク色に紅潮させながら、体中を支配する快感と戦い続けていた。ごめんなさい・・・
おかあさん・・・そう、何とか心の中でつぶやきながら・・・

淫乱少女としての二日目は・・・まだ始まったばかり、
淫乱少女として、肉奴隷としてのの絵梨の人生も、ようやく始まったばかりだった。


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