気がついたときには、ピンク色でコーディネートされた少女の部屋の、ふかふかのベッドの上に座っていた。
「ちょっと、待っててください。シャワー浴びてきますから」
そんな言葉とともに部屋の外へ出て行った麻奈。
取り残された剛史は、初めてわれに戻る。

「いったい・・・」
どうしたらこんなことになってしまったのか。理解しがたい状況に自分がいることを改めて気づきなおす。
2年間付き合った彼女が、2年間許してくれなかったその行為を、今日初めて会った少女が、驚くほど積極的に求めてきている。
「騙されているのでは」と感じないわけではなかったが、それが罠だとしても、甘美過ぎる罠だった。
理性を持って逃げ出すには、甘美過ぎる罠だった。

戸惑いは、確かにあった。
だが、心臓の鼓動はそれよりもはるかに大きな期待を雄弁に物語り、
さっき麻奈が丁寧にしゃぶった剛史のペニスは、彼女の唾液が乾ききらないまま、パンツの中で再び大きくなっていた。
頭の中に浮かぶのは、麻奈の顔だけだった。信じられないほどにかわいい・・・
直視できないほどに可憐な・・・その麻奈が、自分の汚いペニスをしゃぶり・・・
頬をすぼめて、音を立てて・・・戸惑い・・・それは混乱であり、今日初めて会った美少女を、
まさにはじめてみたときにとらえたイメージと、自分に口で奉仕するイメージ・・・混乱する。

可憐な少女・・・しかし、信じられない行為を・・・そして今・・・自分はその女の子の部屋で、
ベッドの上にすわり、シャワーを浴びる彼女を待っている。
「続き・・・」その言葉の意味するところはあまりにも明白だった。

考えがまとまらなくても、時間はたつ。剛史はその耳にだれかが階段をあがってくる足音をその耳に聞いた。
がちゃっ、と開くドア。
そこに、バスタオル一枚で、シャワーを浴びてきたことがはっきりとわかるように、
意外なほど長い髪を下ろして、顔と体がすこしだけ赤くなった美少女が立っていた。
「どうします?」
バスタオル一枚の美少女が聞いてくる。

「・・・」
みっともなく口をあけて、しかし剛史は何も言葉が出てこない。
「ふふふ・・・はじめてですか?」
その美少女は、きっと「シャワーを浴びるか」どうかを聞いてきたのだろう。
バスタオルを巻いたままの姿でベッドに腰掛ける自分の目の前にやってきて、
さっきしゃぶられたペニスの前にしゃがむ、彼女を見ながらようやく気がついた。
だが、それについての回答を待たずに、美少女は再び剛史のズボンに手をかけた。

「あっ・・・そんな・・・」
細い彼女の体が、意外なほどにしっかりとしたふくらみを胸に持っていることを・・・
バスタオルからのぞく谷間が剛史に教えてくれた。
腰を浮かせて、ズボンを、パンツを脱がせられるままに・・・上は自分で脱いだ・・・

「まな・・・ちゃん・・・」
剛史はそういうとベッドの上に、美少女を押し倒して、彼女の体を覆っているバスタオルを取り去った。
男として、その少女に手を出す・・・そういう選択を今日はじめて行動で示した。

「いやぁん・・・あわてないで・・・」
そういいながら、両手を胸元に持ってくる美少女・・・
しかし、その体を隠すものはその小さな両手だけで、剛史の前には、天使の生まれたままの姿があらわになっていた。

同じ人間とは思えないほどに細い腰周りにまず眼を奪われた。それは神秘とすら呼べるほどだった。
人として生きていけるだけのシステムがその細い体の中に詰まっているとは、信じがたいほどだった。

そう、それでいて、大人の体を持っているから神秘の名に値する・・・細い腰に比べれば、
ぷくっと膨らんだ乳房は、彼女の体のラインの美しさを崩していない。
お尻へと向かうくびれのラインも、しなやかな脚も・・・神秘的な芸術で・・・
しかも、見るものの性欲を極限まで刺激する。

天使が存在するとすれば、このようなものなのだろう。
しかし、同時にあらゆる宗教の禁ずる姦淫を男に要求する、悪魔でもある。
はすかしそうに・・・顔をすこし赤らめてすこし目をそらす彼女・・・
理性が飛んでしまいそうな剛史は、その、天使の胸に顔をうずめる。

「あん・・・ぁ・・・ん」
むさぼるように乳首をなめて・・・その小さくて、でもやわらかい胸をもむ。
彼女は剛史のつたない手つきでも声を出して感じている。
一気に剛史はそのペニスを彼女の秘唇に押し当てようとした。

だが、うまくいかない。
「はじめて・・・ですか?」
勢いの止まった剛史が、小さくうなずく。
「あせらないでください・・・あたしにまかせて・・・」
そういうと、美少女は体勢を変えて、剛史を下にする。
天使は剛史の体に馬乗りになった。
勃起した肉棒を手に持って、自分の体の仲に導こうとする。

「あ・・・ふぅ・・・ん」
剛史の太いペニスを入れようとするとき、天使の顔がゆがむ。
「まなちゃん・・・じゃない・・・?」
突然、剛史が口にした。
「えっ?」
美少女は、その一言に驚いた。
「どうして・・・?」
それは真実だった。シャワーを浴びて、今剛史とセックスしようとしていたのは、
麻奈ではなくて、双子の加奈のほうだった。
加奈は、外から帰ってきた麻奈に、「おさきにどうぞ」といわれ、
風呂上りなら見分けもつかない・・・そのようにして麻奈を装って剛史の前に現れた。

その目の前に現れた剛史は・・・加奈にとっても、子供のころのままだった。
自分たちを引っ張ってくれるお兄さんの面影があり、それでも、ちょっとしたことでパニックになったりする。
一つ一つの顔の表情の動きから、その口調まで、懐かしいものだった。

剛史のペニスを初めて目にしたとき・・・家族ぐるみで付き合いのあった彼の・・・
何度も見たことのあるペニスの成長した姿をも懐かしいと思った。
最後に会った頃には・・・もう第二次性徴で、毛も生えていた。
そのペニスを自分の体の中に入れようとしたとき・・・

「いや、なんでもない・・・なんでだろ・・・ごめん・・・」
この感覚・・・麻奈と加奈は子供のころ、男の子だった頃、入れ替わるといういたずらが楽勝でできるくらいそっくりだった。
そのいたずらは外見だけで見破られることがまずなくて・・・しかし、かならず見破ったのが、剛史だった。

加奈は、突然、記憶でしかなかった思い出の世界に引き込まれた。
「あぁ、ばれちゃったか・・・」

その加奈を現実に引き戻したのは、部屋に入ってきた麻奈だった。

「こ・・・これは・・・」
「ごめんね・・・たけしさん・・・双子なの」
剛史も、加奈と麻奈と同じように、そのころのことを思い出した。
かならず見破った双子のいたずら・・・もうこの世にいない幼馴染のことを思い出した。

だが、そんな感傷が剛史をインポテンツにするほど、女としての魅力が足りない二人ではなった。
さっきまでひとりでも十分だったあまりにも美しい天使が、突然二人に増えた。
麻奈も、剛史の目の前で服を脱いだ。

どうやって見分けをつけたかわからないくらいそっくりな双子の天使・・・
3人は、それぞれに別の思いをかかえながら、同じ世界にいた。
幼い頃の思い出が・・・
今は二人の淫乱少女とそれに翻弄される少年の3Pプレイという形でよみがえろうとしていた。
それは、実は剛史にとっても同じだった。頭のどこかで、幼なじみの今はなき双子に二人の少女を重ねていた。

天使としか思えない、淫乱少女ふたりの、俗世間での処女は、加奈・・・
それから麻奈の順番で、この不幸な少年にささげられることになった。
そして、少年は、二人の天使にその精力を貪りつくされ・・・
そして、更なる悲劇へと、戻ることの出来ない一歩を踏み出したのだった。

加奈と麻奈は、かわるがわる少年の上にまたがって、少年の体から全てを奪いつくそうとしていた。

「あ・・・だめぇ・・・」
自分が動くことを前提にしているので、たまに剛史が動くと、想像以上の快楽が加奈の体を襲う。
そうすると、加奈もつい、その上の快感を求めて、激しく腰を振ってしまう。
剛史は、加奈と麻奈の二人と最初に交わった時点で、すでに3回射精していた。
2度目は、まだ二人を相手に腰を振ることが出来た。
だが、3回目には、もはやされるがままに、全てを吸い尽くされるだけだった。

解放されたときには、意識は朦朧としていた。
ようやく散らかった部屋で眠りにつく前に、麻奈から渡されたドリンク剤を飲んだ。
その効果か・・・次の日には剛史の性欲はもとよりも激しく復活していた。

そんな彼の部屋の呼び鈴が鳴る・・・
午後4時のことだった。
まだ散らかっている部屋で、とりあえずの寝床が確保され・・・加奈と麻奈が今日も剛史の全てを吸い尽くす。

麻奈も、加奈も、単純に懐かしかったのだ。
完全に捨てさせられたはずの過去の、かなり重要な一部が突然目の前に現れた。
そして、そのうれしさを表す手段が、これしかないのだった。

自分たちだって、男だった。何度も射精を繰り返すことが、どれほど苦しいかは想像できる。
しかし、それ以上に、その限界を超えて自分たちの魅力が少年を何度も何度も果てさせることに、悦びを覚えていた。

それ以上に、自分たちの「女」としての存在価値をそこにしか見出せず、
さりとて男としての自分たちの過去をよみがえらせたいとも思わない。
快楽は麻奈と加奈の心が感じる矛盾を、それよりも大きな力で塗り替える力を持っていた。

彼女たちは、半年の間隔離されていて、彼女たちとセックスした男は、全てプロであり、支配者だった。
今、自分たちが支配できる男をはじめて手にしたこと・・・
自由な世界に自分たちが生きていることの喜びをかみしめるように・・・
そして、自分たちが・・・名前も忘れてしまっても、双子の兄弟で、子供のころは確かに剛史と一緒に遊んでいた・・・
その事実を忘れないように、その日々をゆがんだ形でも再現しているのだった。

だから、この偶然でめぐりあえた剛史を手放したくもなかったが、危険にも晒したくなかった。
彼女たちは自分たちの過去の話・・・
自分たちの正体がわかるようなことを絶対に剛史にほのめかさないという約束をしていた。
剛史が本当のことを知ってしまえば、自分たちはもとより、その懐かしい人にどのような悲劇が降りかかるか・・・
想像もつかなかった。

だから、自分たちが「だれ」であるか、麻奈も、加奈も、暗黙のうちにあかそうなどとは思わなかった。
そこには、さまざまな思惑が働いていた。
単純な気恥ずかしさや、自分たちが淫乱少女となってしまったことへの割り切れなさの最後のかけら・・・

だが、それもこれも自分たちの過去と現状との葛藤だった。
過去であり、偶然である剛史の存在を、守ろうとする心と、自分たちがその剛史から快楽を得ようとする心の、妥協だった。

だが、不幸なことに剛史と双子の関係は、すぐに政府の知るところとなった。
天文学的な確率の偶然・・・
淫乱少女たちは、男子として生きていた頃の「先輩」たちが全国の大学や専門学校で一人暮らしをする、その場所からもなるべく遠ざけられた。
しかし、小学校のときに引っ越した幼馴染までは、あらかじめフォローは出来なかった。

しかし、麻奈と加奈が真っ先に選んだ少年・・・その素性はすぐに彼らの知るところとなった。
麻奈も加奈もその真実を剛史に明かすことはなかったが・・・
政府の判断はもっと冷酷だった。偶然とはいえ、見過ごすことの出来ないアクシデント。
今、淫乱少女たちの素性を知るものが現れては困る。
麻奈や加奈がどのように気を使っても、それ以上の心配を根元から断つことが、「強制女性化」プロジェクトに携わる役人の義務であった。

そういう意味では、剛史は、まさに、「キツネにつままれたような」状態で双子の美少女とのセックスに溺れ、
そして、その事実によって、次の悲劇へと身を沈めていくことになった。
ただ、知らせないだけで過ごそうとした麻奈と加奈よりも、政府のとった判断は、一人の少年にとって、過酷なものだった。
すくなくともまわりはそう見るだろう。

麻奈と加奈との情事に溺れ・・・くたくたになって、ようやく確保された自らの寝床で眠りについた剛史・・・
入学式までまだ5日間ある。
だが、次に目覚めたときに、剛史は自分の体に起こった劇的な変化に気がついた。

「おはよう、村山剛史くん」
どこか遠くから聞こえるようなその声に、目を覚ました剛史。
だが、ここは・・・そうだ・・・麻奈の部屋だ・・・でも、たしか、ちゃんと帰って寝たはずなのに・・どうして・・・
そんな剛史の目の前に現れたのは、小沢康則、麻奈と加奈の「お父さん」だった。

麻奈の部屋で、その父親と思しき男の前で目を覚ます。その状況を直感的にまずいと感じた剛史は飛び起きた。
「うわっ・・・ごめんなさい」
とっさに出た声が自分のものではないことに気づくよりも先に、
飛び起きた自分の体がいつもより軽く、そして・・・自分のものではないことに気づいた。
「えっ?」
剛史は自分の体が、女のものになっていることに驚いた。
「これは・・・」
剛史は、自分がセックスしすぎて女になってしまったのかと思った。
夢と思う前にそう思った。
不思議とこれが夢だとは思わなかった。現実であることは・・・明らかだったのだ。

「ようこそ、天国へ」

上半身裸でトランクスだけの姿の「お父さん」と、その傍らには裸になった麻奈と加奈が立っていた。
「君たちは・・・」

真っ白な肌に、ふくよかな乳房・・・しなやかな腕と脚・・・
腰はくびれて、鏡を見なくても、自分がなにものであるか理解できた。

なぜ、このような姿になっていまったのか・・・
剛史に、簡単な説明が与えられた。
村山剛史は、交通事故でその体を失った。そして、改造人間としてよみがえった・・・
仮面ライダーのようなふざけたストーリーだった。
唯一の違いは、その使命が正義の味方として悪の組織と戦うではなく、
淫乱少女としてセックスだけをしていればいいということだった。

「なんで・・・麻奈ちゃん、加奈ちゃん、きみたちは・・・」
そして、もう隠しておく意味のなくなった、二人の正体も明かされた。
今度こそ、本当の意味での「再会」だった。幼なじみの三人が、こうしてそろった。
麻奈も、加奈も、ただすすり泣いていた。
剛史の運命を狂わせてしまったことが悲しいのか、
淫乱少女の仲間にひとりの幼なじみを加えることができてうれしいのか、
二人にもわからなかったが、とにかく感情が抑えきれずに、泣いていた。

「君のような頭のいい男を生かしておいては、秘密が保てないと、偉い人が判断したんだ。これから君は天国で生きていくことになった」

「天国・・・」
裸の男と、美少女二人・・・そして自分も裸だった。天国の意味は明白だ。
「どれ・・・さっそく、天国へ案内してやろう」
「お父さん」が近づいてきた。
「そ・・・そんな・・・」
こわくて、体がこわばる・・・気がつくと、口づけを受けていた。
(いやだ・・・・そんな・・・)
何も考えられないほど混乱した頭の中に、口の中から走る衝撃が伝わる。
(なんだこれ・・・からだが・・・とろける・・・)
「ん・・・ふぅん・・・」
ふさがれた口から、切ない声が漏れてしまう。
「お父さん」の舌が剛史の口の中で暴れまわっていた。そして、気づかないうちに自分も舌を絡めてしまう。
何とか逃げようとする・・・でも、逃げようとすればするほど、舌から全身に衝撃が走る。
それでも拒否しようとする。
しかし、もう、頭をしっかりと抱えられていた剛史が逃げようとすると、体が後ろに倒れるだけだった。
そして、自然に押し倒された。

「あぁん」
ふかふかのベッドに体が倒れこんだ次の瞬間・・・あえぎ声が再び漏れた。
次の衝撃が体を襲った。剛史の胸のふくらみの、中心にある突起に、「お父さん」の指が優しく触れた。

「あっ・・・」
女の体を弓なりにのけぞらせて、喘ぎ声が再び漏れる。自分の口からでたことが恥ずかしすぎるほど、
セクシーな喘ぎ声だった。

「ん・・・」
胸をなめられて、その光景が目に入る・・・
エロチックな・・・あまりに屈辱的な自分の姿に、恥を上塗りしないように、剛史は必死でそのあとの喘ぎ声を抑えようとした。
「ぅ・・・ん・・・」
だが、声を低く押し殺すことしか出来なかった。口を真一文字に結び・・・
いつしかその真一文字はへの字に変わり、唇の内側を硬くかんで、喘ぎ声を漏らすまいと努力する。
しかし、そんな剛史の意思をあざ笑うかのように、体の奥底から、なにかが喘ぎ声を漏らさせた。
「ん・・・ぁ・・・は・・・」
抵抗は、こと喘ぎ声を出さないようにすることに関しては無意味だった。
「あぁ・・・ん・・・む・・・ぅ」
かえって、そのいじらしい態度が「お父さん」を燃え上がらせることになる。
「お父さん」の陵辱を受けている美少女は、一足先に彼の「娘」となった双子の美少女とは違い、
小柄ではなく、足の長い、胸もそれなりの大きさをもつ、すらりとした美人だった。
この美女が、処女というのが、信じがたいような・・・大人の香りのする美女・・・
「はぁ・・・ん・・・」

たまに、油断して、喘ぎ声らしい喘ぎ声を出してしまう。剛史はそのたびに涙を眼に浮かべた。
情けなかった。なんだかわからないけれど、情けなかった。
「ふふ、気持ちよくなってきたようだな」
その一言を合図に、「お父さん」は剛史の、生まれたての女性器へと指を滑らす。

「はぁ・・・ん」
目を閉じて・・・その瞬間の衝撃を口に現してしまった。
ほとんど不意打ちの快感だった。
剛史の味わったことのない、敏感な部分に優しく触れた瞬間の快感・・・
そして、そのあとの刺激は、剛史の知性を打ち砕くのに十分な刺激の連続だった。
「あぁ・・・ん・・・あん・・・」
自分でもわかる・・・「お父さん」がはじめて触れた時点で、処女の女性器はかすかに濡れていた。
そのいやらしい粘液を利用して、「お父さん」は割れ目に刺激を与えているのだ。
昨日まで、麻奈と加奈の性器を何度も見て、いやというほど味わった。
だから、そこがどんな風になっているかはなんとなく想像がつく。

その想像のとおり、自分の敏感な部分に刺激が与えられると、それに体が正直に反応する。
そのことにもう、抵抗できなかった。抵抗を忘れていた。

「あぁん・・・あん・・・」
いつのまにか「お父さん」の体を両腕で抱えて、必死で喘いでいる自分に気づいた。
だが、しかたない・・・しかたない・・・そう思うしかなかった。
(こうしないと・・・しぬ・・・・)
喘ぎ声は、体中を駆け抜けるすさまじい衝撃・・・
その衝撃と呼べるほどの気持ちよさを外に逃がすための手段なのだ・・・そう、剛史は思った。
溜め込んでいたら、体の中でその快楽は爆発してしまいそう・・・

「あぁん・・・あん・・・あん・・・」
「素直になったな・・・どれ・・・」
「お父さん」はそういうと、肩に回した剛史の両手を解いて、舌を体に這わせた・・・
そして、下の方向へとむかっていく。

「あは・・・あぁん」
朦朧とした中でも、その温かい舌がどこを目指すのかは、直感で理解できた。
あっという間に、「お父さん」が剛史の足を開いてM字にして、自分の愛液でとろけそうな、処女の秘芯を捕らえる。

「いや・・・だめぇ・・・やめ・・・」
別に、本当にいやでやめてほしいわけではなかった。受け入れるのが怖いほど気持ちよかった。
「あぁん・・・あん・・・」
言葉が中断されて、喘ぎ声がでてしまう。たまに自分が戻ってくる。
抵抗したいと一瞬だけ思う。しかし、今度は力が入らない。

「はぁ・・・んぁ・・・」
さっきまでは指が触れていた割れ目を、舌がむしゃぶりついていた。
粘膜同士のふれあいは、剛史の体にとんでもない快楽を呼び起こした。

足をしっかりと抱えられ、そこから逃れることの出来ない剛史は、上半身をじたばたさせ、
首を振って、何とか耐えようとするが・・・もう、喘ぎ声を止めることは出来なかった。

「あぁん・・・はぁん・・・」
涙も、汗も、体中からいろんな液体が一緒に出ていた。たまに目を開くと、そこに双子の姿が目に入った。

自分を、ここに連れてくるきっかけを作った双子を・・・それが、よかったことなのか、
自分にとって怒りの対象なのかは、もうわからなかった。
「あ・・・だめ・・・」
いつの間にか、「お父さん」の舌は器用に包皮をむいて、剛史のクリトリスを探し当てていた。

「やぁ・・・あぁん・・・」
声が女のものだったからか、自然と、無意識に喘ぎ声も女を演じていた。
逃げられない剛史は、首をばたばたと振って、体中に次々と生まれる衝動を外に逃がそうとするのが精一杯だった。

逃がすタイミングを覚えると、残りの部分を、いつのまにか快楽として楽しむようになっていた。
気持ちいい、気持ちいい・・・否定のしようのないほどの刺激・・・
人間の体は・・・この作られたオンナのカラダは、実にうまく出来ていた。

「きもちよさそう・・・」
麻奈と加奈は、その光景を指をくわえてみているような女ではなかった。
今日、この家には新しく生まれる予定の「淫乱少女」の「調教」のために、何人かの男がやってきていた。
その男たちを、部屋に招きいれた。

「あぁん・・・あぁん・・・」
飽きることなく喘ぎ続けていた、生まれたての美女は、ふと双子の麻奈と加奈がそれぞれ誰かの肉棒を、跪いてしゃぶっているのに気づく。
(そ・・・そんな・・・)
複雑な気分だった。
昨日・・・まで自分のものを何度もしゃぶり・・・それを入れれば気持ちよさそうに喘いでいた二人が他の男をしゃぶっている。
剛史の、男としての複雑な思いが刺激される・・・
「あぁん・・・ぁん・・・」
それでも、そんな心の葛藤と無関係に、体は反応し続けた。
体は正直だった。
「もう、充分だな。さて・・・」
「お父さん」はそういうと、下着を脱いで裸になり、麻奈を呼んだ。
「お姉さんの処女を奪うんだ・・・丁寧に準備しろ」
「はい、おとうさん・・・」

さっきまで泣いていた麻奈と加奈は、セックスが始まるとそっちに集中していた。
剛史の運命が彼女たちにどう映るかは関係なかった。
彼女たちにとっては「おとうさん」の命令が絶対だったから考えることはなかった。
一瞬解放された剛史は、まだ、息が切れて、起き上がることも出来なかった。

「はぁ・・・はぁ・・・」
その剛史を後ろから抱えたのは加奈だった。
「はぁ・・かなちゃん・・・」
「さぁ、これからお姉さんの処女をお父さんにささげるのよ・・・」
「ふふ・・・・準備万端だな。もういいぞ、麻奈」
「はい・・・」
「お父さん」が再び剛史に近づいてきた。

「い・・・いやぁ・・・」
すこし落ち着いたところで、急に嫌悪感が襲ってきた。
グロテスクなその肉棒はぎんぎんに反り返り、「入れる」などと考えるだけで痛そうだった。
いや、痛いだけではない。男であるはずの自分にとってあまりにも屈辱的な行為だった。
本能的に「絶対にいやだ」と心が叫ぶ。
いかに今までの快楽の続きにある行為とはいえ、受け入れがたいものだった。

しかし、体に力が入らない・・・その上、後ろから加奈に抱えられている。
「いやぁ・・・」
「お父さん」は無言で半身の剛史の足を持って、問答無用でその肉棒を女性器に押し当てた。
「あぁん・・・」
痛くは、なかった。ただ、目をそらしていれば、その屈辱的な瞬間はすぐに終わったかもしれない。
「さぁ・・・おねえちゃん・・・目を開いて。入るところをしっかり見て・・・」
麻奈の一言に、自然と従った。
感情よりも先に、カラダがその行為を求めていた。いや、ひょっとしたら感情すらも、強がっていただけかもしれない・・・
剛史は、言われたとおり、その瞬間を目をしっかりと開いて見つめていた。
麻奈の言葉は、ここ数日間、剛史にとって絶対的なものとなっていたのだった。
ずぶずぶ・・・そんな感じで少しずつ太い肉棒が自分の中に埋まっていくのがわかった。
カラダの感覚でも、そして目に入る視覚でも・・・たまに目を閉じたり瞬きさせながら、
その、自分の「オンナ」としての第一歩をまだ、どこかで他人事のように見つめていた。

「あぁん・・・」
しっかりと準備された剛史の肉ひだは・・・喜びをもってはじめての挿入を受け入れていた。
「だめ・・・ぇ・・・」
目をそらした瞬間、チンポは最後まで突き刺さったらしく、「お父さん」はゆっくりと腰を動かし始めた。

「あぁん・・・あぁん・・・」
動かされ始めると、さすがにかなりの痛みが剛史の体に走った。それは、自分の感覚に間違いなかった。
同時にすさまじい快楽も体中を駆け抜けていく。
後ろにやわらかくあたたかい麻奈の体が、剛史をつかんでいた。

胸をもまれる。それがまたきもちいい。男とは違う。
優しい手の生み出すあたたかい刺激・・・
下半身を支配する激しい刺激とは全く違う。
2種類の、快楽が剛史の体を支配し・・・理性をめちゃくちゃに壊していった。

「あぁん・・・あぁん・・あん、あん・・・」
麻奈に抑えられていたので、さっきまでと違って、体をくねらせて快感を体の外に逃がすことがなかなか出来なかった。
喘ぎ声は呼吸との兼ね合いでその全てを体の外に逃がすことが出来ない。

剛史の体の中に、快感はただただ溜め込まれた。
「あん・・あん・・・ぅん・・・いやぁ・・・」
羞恥心や、計算は消えうせた。もう、快楽に体も頭も全てを支配され・・・何も抵抗できなかった。
「あぁん・・・いやあ・・・いやぁ!」
何も見えない・・・聞こえない・・・何度もイかされながら、絶頂はそれでもまたすぐにやってきた。
「はぁん・・・はぁ・・・あぁん・・・」
その瞬間・・・突然今まで自分を支配していた下半身の衝動が消えた。

「いくぞ!」
視界もかなり狭くなっていた剛史の目の前に、自分を支配していた大きな肉棒が現れた。
あたたかくて、白い液体が、自分の顔にかかってくるのがはっきりと見えた。

「はぁん・・・あぁん・・・」
刺激は終わっても、喘ぎ声はすぐにやめられなかった。
精液のにおいが・・・剛史の鼻いっぱいに広がった。顔に精液を発射された・・・
自分が、快楽に支配され・・・快楽に落ちてしまったことを・・・後悔してももう遅かった。

「おまえの名前は今日から絵梨・・・絵梨だ。お前は、麻奈と加奈の姉として・・・俺の娘のひとりになった。
そして、俺の肉奴隷だ。これからは、俺のことをお父さんと呼べ。いいな!」
「は・・・はい・・・おとう・・・さん・・・」
とっさに、反射的にそう答えた・・・

彼女の本心はどうだったのだろう・・・少なくとも、理性ごと破壊された絵梨のココロは、
「お父さん」に従順に従うこと、そのこと自体に喜びを感じてしまっていた。
絵梨、という名前を与えられ、自分が本当に女になったことを教え込まれて、安心した。

一瞬、オンナのカラダで目が覚めたときに、自分が誰なのかわからなくなった。
それを「おとうさん」が決めてくれた。その安心感。
そう、この急激な変化の前では、その安心感にすがるのが精一杯だったのかもしれない。

そして、そこにある強烈な刺激・・・快楽と呼べるその衝撃の前では、
突然の大きな変化を「夢」と信じ込むことすら、思いもつかないことだった。

いかに言葉で説明しようとしても、結局はその快楽が絵梨の理性を全て押しつぶしてしまったのは確かだった。
そして、押しつぶされた理性はそれでも生き残ろうとする。
しかし、その生き残ろうとした理性はさらに快楽から攻撃を受ける。

その夜は・・・そして、肉奴隷としての毎日は、幕を開けたばかりだった。


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