愛から逃げることが出来たとはいえ、行く当てもない私は、途方にくれていた。
帰って愛に謝ろうかという考えも一瞬よぎる。でも、それは絶対に出来ない。
私は、もうこれ以上あの女の妹なんて続けることは出来ない。
男か女かということよりも、愛の妹であるということのほうが今はいやだった。

どこともなく、歩き回っているうちに、時間はいつの間にか5時になり、夜もそろそろ明けてくるころだった。
おなかが、ぐぅ、と音を立てて鳴った。
「おなか、すいたぁ・・・」
朝のファミレスでご飯を食べたあと、そこで5時間粘った。

財布の中身は・・・十分だったが、これからどこへ行こうか・・・
そろそろ店員の目線も厳しくなってきたので外へ出た。
今日からゴールデンウィークに突入したその日、とりあえず今度はコーヒーショップで時間をつぶした。
男だったころの知り合いを頼ろうかとも考えた。

でも、それは最後の手段としてもかなりきつい。
今の自分を晒さなければいけない。今は、自分のこの姿そのものが屈辱以外のなにものでもなかった

大学の女友達・・・サークルの友達・・・どれも、だめだ。すぐに愛に見つかる。

自然と、私の足が向いたのは、わずか一ヶ月半前まで住んでいたアパートだった。
ココロだけでも男に戻れるかもしれない。そんな淡い期待を抱えながら。
昼下がり、最寄駅からアパートに向かう道を歩く。まだ一ヶ月半しかたってないのにすごく懐かしい。

私は、すごく遠いところまで来てしまった・・・十数cm低くなった視線から見た街は、
少し大きく見えて、今の私の情けなさを増幅する。
すれ違う男たちが、必ずといっていいほど私に目をとめる。そんな自分が、とても、いやだ。

懐かしい、自分が住んでいたアパート。二階へとあがる階段を駆け上がる。
部屋の前まで来て、それでなにができるわけでもない。
鍵も持っていない。この部屋は、もう誰かが住んでいたりするのだろうか?
私の荷物は、もう、片付けられてしまったのだろうか?

「お待ちしていました。優美子さん」
突然、後ろからスーツ姿の20代前半くらいの男が、声をかけた。
「どうぞ、お入りください。懐かしいでしょう」
男は鍵をがちゃがちゃ、とまわして、ドアを開けた。
私は、キツネにつままれたようだったが、突然のことに、言われるままに部屋に入った。

部屋は、がらんとして、何もなかった。
奥まで靴のまま駆けてはいって、収納を開けても、何も入っていない。おれの、部屋は、どこ?
「これは・・・」
呆然とする私に、後ろからそのスーツ姿の男が、声もなく抱きついてきた。

私は持っていた荷物を手放す。ぽん、と音を立てて地面に荷物が落ちる。
しまった、これは罠だ。
抱きしめられた私の胸に、男の右手が入る。左手は、私のスカートの中に。
抵抗できないまま、胸をもまれ、おまんこを軽く、くちょくちょ、と濡らされ、振り返った瞬間に唇をも蹂躙された。

「う・・・ん・・・」
胸に、唇に、口の中に、そして・・・おまんこに・・・クリトリスに、ヴァギナに、次々と快感が与えられる。
「あぁ・・・やめて・・・」
こんなシチュエーションで、やめてといわれてやめる男などいるはずがない。
でも、こんなシチュエーションなのに、私の、エッチなゆっこのカラダは、哀しいかな、感じてしまうのだ。
ココロも、それを受け入れてしまいそういになる。

でも、それではいけない。私は・・・俺は、もう、エッチなゆっこじゃない。
もうやめたんだ。両手を使っておまんこを陵辱する左手を払おうとする。
しかし両手を使っても男の手は離れてくれない。女の腕力のなさが、情けない。
涙が流れる。力が抜ける。両手はだらん、と垂れ下がる。
私は、押し倒された。

バッグを枕にして、パンティだけ脱がされた。
「おとなしくしてれば、すぐおわる」
男が言い放った。
私は、くすん、くすんとすすり泣いた。もうあきらめるしかなかった。
男だった頃なら、こんな男突き飛ばして逃げることなんか簡単なのに。

いや、これは、愛がかけた罠なのだ。たとえ、逃げ出したところで、すぐにつかまってしまうに決まっている。
ここに来たのが間違いだった。
スーツのジャケットと、パンツを脱いだ男が、私の口にチンポを押し付けてくる。
「しゃぶりな」

しくしくと泣きながら、首を振って拒否する私。しかし、男は強引に口の中に大きくなったチンポをぶち込む。
むっとした臭いも、私のカラダは受け入れてしまう。そういう風に出来ている。
「歯を立てたりすんじゃねぇぞ」
そういって、私の頭を両手で持って支え、男が腰を動かす。

犯されている私の口に、涙が流れ込む。
「うぅ・・・うぅ・・・」
それでも、私の口から快感がカラダ中に走る。気づけば、両手を男のもも裏に回して、自分から舌を使っていた。
「おいおい、すげえお姉ちゃんだな」
そういうと、男は、上の口からチンポを抜いた。
下の口に、正常位で男がチンポを挿入する。
エッチなゆっこのおまんこはイラマチオされているときから濡れて、すでに、ぽたっぽたっ、とエッチな汁が床にたれているような状態だった。

「あぁん・・・あぁん・・・」
レイプされているのに感じてしまう自分がたまらなくいやだった。
ココロはこの快感を受け入れていない。そう信じた。
このカラダは、セックスするために作られたのだから、狂おしいほどの官能を感じてしまうのは当たり前なのだ。
でも、それは私のココロが感じているんじゃない。
私は、快楽に身もだえしながら、喘ぎ声をあげながら、「エッチなゆっこ」であることを徹底的に拒否していた。
「あぁん・・・いやぁ・・・ん・・・」

それでも、快感は一定のリズムでそんな私のココロに襲い掛かる。
いやだ、でも、きもちいい。そんな・・・私は・・・エッチなゆっこ・・・
そう刻み込まれ続けたココロは、屈してしまいそうだった。でも、思いなおす。
おれは、男だ、これは、本当の快感じゃない・・・何度も心の中で繰り返す。
「あはぁん・・・くふぅん・・・」
そんな葛藤と関係なく、いやらしい声はでつづけた。

男が、チンポを抜いた。私は一瞬、安心した。
その安心が、もうひとつの罠となった。
もう、自分はエッチなゆっこじゃない、と、決め付けた私のココロ。
少しの間、快楽に屈服しなかっただけなのに。ほんの一瞬の油断が、私の完全敗北を呼び込んだ。

男に立たされて四つんばいになるように要求された。
私は、男のチンポが再びヴァギナと接触すると、すべての抵抗するココロが、さっきの一瞬の安心で失われてしまったことに気づかなかった。
自分で腰を後ろに動かして、男のチンポを積極的に迎え入れようとしてしまった。
「エッチで淫乱なゆっこ」にとっては、それはごく自然な行為だった。

「あはぁ・・・」
気づいたときにはもう遅かった。快楽が私のココロを一撃で壊した。
「あぁ・・・いい・・・」
自分が男であると言い聞かせていたことなど、どこかへ忘れてしまった。
自分から腰を振って、感じる、エッチなゆっこ。
「ああん、いい、とってもいぃ。きもちいい」
男は腰を振り続けた。

「あぁんん・・・くぅん・・・」
エッチなゆっこのおまんこからは大量のエッチな汁があふれ出していた。
男のチンポとエッチなゆっこのヴァギナの隙間からすこしずつ、ぽた、ぽた、と床に落ちているのが分かる。
ちょっと体勢が動いたりすると、その熱くてエッチな汁は、モモの内側を伝わる。

それがたまらなくエッチだった。
「あぁ・・・もう・・・いっちゃうぅ・・・」
エッチなゆっこは一人でイってしまった。
男が果てるのに、さほど時間はかからなかったが、その短い間、私はかつてないほどの屈辱を味わっていた。
この状況で感じてしまい、イってしまった。これが、屈辱でなくてなんであろう。
しかも、私は男だと、ココロが再び叫びだす。私は、一瞬の油断を、心から悔いた。
男は、あふれる精液を私の女性器の中に注ぎこんで、服を着て、そそくさと出て行った。

私は、悔しくて、泣いていた。
声をあげて泣いた。
「えぇーん、えぇーん」

思い出のいっぱい詰まった部屋で、男に犯された。
望んでもいない快楽に支配された。
しかも、最後には快楽を求めて自ら腰を振ってしまった。

どのくらい泣いていただろう。ドアの開く音がした。
なんと、入ってきたのは、愛だった。
愛は、私のそばまで来ると、しゃがんで、私の顔を覗き込んで、
「ゆっこ、かえろ・・・」
と、優しくささやいた。
「ふざけんな、こんな罠をしかけやがって、絶対許さねえからな」
この声で男言葉を使おうと思うと、必要以上に粗暴な言い方にならざるを得ない。
かわいらしい声に、せめてもの強さを持たせようとして、私はそうするのだった。

「こんなにされちゃって、かわいそうに・・・」
愛は、精液がたらたらと流れている私のおまんこから、自分の口でその精液を吸いだした。
一滴、一滴、丁寧に吸い出した。
「おねえちゃん・・・」
その姿に、私はまたも屈してしまった。
愛は、おねえちゃん、という言葉に気づいて、一瞬動きを止めたがが、なおも吸い出し続けた。
「どうしよう・・・中にだされちゃった」

私は、不安をお姉ちゃんにぶつけた。お姉ちゃんに対する反抗は終わりを告げていた。
「ゆっこ・・・とにかく、パンティをはいて、かえろ」
私は泣きながらパンティをはいて、お姉ちゃんに抱きかかえられながら、
外へでて、外に止めてあったお姉ちゃんの車の助手席に乗り込んだ。
「お姉ちゃん、あたし、あたし・・・ごめんね・・・」

「・・・いいってことよ。かえろ」
「ごめんね。おねえちゃん」
「いいってことよ。これでゆっこも自分がエッチなゆっこで幸せだって分かったでしょ?」
その言葉は、信じられないほど優しく聞こえた。そうだ。お姉ちゃんが私をエッチなゆっこにしたのは、
それがゆっこにとって幸せだからだった。
「うん、エッチなゆっこ・・・お姉ちゃんの・・・妹」
お姉ちゃんを許すだけでなく、心からの謝罪を込めた言葉。
「ふふ、やっぱりかわいい」

「でも、中に、出されちゃった。どうしよう・・・」
「大丈夫よ、子供なんて出来ないから」
この言葉に、私の涙は止まった。

「それってどういうこと?」
愛は、しまった、という感じの目をしたが、正直に答えた。
「うーんと、これは今まで黙ってたんだけど・・・あなたのカラダは子供が出来るようになってないのよ」

「なにそれ、聞いてないよ」
「秋月先生も言ってたでしょ、あなたのカラダはセックスするための芸術品だって。
そのためには、子供が出来たりする危険があったら困るでしょう。そのくらいのことはするわよ。
でも、安心して、作ろうと思えば作れる状態にするのは簡単なことだから。
それも、ひとつのあなたのカラダの仕掛けなの。薬を一錠飲むだけでいいのよ」

すぐに、子供が作れる体になる、そんな言葉は慰めにならなかった。
問題はそれを愛が黙っていたことだった。
「どうして、黙ってたの? 私がショックを受けるとでも思った?
子供が出来なくたって、そんなことはショックじゃない。
ショックなのは・・・愛がそれを隠してたことだ。
だって、そうだろ、俺が人間じゃない、って、
ただ、セックスするだけの道具だって、認めてるようなもんだろ、それがゆるせねえ。絶対に、許せねぇ!」

そういうと、私はバッグを持って、再び、愛の車から飛び出した。
駅前の商店街には、車の入れない区域がある。そこまで、一気に駆け込んだ。うまく愛を巻くことが出来た。

私のココロの状態は、レイプされるよりももっとひどくなっていた。
もっと強く「エッチなゆっこ」を拒否していた。
隣の駅まで走った私は、財布を出そうとした。ところが、いくら捜してもない。

「あ、愛の車だ・・・」
車の中に入ったとき私は財布は手に持っていた。でも、出てくるときには、バッグしかもっていなかった。
定期入れだけは持っていた。それが不幸中の幸いだった。
私は電車に乗って、とりあえず新宿まで向かった。

だが、新宿まで出たところで、どうにもなるものではなかった。
ナンパしてくる男についてはやめの夕飯までは何とかなった。
でも、その男なにかトラブルがあったらしく、そそくさと逃げていった。

私は、もう、つかれきっていた。
はぁ、と、ため息をついてコマ劇場まえに座り込んだ。男にこびるのもめんどくさかった。
もう、夜の7時くらいになっていた。昨日はあったかかったが、今日は夜から冷えると、天気予報がいっていたような気がする。

酔っ払ったサラリーマン風のオヤジが、声をかけてきた。
「いやぁ、これはかわいいお嬢ちゃん。こんなところで一人でなにしてるの?」
「知りません」

そう言って立ち去ろうとする私に、そのオヤジが声をかける。
「あ、待って、こんなところ一人じゃ危ないよ」
「そんなの知ってます」
「おじさんとエッチしない? 5万円だすよ?」

5万円、という言葉に私は反応した。
「ほんと?」
オヤジは驚いたように、
「あぁ、本当だよ。男に二言はない」

私はオヤジの手を引いて、
「いいよ。行こう」
と一言言って歩き出した。
「あ、ほんとに、やったぁ。あ、あの、でも5万円じゃなくて、ホテル代あわせて3万円でいいかな?」
そんなことはどうでもいい。要はお金がもらえればいいのだ。
3万からホテル代を引いても2万くらいなんとかなる。
「いいよ」
私にしては、目いっぱいの低い声で答える。
オヤジの手を引いてホテルに入る。
「おじさん、シャワー浴びてきて」

持ち物を置いてシャワーを浴びに向かおうとするオヤジに、
「あっ、貴重品くらいもっていってよ。あたしが盗んだとか言われたくないから」
オヤジがシャワーに行ってる間、一人になった。
女って、便利だな、とおもった。

いけないことだとは分かっているが、こうやって援助交際・・・要するに売春だが、
とにかく若くて綺麗な女と何万も払って寝たいという男はいくらでもいる。
愛から逃げるために、お金が必要だから、そう思って罪悪感を消そうとした。
でも、逃げたところで、行くところなどない。
このまま家出少女になっても、結局こうやってお金を稼ぐしかないのかもしれない。
今日はどうするか分からないが、明日からは誰かナンパで泊めてくれる男を捜そうか。

でも、それって、一番今の自分の嫌いなことで生きていくってことになる。
八方ふさがりなのは明らかだった。落ち着いて考えれば考えるほど、愛の家しか、私の帰るところはない。
でも、その考えを打ち消そうとする。とにかく、愛のところなんか二度と帰りたくない。
オヤジがあがってくる。
私はちょっといい人なので、
「ね、おじさん、あたしさっき一回やってきて、まだおまんこにスペルマ入ってるけど、どうする?」
洗って欲しい、といわれた私は、逃げられたらいやなので(困るので)もう一度オヤジをシャワーに連れていく。
今日はもうお風呂にも入れないだろうから、ちゃんと洗った。

オヤジは近くで見ていた。チンポはもうギンギンになっている。
まさか、そんなことはないと思っていたのだが、それを見ると、体の中に熱いものが走る。
信じられないことだが、受け入れざるを得ない。「エッチなゆっこ」のお出ましだ。
涙がこぼれるのをシャワーを当てて隠す。
「エッチなゆっこ」の快感はもうしょうがないから受け入れるとして、
ココロまで快楽に売り渡すことだけはしないよう、自分自身に強く誓った。

「おじさん」
目を見開いて、ストリップでも見ているようなオヤジに、機嫌の悪そうな低い声でこう言った。
「見てるくらいなら、洗うの手伝ってよ」

ボディソープをつけた足をオヤジの目の前に差し出した。
いやらしい目つきがいやでそういったのだが、これが間違いの始まりだった。
オヤジは足のボディソープをあわ立てて、丁寧に指まで洗う。
次に、ひざまずいたままもう一方の足も自分でボディソープをとって洗う。

信じられないことに、エッチなゆっこのカラダはそれでも反応してしまうのだ。
足を洗いながら、オヤジの手がゆっくり上に上がってくる。
それに抵抗できない。それどころか、
「くふぅ・・・ん」
と、喘ぎ声が漏れてしまった。
オヤジはそれを聞くと、調子に乗ったのか、おまんこに手を伸ばした。

「あっ・・・あっ・・・」
「エッチなゆっこ」を止めることなどもう出来ない。
このオヤジ、意外にテクニシャンだった。
ねっとりねっとり、私からシャワーを奪い取ってそれをおまんこに当てながら、ぐっちょん、ぐっちょん、と指を出し入れする。

「はぁん・・・はぁん・・・」
もう、私は快楽の虜だ。オヤジは顔をおまんこにうずめて、舌だけでクリトリスをむいて、優しく、優しくなめ始めた。

「あぁん・・・いやぁん・・・」
もう、「エッチなゆっこ」は、本気モード全開だ。
思いなおす。そうだ、カラダはもうしょうがない。ココロだけは売り渡してはいけない。
「おじさん・・・この先はベッドで・・・」

ベッドに戻ってから、おじさんは再び執拗にクンニを続ける。
「もう・・・いやぁん・・・はぁ・・・」
私は、ただ快楽に身を任せる。
「いやぁん・・・いぃ・・・いっちゃう・・・」
目の前が真っ白になり、絶頂を迎え入れたエッチなゆっこ。
自然に、這うように、おじさんのチンポに手が向かっていた。
「ふぅん・・・」
深いため息をついておじさんのチンポを口に・・・それがまたしても快楽の種になってしまう。
こんなことする必要なんかなかったのに。後悔する。でも、もう戻れない。

おじさんを下にして、女性上位で私が腰をゆっくりと沈める。
「あぁ・・・」
髪をかきあげて、挿入の感覚に耐える。快楽が始まってしまった。

「ぁん・・・はぁん・・・」
自分で腰を動かす。前後に、左右に、おじさんの手が私の胸をもむ。
あか、もういや・・・負けそう。心の中で。エッチなゆっこと戦う私。
でも、白旗をあげたりしない。

カラダはあっけなく快楽を受け入れても、それはそういうカラダだからだ。
「いやぁん・・・きもちいい・・・」
おじさんが私の腰を両手で持つと、私は姿勢を伸ばして、上下に動き始める。
「あぁん、あぁん」
小さな胸が、上下に揺れる。快感は全身に広がって、私を支配する。でも、ココロは絶対に・・・負けない・・・

「おじさぁ・・・ン・・・後ろからも・・・シテぇ」
これでもココロは売り渡していないのだ。どうせなら、気持ちよくイキたいし、これ以上、おじさんの顔を見ながら喘ぐのもいやだ。
「あぁん・・・あぁん・・・」
いつものように枕にしがみついて必死に快楽に耐える私。
おじさんの精液は最後は、私の腰に放出された。
ココロを売り渡さなかった。はずだった。

終わったあと、服を着ながら、おじさんがこういった。
「おじょうちゃん、プロなのかい?」
えっ?とおもった。それって・・・
「ちがいますけど・・・」
「本当かい?あんまし反応もよくて気持ちいいから、ソープ嬢かなんかだと思っちゃったよ。
もし、そうならおじさん、常連になっちゃうんだけどなぁ」
「ほんとうですか? ちょっとうれしいな」
おじさんの質問に、ホテルに入る前とは全然違うトーンで答えた。

はっ、とした。
おじさんに、うまい、といわれて、うれしいと思ってしまった。喜びを感じてしまった。
ココロを売り渡さない、なんて、勝手に思い込んでいただけだ。
あたしは・・・やっぱり「エッチで淫乱なゆっこ」だ。いつの間にか、
高い声で喘ぎ、快楽を受け入れてしまった。ココロは売り渡さない・・・なんて、真っ赤なウソだ。作り話だ。

お金を受け取って、私は、観念した。
でも、愛の家に帰るわけにはいかない。いくらなんでも。
おじさんが先に帰ったところで、どうしていいかわからない私は、宏樹さんに電話をした。

「もしもし、宏樹さん?」
「ゆっこちゃん? どうしたの?愛が心配してるぜ?」
「心配してる?」
それって、今目の前にいるってこと? 現在進行形?
愛は私のことを探してるんでも、心配してるんでもなくて、男と遊んでるの?
「それは違うよ。とにかく、おれ一人でそっちにいくから。どこにいるの?」

結局、宏樹さんをこの部屋に迎え入れたあと、やっちゃいました。1回だけだけど・・・
どうやっても、エッチなゆっこには抵抗しきれないんだって、実感することしか出来なかったわたし・・・

ふたりとも裸でベッドにすわったまま、余韻を楽しむ。
私は宏樹さんに質問した。
「今日、お姉ちゃんと会ったの?」

宏樹さんは、私を抱き寄せたまま、、いや、少し強く引き寄せて、私を抱っこする体勢で、答え始めた。
「うん。3時くらいだったかな。泣きながら電話がかかってきて。ここに来るまで一緒にいたよ」
「やっぱり・・・」

愛は、結局心配なんかしていないんじゃないか、っていう、私の疑心は、当たったかと思った。
「いや、でも、何もしてないよ。
あいつ、わんわん泣きながら、車の中でさ、どうして、ゆっこが大切なのか、
どのくらい大切なのか、全部ぶちまけてたよ」
そういいながら、ぎゅっと私を抱きしめる。

「えっ? 全部・・・って。」
「心臓が飛び出るかと思ったよ」
私の顔が、カァーッと熱くなった。
「あいつ、お前が死ぬ前、って死んでないか。とにかく、いっつもどのくらいお前のことが好きかしゃべってたぜ」

「???」
「そんなにお気に入りなら、俺とか、そこら辺の男とばかりやってないで、お前とやってやったらどうなんだ、って聞いたよ。
おれとやってて、お前の名前が出ることなんて、しょっちゅうだったしな」
「宏樹さん・・・宏樹も、それじゃ・・・」
「屈辱感じまくりだったよ。で、なんでお前とやらないか、っていうと・・・」
宏樹さんは続ける。

「あいつ、って今はお前もそうだけど、お父さん政治家で、一人娘じゃん。
結局、いろんなしがらみの中で生きなきゃいけないから、結婚するときは政略結婚以外ありえないんだって。
露骨なのはともかくとしても、全然一般市民のお前じゃ、結婚することは絶対にムリなんだって。
だから、最初から、絶対にうまくいかないから、それが分かってるのに、つきあえない、って。
そんなじゃなくても、とにかくお前にそばにいて欲しいって」

愛がそんな事情を抱えていたなんて・・・私をそばにおいておきたくて妹にした、っていうのは聞いてたけど。

「それで、お前のことを妹にした、と。まぁ、あといじめ好きなのはあいつの性格だからなぁ。
女にして、妹にして、今まで愛せなかった分も徹底的に愛してあげようと、必死だったんだって。
それが、お前のことを傷つけてしまった、って、もう、わぁわぁ泣いちゃってさぁ、大変だったぜ」

「女にして、ただ自分のそばにいるだけじゃ、あまりにもかわいそうだから、本当にセックスを楽しめる女にしたんだ、って。
でもそのことで、ゆっこを傷つけちゃった。って。
ゆっこに帰ってきてほしい、もう、エッチなんかしなくていい。そばにいて欲しいって」

「宏樹・・・さん」
私は上目遣いで彼を見上げて、こう呼びかけた。彼はちょっと照れたように目をそらして、
「宏樹でいいよ。なんかちょっと痒くなるよ。その、宏樹さん、ってやつ」

「ごめんね」
「いいってこと。おれも、お前にもう一度会いたかったし。
言っとくけど、あいつはエッチしなくてもいいって言うけど、おれはそうはいかないからな」
くすくす、と私は笑って、こういった。

「そうじゃなくて、私のこと、黙ってたこと・・・」
「あぁ、それか・・・でもまぁ、愛はおれに黙っておれの親友を殺した。
おれはお前に黙って愛との関係続けてた。お前は、俺に自分が誰だか言わなかった・・・それでいいんじゃねぇ?」

「お姉ちゃんは、殺してないよ」
「そう。か。じゃ、俺とやってるときにお前の名前を何度も呼んだ、かな」
「ふふふ」
なんだか、すぅーっと怒りが引いていった。

お姉ちゃんがそこまで私のことを愛してくれているなんて知らなかった。
裏切ったのは、やっぱり私の方。「エッチなゆっこ」は、お姉ちゃんからゆっこへの贈り物だったんだ。
楽しく過ごせるように。セックスしてるだけで幸せになれるように・・・

その気持ちも知らないで、ちょっと女の生活に慣れないからって、逃げ出したりして。
私、なんて浅はかだったのだろう。
私は、お姉ちゃんに甘えていた。
かならず見つけ出して、私を連れてかえって、また優しくゆっこを抱いてくれる、そう、ココロはずっと望んでいた。
ただ、ちょっと甘えてみたかっただけなのだ。反抗してみたかっただけなのだ。
お姉ちゃん、ごめんなさい・・・と、心の中でつぶやく。

宏樹は、私を抱っこするのをやめて、さっきと同じ、肩を抱いた姿勢に戻った。

「あっ、そうそう、少し泣き止んで落ち着いたときに、お前のカラダの秘密も色々しゃべってたけど・・・」
「えっ、それって秋月先生がつくったっていう?」
「うん。ほとんど教えてないんだって。お前には」
「まだ、あるんだ」
「それもかなりあるらしいぜ。そんなことより・・・」
「なぁに?」
私は、宏樹の顔を見るために、ちょっと前かがみになって、斜めに彼の顔を見上げた。
「その、お前が決まった角度から男を見上げてみつめると、ほぼ100%男はやりたくなるって。その角度が多分それに当てはまるみたいだよ」
そういうと、彼は顔をそらした。
はっ。たしかに、これは男の隣にいるときにしか、有り得ない角度だ。
「ふふふ、ばかね・・・」
私は笑って、ちゅっと宏樹の胸の辺りに口づけした。

もう、ゆっこはすっかり「淫乱女子大生」にもどっていた。
「ねぇ、私、淫乱女子大生のままでいい?」
「いいよ、こうやってたまにやってくれれば。あいつに愛されてやれ。淫乱女子大生、極めてみろよ」
「ありがと・・・あたし、宏樹・・・好き・・・」

そこまでいったところで、彼が私の口にキスしてきた。
「はぁん・・・」
気持ちよくて、声が漏れる。
くちゅくちゅっ。
おまんこはもう濡れていて、そこを彼が指でくすぐる。
「あはぁ・・・ねぇ・・・お姉ちゃんに・・・」
「大丈夫、今日はおれが面倒見るって、あしたの朝迎えに来いって、言ってあるから」
「ふぅ・・・ん・・・でも・・・あぁん」

ごろん、と転がされた私。もう、受け入れ体勢ばっちりのおまんこに正常位で挿入しようとした彼が、こう言った。
「それなら、今電話しろよ。」
宏樹が携帯を私に渡す。
「リダイヤルの一番うえにあるから。このままじゃ電話しにくいか」
というと、私を持ち上げて、バックの体勢にした。私がバックで突かれるのが大好きなのを彼は知っている。
「じゃあ、電話するね」
お尻を彼に向けたまま、私はお姉ちゃんに電話をかける。
同時に彼がバックから私のおまんこにチンポを刺し入れる。
ずぶずぶずぶっ、と、音を立てる。

「あぁ・・・あぁ・・・」
私は歓喜に声をあげる。耳元に携帯電話で呼び出し音を聞きながら。
「はぁ・・・ん」
「エッチなゆっこ」にふさわしい電話の仕方だ、とおもった。
彼のチンポが根元まで入ったときに、お姉ちゃんが電話に出た。

「はい、宏樹・・・どうなった? ゆっこは?」
「はい、お姉ちゃん・・・あたし・・・あん・・・ゆっこ・・・」
「ゆっこ? どうしたの? ゆっこ?」
「あん・・・おねえ・・・ちゃん・・・心配かけてごめ・・・ん・・・んふ・・・」

「ゆっこ、一体どうしたの?」
「なんでもない・・・ただ・・・あぁん・・・宏樹さんが・・・あぁん」
手から力が抜けて、私は携帯を放してしまった。
「おい、しっかり持って話せよ」
動きは止めずに宏樹が言う。
次に電話を持ったとき、お姉ちゃんも状況を察したようだった。

「おねえちゃん・・・」
「ゆっこ、ごめんね・・・おねえちゃんを許してね。」
「うふぅん・・・ああん・・・許すよ・・・お姉ちゃんの・・・えっちなゆっこだもん・・・」
「明日の朝、迎えに行くから」
「あぁん・・・待ってる・・・お姉ちゃん・・・愛してる・・・」
それだけいうと、電話を切った。

「あぁん・・・あぁん・・・」
枕をかかえて喘ぐ私。
宏樹のチンポが生で入るのはこれが初めてだった。ゴムをつけた状態よりも、温かくて・・・きもちいい。

「あはぁん・・・」
今日の一日、あれだけ女がいやだ、私は「エッチなゆっこ」じゃないといいながら、3人の男とやってしまった。
一人目は、レイプなのに感じてしまった。
いや、あれも、お姉ちゃんの差し向けた男だから・・・そういう安心感があったから・・・
「ああん・・・いくぅ・・・いくぅ・・・」
何度も、何度も、「えっちなゆっこ」のカラダは絶頂を迎え、ココロも、悦んでそれを迎え入れるのだった。

「おはよう、エッチなゆっこ」
あたしが次の日、目を覚ますと、そこにお姉ちゃんが立っていた」
「お姉ちゃん。おはよう」
「ゆっこ。さぁ、かえろ」
「おねえちゃん・・・ごめんね」

お姉ちゃんはにっこりと首を横にふった。
「おねえちゃん。あたし、淫乱女子大生、がんばる」
「ゆっこ・・・」
「だから、エッチなゆっこをずっと妹でいさせて・・・」

お姉ちゃんの答えは言うまでもない。
でも、
「反省を示したかったら、これを入れたままおうちにかえりましょ♪」
と言って、バッグから「ゆっこ専用バイブ」を取り出した。

「あぁん。今日もまたぁ・・・」
「いやなの?」
「あぁん・・・うれしい。だって、あたしは淫乱女子大生、エッチなゆっこだもん」
あたしは、お姉ちゃんが正しいか、ゆっこが正しいか、なんて難しいことを考えるよりも、
お姉ちゃんに屈服して・・・気持ちよくしてもらうのが好きなの・・・

朝っぱらからぐちょぐちょのおまんこに、ゆっこ専用バイブを入れたまま、
車に乗り込み、何度も何度もイキながら、おうちに帰ったのだった。


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