「え・・えっ?」
「み、美奈先輩?」
「こ、こんなところで・・・朝から何やってるのかって思ったら・・・」
美奈が驚くのも無理は無い。
研究室に入ろうとしたら、廊下にもかすかに女の喘ぎ声が聞こえてくるのだ。
まさか自分の研究室でそんなことが、と思いつつそっと窓から中をのぞいてみると・・・
驚いたことに、知らない女の子同士が研究室でキスしているではないか!
しかも片方は明らかに制服を着た中学か高校かわからないが女子学生。
しかもそれをみて満足そうな笑みを浮かべているのは研究室の後輩の真希ではないか。
あの真希にそんな趣味があったなんて、しかも年下の子を連れ込んだりして・・・
信じられない思いだったが、とにかく何とかしようと思い、意を決してドアを開けたのだ。
真希は舌打ちした。
特殊なフィールドを張り、誰も部屋へは入ってこられないようにしていたはずなのだが、
ふっと気を抜いたときにフィールドの効果が切れてしまっていたらしい。
まあいい。どうせこの女も手篭めにする予定だった者の一人。
手間が省けるというものだ。一度に多数でこられさえしなければ堕とすことなどたやすい。
真希は、不敵な笑みを浮かべた。
「ちょっと真希…これは…どういうことなの?」
美奈は明らかに動揺していた。それに若干おびえているようだ。
一気に堕としてしまえる。
「それに…誰よ? この二人? こんな年下の子連れ込んだりして…」
「この二人ですか?うふふ…私のかわいいペットですよ」
そういいながら、真希は二人の頭を優しくなでる。
「ぺ、ペット…? ふ…ふざけるのもいいかげんにして!」
「ふざけてなんかいませんよ、美奈さん」
真希の代わりに佑奈が答えた。
「え? あなた…なんであたしの名前を…?」
「自分の後輩のことも忘れちゃったんですかぁ?
ひどい先輩ですね。あたし、美奈さんの後輩だった裕紀ですよ。今は裕美って名前ですけど。
こっちは佑奈。前は佑一って名前でしたけどね」
「そんな…小林君に池田君だっていうの…? でも、あなたたちは…」
「真希様に僕にしていただいたときにこんな綺麗な体にしてもらったんですよ…うらやましいでしょう、美奈さん?」
「そんな…そんな…」
ただただうろたえるだけの美奈。
「美奈さんも真希様の僕にしていただきましょうよ。
そうすればもっと綺麗になりますし、男も引っ掛け放題ですよ。それに、とっても気持ちがいいの…」
「いや…やめて!」
陶然とした表情で従属の言葉を吐く二人に美奈は耐え切れなくなり、耳をふさいでいやいやというような仕草をした。
「おっ、なんだか朝から騒がしいな」
そこに、助教授の岡本(おかもと)が入ってきた。
岡本は何かと学生の世話を焼きたがるのだが、それがかえって鬱陶しがられることが多く、
セクハラ紛いの行動が目立つこともあって特に女子学生の評判はよくなかった。
(そうだ…この女はこうしてやるか…そうすれば奴も…うふふ…)
真希の顔に邪悪な表情が浮かんだ。
「お、岡本先生…ま、真希たちが…」
「ん? どうした? そんなかわいい子達連れてきて。俺にでも紹介してくれるの? 君達、名前は?」
ニヤニヤした視線を裕美と佑奈にむける岡本。
その隙に、真希が部屋の入り口に向けて念じた。
開いていたドアが、風もないのにひとりでにばたんと閉じる。
同時に、魔力のフィールドが部屋全体を包む。
これで真希が開放しない限り、何者も部屋を出入りすることはできない。
「先生、そんなのんきなことを言っている場合じゃ…えっ?」
美奈の頭の中に、突然強烈なイメージが浮かび上がってきた。
自分が岡本の上にまたがって激しく腰を振っている。
無抵抗の岡本を組み敷き、その全身に激しくキスを浴びせている。
セクハラ助教授と呼ばれ、自分も含めたほとんどの女子学生に嫌われている男の上で、自分が積極的に行為に及んでいる…。
そのイメージがだんだん強く大きくなり、美奈の頭の中ではじけそうになる。
変化はそれだけではなかった。
何もしていないはずなのに、なぜか体が一気に熱くなってきた。
口ははあはあと荒い息を吐き、顔は次第に赤みを帯び始める。
目は潤みだし、触れてもいないのに乳房が張る感覚が伝わってきた。
とどめに、卑猥な言葉のイメージが次々と頭の中に涌き出てきた。
やりたい、犯したい、やりたい、犯したい、やりたい、犯したい、やりたい、犯したい…
「いや…いやあああああああっっっっっ!!!」
叫び声をあげ、美奈はその場にしゃがみこんだ。
「お…おい、美奈ちゃん、どうしたんだ…?」
岡本が心配そうに美奈に近づき、声をかける。
その瞬間、美奈の体が勢いよく飛び出し、岡本を押し倒した。
そのまま一気に唇を奪い、激しく口づける。
「うんっ…んんっ…」
「うむうっ…み、美奈…んっ…」
岡本の唇を貪る美奈の目は血走っていて、明らかに正気とは思えなかった。
「真希様、美奈さんにいったい何をしたんですか?」
裕美が興味津々といった風で尋ねる。
「ちょっと彼女の潜在意識を開放してあげただけよ」
「美奈さん、普段あんな知的な感じの人だったのに…」
「人間という生き物は誰でも本能的にああいう欲望を秘めているものなのよ」
しゃべっている間に、美奈は岡本のズボンを一気に脱がせ、
あらわになった岡本のものを何のためらいもなく自らの秘部に突っ込んでいた。
「それにしても、これほどまでとはねえ」
「真希様、なんで美奈さんにはあんなことを?」
佑奈が尋ねた。
「考えてもみなさい。自分があのセクハラ男とやっちゃったなんてことになったら彼女はどう思うかしら?
しかも自分から積極的になんて。彼女、恐らく絶望するはず。そう、もう何もかもいやになって死にたくなるくらいにね。
私の完全な僕にするには、そうして心を壊してやったほうが好都合ってわけ」
「岡本はどうするんですか?」
「適当に暗示でもかけておくわ。全ての記憶がなくなったと暗示をかけて、どこか適当な遠いところにでも行かせとく。
まわりは奴が失踪したと思って探すでしょうけど。どうせみつかりゃしないわ。
あんな男、僕においたってたいした意味ないし」
「はあっ…ああっ…先生っ…来て…あああんっ!!」
「み、美奈…ちゃん…ううっ!」
二人の全身がびくびくと震え、やがて崩れ落ちた。
どうやらいってしまったらしい。
やがて美奈が先に目を覚ました。
その様子をニヤニヤと眺める三人。
視線を下にやると、自分の下で仰向けになって目を閉じている岡本が目に入った。
そして、股間の違和感…何かが自分の中に入っている感触。
腰を上げてみる。ぬるっとした感触。
おそるおそる視線を動かす。
自分の秘部から、すでに萎えた岡本のものが姿をあらわすのが見えた。
「あ…いやあっ…いやあああああああああああああっっっっっっっ……」
美奈は、その場で気を失い、岡本の体の上に倒れた。
「起きて…美奈…」
裕美が美奈の頬を叩く。
「ん…ああ…」
美奈がゆっくりと目をあける。口をだらりとあけたしまりのない表情。
「あ、あ……たし…あた…し…」
相当なショックだったのだろうか、もはや彼女の思考能力はほとんど機能していないようだった。
裕美は、そんな美奈を子供を抱きしめるかのようにぎゅっと抱きしめる。
美奈の顔に、裕美の豊かな乳房の感覚が伝わってくる。
「大丈夫よ…つらかったのね、美奈…でも、大丈夫…真希様の僕になれば…」
「まきさま…しも、べ…?」
「そうよ、それはとってもすばらしいことなの…たとえば…こんな感じ」
佑奈が、後ろから美奈の乳房をわしづかみにする。
「あんっ…」
正直に喘ぎ声を上げる美奈。
「ふふっ、可愛い」
「ねえ、あな…だ、だれ…なの? ほんとに…」
「何度も言わせないで」
美奈をいっそう強く抱きしめる。
「ほ…ほんものの…むね?」
「いいでしょ? この体」
「あたし…あたしも…」
「美奈も、あたし達と一緒に真希様のために働いて。お願い」
「あたし…が…まき…さま…の…ため…に…?」
「そうよ。真希様のために全てを捧げるの。真希様のために、あなたの体で人間どもの精気を集めるの」
美奈の耳元で誘惑の言葉をそっとささやく。
裕美は、美奈の目をそっと閉じさせた。
それを見計らったかのように、佑奈がそっと美奈の上にまたがり、全身を優しく愛撫する。
「あたしの…からだで…にんげんの…せいきを…まきさまの…ために…」
瞳を閉じ、心地よさそうな表情でつぶやく。
安らかな快楽の中で、美奈はもう何も考えられなくなっていた。
ただ裕美の言葉が美奈の中で延々と繰り返され、美奈の心は裕美の言葉に染められていった。

「いや…ちょっと先輩、どうしたんですか!」
「どうもしてないわ…あなたも一緒に気持ちよくなりましょう…」
「あっ…ああああっっ!」
「ううっ…いいよ…こ、こんなかわいい子と、やれるなんて…」
「うふ…ふふふふっ…」
「な…なんて上手いんだ…ああっ、で、出るっ…!」
「いいわっ…あなたの精気、いっぱいちょうだい…」
「あ、あんたが池田だって? んなこと信じ…」
「本当よ、久保君。さあ、あなたもあたしと同じにしてあげる…」
「や、やめ…ああっ」
それから2時間ほど経った研究室。
そこはもはや学究の場ではなく、淫欲の宴の場と化していた。
部屋の入り口近く、真希のすぐそばでは、美奈が後輩の四年生、中村香織(なかむらかおり)を組み敷き、
ディープキスをしながら全身に指を這わせていた。
その隣では、修士一年の堀越真(ほりこししん)が裕美の上にまたがって激しく腰を振り、
それを裕美が歓喜の表情で受け入れていた。
奥の壁際では、修士二年の久保純一(くぼじゅんいち)が、
女子高生の制服に身を包んだ佑奈に迫られ、ついには襲われていた。
そして、女はいかされた後精神をコントロールされ、
男は男としての力を吸われた後その体を強制的に変えられていった。
午後になってから研究室に姿を見せた者は、すでに僕と化した者たちに集団で襲われ、
相手の男女問わない絶妙なテクニックに翻弄され、
10分と経たないうちに主である真希への服従を誓うことになったと思ってもらってよい。
「うふふ、これで第一段階は完了ね」
僕の働きぶりの様子を、真希は満足げに眺めていた。
「さあ、次はどうしようかしら…」


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