前から一生懸命に編んできたんだ

ちょっとイビツだけど・・・

犬夜叉、喜んでくれるかな?




    マフラー








今は冬。ここは、井戸の向こう側。
かごめは、真っ白の雪中犬夜叉の元へ走っていた。

なぜ犬夜叉が傍にいないのかー・・・。
それは、かごめが言ったからである。



犬夜叉には「試験勉強するからっ!!!」って言って、こっちに来ないようにして正解だったわ。
もし、このマフラーに気付かれたら今までこっそり編んでた意味がなくなっちゃう。




かごめはマフラーの入った袋を大事に抱えながら、井戸まで走った。
井戸の前で息を整えると、勢いよく井戸の中へ飛び込んだ。









「よいしょっと・・・」

かごめは背負って来た大きなリュックをドスンと置いた。
どうやら、こっちは雪が降っていないようだ。
辺りを見回しても犬夜叉はいない。



やっぱいないか・・・。



かごめがもう一度リュックを背負おうとしたとき、後ろのほうから声がした。





「おい」




「きゃっっっ!!!!!」





余程びっくりしたのか、かごめは大きな声を出した。
その声に驚いた犬夜叉。



「な・・・っ何で急に声かけるのよ!!」
「声かけるのに、いきなりも何もないだろ」


「そうだけど・・・」



声がだんだんと小さくなってしまう。
犬夜叉はポンポンと頭をなでてから、かごめが持っていたリュックを背負い一人で歩き出した。



ヤバイっ!!!!!!!

このとき逃がしたら、いつ渡せるかわかんない!!!!!!!!



かごめは急いで犬夜叉の衣の袖を掴んだ。
犬夜叉の前に出そうとした足が空を舞う。
めんどくさそうに後ろを向く。



「なんだよ。」
「あのね、いつも犬夜叉首が寒そうだから・・・あの・・・これ・・・/////」


恥ずかしながらマフラーの入っている袋を前に出す。
犬夜叉はリュックを下に置き、かごめから袋を貰う。



「何が入ってんだ?」
「いいから早く見てよ/////」



がさがさと袋の中を見て、入っているものを手で出してマジマジと見る。
かごめは犬夜叉が何を言ってくれるか待っていたが、いつになっても言ってくれない。
かごめはおそるおそる顔を上げてみた。



目に写るのは、険しい顔。




「どうしたの?」
「これなんだ???」



その言葉に目が点になる。




ああ・・・こっちの時代にはマフラーがないのか・・・・・。




かごめはクスッと笑う。
それを見た犬夜叉は、なんだよという顔。



「これはね『マフラー』って言うの。」
「まふらー???」



かごめはマフラーを取ると犬夜叉の首に巻いた。
マフラーが長すぎたのか、犬夜叉の顔の半分まで埋まってしまった。



「こう使うの。あったかいでしょ?」



犬夜叉は無言のまま。
その反応を見てかごめは少し不安になった。



やっぱりいらなかったかな・・・?



しゅんとしているかごめの傍に近づく犬夜叉。






「かごめの匂いがする・・・。
 ありがとな」





2人して真っ赤になる。
が、その間に流れる空気は心地いい。




喜んでもらえてよかったvvv




その後は二人仲良く、帰って行きました。



















しぴの戯れ言

やっと書けた☆
これ書くのに2時間もかかってしまった・・・
なかなかスムーズに打てません (泣
いつかはスラスラと書けるようになりたいなぁ〜



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