頭痛い・・・
だから、お酒嫌いって言ったのに・・・・・!!!!!
昨日の事とか全然覚えてない・・・・
頭痛
「ではこちらとこちらをお使いください。」
女将らしき人はペコリと頭を下げて今来た道を行く。
犬夜叉たちは、先ほど言われた部屋に入る。
「中は広いね。」
かごめは部屋をぐるりと見回してポツリと言った。
「では、私とかごめ様がこちらの部屋を使って・・・」
弥勒が言い終わらないうちに頭にはたんこぶがひとつ出来てしまった。
「こっちも向こうとは同じ部屋なんだね。」
結局、犬夜叉と弥勒・珊瑚とかごめと七宝に分かれた。
かごめは自分の荷物を置いてくつろぎ始めた。
珊瑚は先程の事にまだ腹を立てているのか、ぶつぶつと文句を言っている。
「・・・まったく、あの法師様ときたら油断もすきもないね。」
その後ろであはは・・・と苦笑い。
その時、コンコンと音が鳴った。
「お夕食をお持ちしました。」
数名の人がお膳を持ち、中に入っていく。
「あっありがとうございます。」
かごめはさっと立ち上げり、お手伝いをする。
が、人数が人数なのですぐに済んだ。
目の前には豪華な料理の数々。
「弥勒様のインチキでこんなに豪華な料理頂いてもいいのかな?」
コソっと七宝に耳打ちするかごめ。
七宝はそんな事を聞かずに料理に集中。
そんな七宝を見てクスッと笑う。
まっ、いっか・・・・・
そんな事を思い、かごめは用意された料理に箸をつけた。
「あっこれおいし〜vvvかごめちゃんも飲んでみなよ。」
かごめは珊瑚の手に持っているものに目をやる。
持っていたのは透明な水。
「これ何???」
「お酒。かなり度は低めだけど・・・」
お酒と聞いて断るかごめ。
が、珊瑚は大丈夫だから大丈夫だからとかごめのコップの中にも入れる。
「じゃ、少しだけね・・・」
注がれたコップを持ち、少しだけ飲む。
本当だ!これおいし〜・・・
「これおいしいね。」
「でしょ?度もちょうどいいぐらいだしね。」
「おらはくれんのか?」
七宝がコップを持って輝かしい目をしながらこちらを見る。
「七宝はまだだめ。」
その言葉を聞いて、七宝はがっくり。
その間、かごめは酒を飲み続ける。
それに気付いた珊瑚は止めに入る。
「かごめちゃん・・・そんな一気に飲んだら・・・・・」
「だいじょ〜ぶ・・・・・だいじょ〜ぶ・・・・・・」
かごめは酔っているのか、うまく言葉が出てこない。
「かごめ、本当に大丈夫か?」
七宝も声をかけたが、既に時遅し。
かごめの体はそのまま斜めに倒れていった。
「犬夜叉ぁ〜、犬夜叉ぁ〜」
七宝の情けない声が廊下に響く。
その声に反応した者が一人。
食事中に邪魔されたのが気に食わないのか、めんどくさそうに立ちふすまを開ける。
「おいっ七宝どうした?」
七宝は半泣きになりながら犬夜叉のすがりついた。
「かごめがぁ〜・・・」
その言葉にぴクッと反応した犬夜叉は七宝を弥勒に預けかごめの部屋に走った。
「かごめ!!!!!!!!!!!」
勢いよくふすまを開ける。
目に映るのは布団を敷いている珊瑚。
珊瑚は声のしたほうに振り向き、「どうしたんだい?」と声をかける。
犬夜叉は何が起こったのか分からず、立ち尽くした。
「・・・って言う訳。」
かごめは犬夜叉に運ばれ布団の中。
珊瑚は今までのことを犬夜叉に話した。
「ただ酔いつぶれただけだよ。
かごめちゃんったらすごい勢いで飲み始めたんだもの。」
犬夜叉はハアとため息をつく。
珊瑚は立ち上がり外に出て行く。
「どこに行くんだよ。」
犬夜叉の問にこちらを向く。
「今日は法師様のところで寝るよ。
どうせ七宝もいることだしね。」
そう言ってふすまを閉めた。
残されたのは犬夜叉とかごめ。
しかし、かごめに意識はない。
犬夜叉はゆっくりかごめに歩み寄る。
かごめの顔はお酒のせいか少し赤い。
それが犬夜叉の目には色っぽく映る。
犬夜叉は「これも看病看病♪」と言いながら布団に入った。
布団のなかでかごめの体を抱きしめる。
腰に力を入れると、ポキッといってしまいそうだ。
「まさに役得だよな〜・・・」
そんな事をつぶやきながら、犬夜叉は眠りについた。
チチチチチ・・・・・・
外では小鳥のさえずりが聞こえる。
その声にかごめは目を覚ました。
よく寝た〜〜〜〜〜・・・って何でこんなところに犬夜叉がいるの!!!!!!!!
かごめは犬夜叉に抱きしめられていた。
何が起こったのか分からない。
頭が痛い・・・ってことは私昨日お酒飲んだの??
料理食べてた事は覚えてるんだけどなぁ〜
犬夜叉の腕の中で思い出そうとしても思い出せない。
かごめがウンウンうなっていると、犬夜叉が目を覚ました。
「・・・朝から何言ってんだ・・・・・」
まだ眠いのか、声が低い。
が、腕の力を弱めない。
「何って・・・・・」
あんたがなんでここにいるのか思い出そうとしてるんじゃない!!!!!!!
そう言おうとしたが、言った時点で教えてくれる訳がない。
かごめは「・・・なんでもない」とつぶやくと犬夜叉の胸のなかに顔を埋めた。
それを確認した犬夜叉は再び眠りについた。
もうお酒なんて絶対に飲まない!!!!
そう誓ったが、同じ事をもう一度繰り返してしまう事になるとはかごめはまだ知らない。
〜しぴの戯れ言〜
徐々に早く打ててるような気がする。
あくまで気がするっていう程度ですけど。
相変わらず、国語力は上がらず〜♪