恋愛論



誰かしらしたことのある「恋」



毎日その人のことを考えるとドキドキする


その人と話してるだけで超緊張する



そんなものつい最近まで俺にはなかった



「恋愛?興味無いね」



意地っ張りなわけじゃない


人のことを好きになるってことがわからなかったのだ



まず考えられる原因は自分に自信が無かったこと


中3までの俺は目をふさぐようなしょぼい男だったね


中1まではデブってたし、目が悪いから眼鏡だし、


マジ今思ってもクソだね。てか、今もクソだけど



それにほとんど女子とは喋らない


喋っても面白く無いし、いちいちウザいのが気に入らなかった


んーそれも心のどこかでは意地張ってたのかもね。。




そんな俺の心に一つの変化が生まれたのは中3の最後だったかな


初めての彼女


って言っても、顔も知らない、名前も知らない


いわゆる『メルカノ』


は?バカじゃないの?と言われるかもしれないが


俺はそんな恋に純粋に没頭していた



このままずっとこの関係でも良かった


でも俺の心にも恋愛に対する欲が出てきたのだろう


(このままじゃ物足りない)



ここで話挟んでしまうが、俺は人一倍ストレスを感じやすい


特に親(このことは家族論で)に対しては一番ストレスを感じでいた


俺が彼女に求める事って何だろう・・・?


そこで俺が導き出した答えは「癒し」だったんだ


一緒に居たい、俺の全てをわかって欲しい


それはそのときの彼女じゃ無理だと気付いた


(このままこんな関係だったらお互いに良くない)


悩みに悩んだが俺はこの想いは打ち切る事にした


しかし、性格だけで好きになってもらったこと


それは現在でも大きな心の支えだ




そして高校入学前の春休み


俺はやっと色気づいたのかもしれない


眉毛整えてみたり、少し髪色いじってみたり


決してカッコ良いわけじゃないけど、


これからの新しい生活を新しい気持ちで迎えたかったんだ



どーせ中学時代の俺の事知ってる奴は一人もいないしね


俺の高校は圧倒的に女子が多く、うちのクラスなんて男子11人・女子30人


とりあえずは消極的な俺は友達作りから開始


なかなかうまくいかなかったけど、みんな良い奴ですぐ打ち解けられた


問題は女子。圧倒的な人数


それでも昔の俺のままじゃいけないと思い頑張って話してみた


中学時代には考えられなかったメールもした


まぁ、時に冷たい態度が出ちゃったりしてたけどそれは仕方なかったかな


入学してから毎日過酷な登校などで体調は優れず体重は激落ちした


でもこれでも自分的にはまだ太ってるんだけどね


見えない部分がヤバかったり・・・(泣




そして今までの人生史上では考えられない事が起きた


それは初めて「カッコイイ」って言われた事



そのとき俺は(どーせお世辞だろ。誰が見たってカッコ悪いし・・・)


と、ひねくれていたものの、心の片隅では少し嬉しかった


(物好きもいるもんだなぁ・・・)


やっぱひねくれてたけど(笑



その時点から俺の俺に対する評価は少し上がったかもしれない


みんながどう思ってるかは知らないけど


俺は中の中くらいまではいけたんじゃないかと思う(微妙だね



だが、俺の彼女作りたい願望は以外にも起こらなかった


やはり誰かを好きになる事は無いっぽい


そんな良い人は見受けられないし、少し諦め気味の俺だった




そんな俺にも運命の瞬間は来るものだ


「なんかぶるーのこと好きって言ってる子いるよ!」


・・・友達から聞かされて最初は実感が無かった


「あっ、そうなんだ?」


(へぇ、物好きがいるもんだ)


どこまでもひねくれてる俺(笑


(でも、これはかなりのチャンスじゃないか?いや、チャンスだよ!)



俺はここぞとばかり積極的に動いた


相手は違うクラスの女子


恥ずかしながら一目惚れをされてしまったようだ


とりあえずはメールアドレスを教え、数回会ったりもした


そして・・・


「良かったら付き合ってください」


告白はメールだった。こんなあっけないものなのか?


俺は深く考えないでOKをしてしまった



恋愛というものはこんなものなのかなぁ・・・


そんなことを思いながら、初めて出来た彼女のことを考えた


「俺みたいな男を・・・」



毎日登下校を一緒にしたり、デートもした


一見俺らは順風満帆にいっているように見えた


だが・・・


俺の心は晴れてはいなかった


(恋愛ってこんなもんなのかよ・・・)


一緒に居たい、俺の全てをわかって欲しい


そんな俺の願望は夢に過ぎなかったのだ


俺の全てなんて人にわかりっこない、



まだ高校生なのに一緒に居る時間なんてそう取れない


俺の心はまた暗い闇へと消えてしまった・・・



そして話は今現在へと移る


俺は今最大の選択を迫られている


このままこの関係を続けるべきか、終わらせるべきか・・・


このことは彼女には言っていない


話し合いはしたが、わかってくれそうになかった



いろいろな「恋愛」を見て、体験して俺は明らかに変わったと思う


「先なんかどーでもいいから今楽しみたい」


こんな思い、昔の俺では考えられなかっただろう


「恋愛」なんて複雑なようで結局は一つの事にたどり着くと俺は思う


それは「相手を本気で好きでいる事」


結局原点はそこにあるのだと思う


これが俺の「恋愛論」だ






だが俺はもう汚れてしまった


軽い男?そういわれても仕方ない状態にまで堕落している



俺の理想の「恋愛論」は当分鍵をかけ心の奥に閉まっておくことにしよう


それが再び開いたときが「最高の出会い」に巡り合った時だと信じて・・・



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