独り追いかけっこ T あの日 見上げた空は 、 とってもキレイに晴れてて ・・・・・・・ 。 雲を追いかけた 夕日の沈む方向へ走り続けた 静かな海で波の音を聞いた "英士は一人でも大丈夫。" ――そう言われた時には、吐き気がした。 太陽がのぼるのを待った 夜明けが来るのはわかってたから "一生 親友 だよなっ !!" ――嬉しくもあり、淋しくもあり、虚しさが心に残った。 流れていく雲 流れていく水 流れていく俺の記憶 日が落ちれば、 影が出来る。 長くなる影は、いつのまにか俺の背をこえてた。 地面にひれ伏して 鼓動をきいた。 自然の温かさに 涙が零れた ・・・・・・・ ―――――― 次