願いごと。
I want to be a he .
Because ――
|願いごと|
「三上 。」
「・・・・何でお前がここに居んの?」
「別に…?通りかかっただけ。」
「練習中に話しかけんな(怒)」
「話しかけなきゃいいんだね?」
「あ?あぁ。」
首を傾げながらもといた場所に戻る三上。
俺は熱い視線を三上に向けた。
・・・・あ、コッチ向いた。
すぐに顔を逸らす三上。
・・・・なんだよ。無視??
少しむきになってフェンスにしがみついていると
それに気付いた藤代がやってくる。
「椎名ぁ!!ひっさしぶりvv元気だった?」
・・・・お前、かなり邪魔。
アイツが見えないじゃん!!
「何が久しぶりなわけ?昨日会ったでしょ。
お前の頭どうなってんの??
それに元気だからここにいるんでしょ。
風邪ひいてたらわざわざこんな所くるわけないだろ!?
少しはその頭で考えないの?
あ、脳みそ筋肉だから考えられないか。だいたい
今は練習中だろ?俺に気が付くって事は
マジメにやってないんじゃない??
俺に声かけるぐらいなら技の1つでも磨けば?????」
一気にいい終わって息を吐き出すと
いつの間にかフェンスをはさんだむこうに
人だかりができていた。
「すっげー早口。カワイイ顔が台無しだぜ?」(近藤)
・・・・ブチッ(怒
「っ・・・・・・・・」
言葉を吐き出すため大きく息を吸うと、
後ろから口を塞がれた。
「てめーら人の彼女に手ぇ出してんじゃねーよ。」
頭上から三上の声がする。
「は?三上の彼女?お前そういう趣味・・・・!?」
「・・・・・」
周りの反応からして三上がデビスマをしたことは
まず、間違いない。
「行くぞ。」
「ちょっ、三上!?」
ズルズルと引きずられる。
「椎名、待っ・・・・!」
「どこへ行くんだ?フジシロ。」
「キャ、キャプ!!・・・・・くそー三上先パイずりぃーーー!!」
「さ、三角関係か・・・!?」
「近藤。深く考えるな。というか、忘れろ。(キャプスマ」
「渋沢、お前三上に何かされたのか・・・・???」
「余計なことを言うと三上に言いつけるぞ?
お前も俺みたいになるか・・・・?」
「な、何があったんだよ・・・・。」
「さ、練習始めるぞ(にっこり」
「・・・・(あの笑顔の裏に何が・・・)」
「三上、どこまで行くのさ。」
「さぁな。」
「何で怒ってんだよ?」
・・・・怒りたいのは俺なんだけど。
「別に怒ってねえよ。」
「・・・・怒ってる。」
「怒ってねぇ。」
「・・・・絶対怒ってる!!」
「だから怒ってねえって!」
結局…どっちも負けず嫌いという
性格で、らちがあかない。
「俺のこと彼女って言ったのホントむかついたんだけど。」
「しょーがねーじゃん?俺が彼女になれっての?
それにしても、あいつらのマヌケな顔…」
ハハッと笑う三上。
・・・・何がそんなにおかしいわけ?
不快。
「でも、お前も悪いんだぜ?」
「何でだよ!!」
「バカ代の事ずっと見てンじゃねーよ。
あいつ勘違い野郎なんだしよ。」
「・・・・勘違い野郎は三上じゃん?」
「はぁ!?」
「見てたのは三上なんだケド。」
「・・・・・は?」
「三上、しっと?」
「!?」
図星だ。
横を向いた三上の顔が少し赤い。
思わず笑いがこぼれる。
「てめっ、何笑ってんだよっ。」
「くくく…ごめんって。三上がそんな事言うと
思ってなかったから。」
「チッ。
お前といるとどんどんカッコ悪くなってくじゃねーか…。」
「・・・・俺は、三上のそういう所もっと見たいかな。」
「・・・・あぁ?」
目を丸くして驚く三上。
だって、好きなヤツのことよく知りたい
って思うのは普通だろ?
「ねぇ、三上。」
「何だよ?」
「生まれ変わるとしたら何になりたい?」
「決まってんだろ。」
「何?」
「三上亮。もし生まれ変わっても、
俺は俺でありたい。んで、
やっぱりお前と出会って・・・・」
話を真剣に聞く俺の顔を見て三上は・・・・
「って、なに語ってんだよ俺は・・・・///」
「いいから、続きは?」
「・・・・椎名。お前と巡り会えてよかった。
何度生まれ変わっても、俺はお前に好きだと言う。
んで、こうやって2人並んで歩いて、
お互い年とるまで一緒にいよーぜ。」
「・・・・俺も、三上に出会えてよかった。」
沈みそうな夕日に背を向け、
俺たちは手をつないで歩いた。
そんな時思ったのは
やっぱり…三上が好きだな、ってこと。
でも、もし生まれ変われるなら・・・・・
俺は三上になりたい。
そうしたら、俺<椎名翼>を好きになって
カッコイイセリフ真顔で決めて、
最後は、デビスマで俺に言うんだ・・・・・
"好きだぜ"
ってね。
まぁ、今のままの関係がずっとずっと続くことを願うけどね。
ノベルへGO
後書きという名の言い訳。
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1話完結は初ですか!?
わぁおvv
って、こんなものでスイマセン・・・・・
よく分からない話ですかね!?
ギャグありの甘めを目指して書きました.
ちょっと三上サンのセリフはクサいですかね・・・・
あ、ノベルの中で初の甘めだ.(笑
もっと精進したいなぁ・・・・。
見てくださった方、ありがとうございました★