光と風と木漏れ日の中で。
 


光と風と木漏れ日の中で。  第6話





コツッ

窓になにかが当たった音がして外を覗く。

「結人。」

「しげ!今行くっ!!」

「結人!そっからでええから!!聞いてくれへん??」

「こっから・・・って・・・・。」



深く息を吸い込むシゲ。




吐き出した言葉は――――












「結人が好きや!!!!」















シンプルな告白。


しかし大声。

きっと下にいる家族にも聞こえてる。


「し、シゲッ!?!?」


・・・・こ、こんなところで・・・!!



「もう結人の事しか考えられへん!!」

「結人!!よかったら、俺と付き合うてくれへん!?」





言い終わったシゲはジッと俺を見つめていた。



「お・・・・おれも・・・・・」

シゲは俺に告白してくれた。

だったら、それに答えなきゃなんないよな・・・・・



「俺も、シゲが好きだ!!!」


部屋を飛び出す。
いてもたってもいられない。
今すぐ、シゲに近づきたい。

         シゲに触れたい。





やっと、わかったんだ。


英士が俺にキスした時、何でシゲの顔が浮かんだのか。

切られたショックも、冷たくされたときの涙の意味も。

シゲに逢えた喜びも・・・・・全て・・・・・


好きっていう感情だった。


















玄関を開けるとシゲが立ってた。

手を伸ばし抱きつく。

「俺も、シゲが好きだよ。」

「今、ホンマに嬉しい。結人。」

シゲの髪が反射して太陽に反射して光った。

まぶしさに目を細め、ふと横を見る。


「!英士っ。」

「・・・・・。」



英士が立っていた。

なんでココに居るのかなんか考えてる場合じゃなかった。

気まずい空気だった。



それを変えたのは、シゲ。


「郭、聞いたか?結人の口から直接言ったんやで。
  俺の恋人(結人)に、手はださんといてな。」

といってシゲは俺をきつく抱きしめた。

「・・・・し、しげ!!」

腕の隙間から英士を見る。

・・・・何を言われるんだろう・・・。



英士はニッコリと笑った。


「そうだね。俺の負け。
 本人の口から聞くのは、さすがに効いたかな。」

英士・・・。

寂しそうな顔をする英士にすこし胸が痛む。


「 結人 」


「えいし・・・・俺・・・・・。」


「これからも、友達でいてよね。
  俺、しばらくは諦められないかもしれないけど、さ・・・・。
  迷惑かけて、ごめん。」


「え、し・・・・俺も、ごめっ・・・」

「じゃぁ、俺一馬と約束があるんだ。」

「また明日ね。結人。」


俺とシゲの横を通り、英士は歩いていく。




英士は振り返り言った。



「・・・藤村。結人を泣かせないでよ。
  なぐさめるのは、俺なんだから。」


「わかっとる。そんなことはせーへんよ。」


シゲがニッと笑って言うと、
英士も笑い返した。

「ならいいよ。幸せに。」

ゆっとくり、英士はその場から去った。



「あいつ、いい奴やんか。」

「当たり前だよ。俺の、一番の親友なんだから・・・・。」


英士のやさしさに涙声になる。


「あ〜あ、泣くなや結人。アイツと約束したばっかなんやで??」

「俺としたんじゃなくてシゲと英士の約束だからいいんだよっ。」

「んな自分勝手な・・・。
 けどまぁ、これからもよろしゅう。な、結人。」

「うんっ。」





エンド.





NOVEL




後書きという名の懺悔。
――――――――――――――――――
わー終わりましたーー!
つっかれたぁ・・・・・(痩
でも楽しかったですv
英士くんファンすいませんでした(汗
いや、あたしもファンなんっすけどね。(笑
かわいそうな英士に拍手!(なんでやねん!
この話じゃぁ報われてないので一馬相手で続き
を書こうかな・・・・・・。
というか、一馬と英士の友情・・・・?
あ、いいかも(笑)
英士くん泣かせちゃおうかな。(ネタバレ
って、この話のコメントからずれてるしっ・・・
とにかく、読んで下さってありがとうございます!!

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