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今日もまた立海テニス部の練習中に顔を出しているつぐみと彩夏。 「よし、終了!十分休憩!」 幸村のその号令を聞いて、彩夏はタオルとドリンクボトルを持って彼の元へと駆け寄った。 「お疲れ様でーっす!今のトレーニングすっごいハードでしたね!」 そんな流れで、部員達の前で堂々と膝枕シチュを見せつける幸村と彩夏。 「あー精市………仲が良いのはいいことだが、皆の前だという事をもう少し考慮してだな…おい蓮二、お前からも何か言ってやってくれ」 真田が渋い顔でもう一人の三強へと振り返る。 「………蓮二、今は休憩中だぞ。解ってるのか?」 訳解らんといった面持ちで二人を睨む真田に、つぐみはたじろぐ。 「あ、あの、蓮二さん?やっぱりこれ、やめた方がいいんじゃ………」 顔を真っ赤に染めたつぐみが、皆の視線から逃れるように柳の胸に顔を埋める。 「フッ…フフ…くっくっくっ……そうか、そうかそうか」 そんな彼女の反応を見て、楽しげに笑う柳。その様は、見ている者がぞっとするくらい愉快そうであった。 「滾っとるのう」 少し離れたところからスポーツの実況解説者の如き淡々としたコメントを寄越す仁王と柳生。 「蓮二………お前、普段小日向を恫喝したりいたぶったりしてないだろうな?」 理解出来ない、とでも言わんばかりに困り顔になる柳。 「いや、してないというのならば別にいい。気にするな」 真田が話を終わらせようとしているところに赤也が茶々を入れてきたが、ブン太とジャッカルに口を塞がれ、そのまま二人がかりで引き摺られていった。 「今、俺がドSだとか言っていたように聞こえたが」 いまいち腑に落ちない柳は、つぐみの顔を覗き込んで問う。 「つぐみ、お前は俺がドSだと思うか?」 膝枕のまま煽ってくる幸村と、そんな彼にはしゃぐ彩夏。 「あの…私は、そういう蓮二さんも、好きですから………」 「仲良きことは美しきかな。仲睦まじい男女の存在はとても微笑ましいものです」 柳生と仁王によっていい話っぽく〆られたことに、どうにも納得がいかない真田だった。 |
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