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夜の管理小屋。 (今日は柳さんに起こされちゃったから、明日は寝坊しないようにしないと………) そんなことを反省していると、ふと好奇心めいた考えが頭の中に降ってきた。 (明日は逆に、私の方が柳さんを起こしに行くってのはどうかな?) 知識でも理論でも敵わない相手だが、早く起きるだけならば自分にだってできるのだ。慌てふためく彼の姿は想像出来ないが、もしこの企みが成功すれば見られるかもしれない。 ・・・・・・ 次の日の朝、午前四時。 「流石に早過ぎたかな…。でも一応、様子見に行くだけ行ってみようっと」 つぐみがぎょっとして声のした方に振り返ると、そこには今から動向を探りに行くつもりにしていた対象、即ち柳本人が立っていた。 「ややや、柳さんっ!?どうしてここに!?」 そういえば数日前に『真田が朝練だと言って立海のメンバーを叩き起こして回ったが、幸村が「朝練は各自でやればいいんじゃないかな」と言ったので合同朝練はなくなった』という話を立海の面々がしていたのを聞いたのをつぐみは思い出した。 (朝練の存在なんて、すっかり忘れてた………) 自分が起こしに行く、という計画がハナから無駄だったことに、つぐみはがっくりと肩を落とす。 「それで小日向、お前の方だが」 名探偵の完璧な推理に、つぐみはぐうの音も出ない。 「図星である確率は98%超だな」 柳の質問に、目をパチクリとさせるつぐみ。 「どうって……別に、何も………」 顎に手を添えて若干首を傾げ、何やらぶつぶつと呟く柳。 「………あるいは、理屈では説明できない感情、というやつか……………」 「………こうなる予測は大体ついていた」 その日の昼過ぎ。 「全く、世話が焼ける」 口ではそう言いながらも、とても嬉しそうな表情の柳だった。 |
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