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海側合宿所の食堂。
立海の内海側を選んだ三人と、彼らの様子を見に来た真田・柳が今後の予定について話し込んでいた。

「そういえば手塚が、忍足達が発見した温泉を折角だから利用出来ないかと跡部と話し合っていると言っておったな」
「温泉入れんの!?いいじゃんいいじゃん!!」
「でも確か、ここから結構遠いって言ってたぞ?」
「それに朝昼は作業があるから、行くとすれば夜になるけど、危険はないのかな」

手放しで喜ぶブン太と、堅実に懸念を示すジャッカルと幸村。
それに対して答えるは柳。

「学校毎に班を組んで順番に利用するとのことだから、問題はないだろう」
「ああ成程。まとまって行くなら安心だな」
「でもそうなると、女の子達は二人で夜の野山に入ることになるけど…」
「温泉は二箇所ある。だから途中までは二班一緒に行き、目的地に近くなったら分かれるという風にすればいい」
「そうか。それならば必ずどこかの班がついている訳だから安心だね」

柳の回答に、幸村は安堵の表情でうんうんと頷く。

「もし君達と彼女達が一緒に行くことになったら、赤也が覗きに行ったりしないようしっかり注意しておいてくれないか」
「勿論だ。そんな不埒な真似をしでかすようなら俺がこの手で成敗してくれるわ!」
「まあ二箇所の温泉は少し距離が離れているそうだから、流石の赤也も裸で夜の森に出るような愚は犯さないだろう」

何だか妙に真剣な幸村・真田の二人に、極めて淡々と推測を述べる柳。

「てゆーか辻本のヤツだと逆にあっちの方から覗きに来そうな感じだしなぁ。『温泉エンジョイしてますかー!』とかってそりゃもう勢い良くよ」
「そりゃもう覗きじゃなくて乱入だろ…。でもまあ確かにアイツはそういうイメージあるな」
「な、何だと!?」

ブン太とジャッカルの想像に、唖然とする真田。

「幸村………辻本とはそれほどまでに凄まじい女子なのか?」
「まあ本当にやったりはしないだろうけど、彼女にそういうイメージを抱く気持ちはよく解るよ」
「…そうなのか………」
「でも彼女に見られるんだったら、リハビリ始めたばかりの今じゃなくて、完全に出来上がった試合直前の身体がいいんだけどね、フフ、フフフフフ………」
「いや幸村…この場合気にするのはそこではないと思うぞ………」


その頃柳は、男湯に乱入した彩夏を慌てて追ってきて「きゃーもう彩夏ったら何やってるの!早く帰るわよ!あっあの、ごめんなさい!そのっ、みっ、見てませんから!!」と赤面してアタフタするつぐみを想像してひとりほくそ笑んでいたのだった。

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