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十二月に入って一週間程が過ぎ、本格的に年末ムードで染まりつつある土御門島。 「今年は早花咲組でクリスマス会をやろうと思ってるんスよ~」 途端、にこやかに計画を語っていた勘久郎の顔から笑みが消える。 「何言ってんスか?寧々ちゃんはサンタでしょ?」 妙に気合の篭った形相で、寧々に詰め寄る勘久郎。 「…あの、勘久郎様………」 対する寧々は、神妙な面持ちを崩さない。 「それって、子ども達の前でする意味、あります?」 半ギレの域に達していた勘久郎の表情が、へにょんと緩んだ。 「そんじゃ寧々ちゃんにはトナカイとして、僕のお手伝いをお願いしよっかな」 こうしてこの年の十二月二十四日、早花咲組の子達は勘ちゃん先生達のおかげで楽しいクリスマスを過ごすことが出来たという。 その日の夜。 「早花咲組のみんな、喜んでくれて良かったですね」 瞬間、寧々は着ていた青陽院の制服を一気に脱ぎ捨てた。 「私を………貰ってくださいますか?」 魔法少女の変身シーンばりにキメておきながらも、頬を染めて小声で伺う恥じらいぶりがなんとも堪らない。 「寧々ちゃん………寧々ちゃーん!!!」 その姿は、水度坂勘久郎にとって最高のクリスマスプレゼントだったという。 |
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