体育祭で騎馬戦やった。好きな奴と組んでいいということで、
集まるのは気の合うダチ4人。の筈だった。

騎手がはしかで休んだから、急遽ピンチヒッターを探す。
背の低い、軽いやつ…はあまり残っていない。女子はあえなく却下された。
別の学年でもいいや、
割と小さくて、素早くて根性と力ある奴。


…うちの先生だった。
というか、他の先生に推されてきて、満更でもない顔だ。
まあ、他の学年でもピンチヒッターやってる先生はいたし。
うちの学校だと騎馬戦は大した点にならないから、教師が混じってもそんなにまずいことはないんだろう。
ただ、その、ダイエットしてるから平気だって言うけど、変に筋肉とか贅肉とかあるから、あまつさえ背もけして低く無かったりして、その、ふつう馬…。
夏痩せ気味の真吾が何かしきりに竜太に抗議しているが、整列を促す笛に遮られた。…うちの先生の。

しかも、結果、負けたし。まあ、先生が暴れたせいで俺らがつぶれちゃって帽子取られたんだけど。裸足でジャージに笛下げて帽子被っておぶられて、しかもつぶれる先生は微妙な笑いを誘った。


砂埃にかすむ太陽、異様な熱気に間抜けなピストルの音。
出番が済むと退屈な元選手達は、騒ぐかだれるかしか、選択肢が残っていない訳で。
けれども、どちらも決して悪く無い、乙な時間。もう帰りたいなんて喉まで出かかっていた無粋もその内引っ込んだ。
こっそりスナックを突っつきながら、何の因果か人生相談なんか受けちゃったりして。純は頼りになるよとか、柄にも無い事を言われたりして。
つかの間のお祭り騒ぎに心が騒いだ。
真っ昼間っから弱々しい、いかにも気怠い太陽。昼過ぎに曇天になった空は夕方には土砂降り。
閉会式直前だったから体育委員も俺らも総出で、片付けを手伝う。各クラスの担任と一緒にマットやポールを体育倉庫に運び込んだ。途中からはぐれてしっちゃかめっちゃか、切りのいい所に来て立ち往生。
明かりもなんもねぇ倉庫だから、水煙を防ごうと引き戸を閉めると真っ暗だ。俺らが体育倉庫に積んだマットにぐったり埋もれていると、濡れ鼠の先生が入って来た。

「おうお前ら大丈夫か?おせぇからHR適当に終えちまったぞ」
「ひでー、さっきすれ違ったじゃんか」
「悪ぃ、おい立てるか?濡れてないか?」
「結構やられたよ、ひっでぇ雨」
「じゃあ皆もう帰ったんだ?」
「ま、雨宿りしてかねェ奴は」
がらり、ともう一度閉めた戸を開けた所に、轟音。 ごんごんと恐ろしい雨粒の音で天井が鳴る。もうもうと斜めにうねる水煙。煙る校庭を一瞥し、先生は再び戸を閉めた。 「先生こそびしょ濡れじゃん、それ脱いだ方が良いんじゃね?」
「ああ、タオルまで濡れちまった」
先生がジャージを両腕から抜き取って絞るのを他所目に、やっとの事で真吾はマットから起き上がった。マットを黴びさせたら結果自分達が掃除させられるのが解っているので、多少無理をしてでもそれは避けたかった
。 今もう一度外に出て下着までびしょ濡れになるよりは、体育祭の話題で盛り上がるのが必定である。
「だーから、お前らの馬が悪かったんだって。持久力の違い」
「俺達悪くねェって!先生のせいだろ」
「純、お前も思うだろ!」
「あんたサド!」
「己の非を認めないのはスポーツマンシップに欠ける事だぞ」
「それでも教師かよ!!教育的指導すんぞ!」
「お!やるかてっめーら!」

レスリングをひとしきりやったせいで、先生の髪が顔にかかる。あれは防水じゃなかったんだろう、ヘッドホンのない耳元が間近に見えた。 竜太や真吾はよくつるんでいるから気にしていないんだろう。
給料の事だとか保護者との信頼関係とか、先生同士の上下関係とか。さほど興味は無いし、解りもしない。
あまり若くもないから、俺達の未来モデルまでは行かないが。俺にとって、身近な割に何を考えてるか読めないのが、うちの担任だった。普段そんな人の、いかにもガキっぽい主張をされてしまうと、こちとらガキなもんだから、容認された気になっちまって。 つい無駄にテンションが上がる。

「ああ!先生放して!!ズボン!パンツもげた!!」
「先生きたねーぞ!や、違う。違うんだ真吾お前が汚いわけじゃないから!」
「3対1で文句いってんじゃねー!つかおめーらが朝礼で先に俺のズボンおろしたんだろうが!」
「汚い、大人って汚い!」
「へッ、こんくらいで動揺するとはまだまだガキだなぁ?ぐげぇっ!?」
「おし、とった!」
「ロープ、おい、ロープだって!聞いてんのかよ、ちょっざけんなよロープ!」
息を弾ませた真吾が、にいっと笑った。
先生は跳び箱の上に押し付けられて、潰されたような形で。 「いって!何すんだオイコラ!つかパンツはけ!」
「濡れたでしょー、脱がしたげるよ〜」
「遠慮すんなって」
「してねえよ、濡れてないって!何なんだよオメーら!」
「やれ真吾!やっちまえ!」
ジャージを脱がせにかかると、押し上げられたTシャツの腋が湿っていた。 体重をかけながらも、かつ笑い出さないよう気を使って、なかなか骨が折れた。勝ち目が無いのにあがく先生がどうにも気の毒だ。
「ガタイ良いな先生。…腹出てるけど」
笑いながら、真吾がジャージを首まで押し上げた。真吾の意趣返しで、ちょっと恥をかかせてやろうかという話になり。
ちょっとズボンをおろし返すそぶりをしてみようかという話に進化し。
サッとやると自慢げにされそうなので、いっそゆっくり観察してやれば、少しは恥じらってみせるのではという話に劣化し。
「あーあ、やっぱじとじとしてんね。脱ごうね」
「はずかし固めって知ってます?」
「狙われた教師、性教育的指導の教育実習みたいな感じで」
「来年イメクラでも行っとけ!」
「本当に俺らの馬の方が悪かったのか審査」
「先生なら1人でも平気なんだろ?ヘたるのどっちが早いか、比べてみます?」
「良い大人なんだから、ハンデちょうだいよ」
「だからなぜ俺まで脱がす!」
「其れは、まあ騎乗位だとか」
「はあっ?」
「だから、先生を裸にして、交代で尻に入れて腰振んだよ」
「えっ、先生を?俺らが?何其れ!聞いてねぇって!ヤバイって!!」
「阿呆少しはアドリブやれよテメェ!」
「馬鹿じゃねーのかお前ら!」
「いいだろ百倍返しで落とし前つけろよ!」
「生徒の癖して、あンだその言い草は!いい加減にしろよ!」
ベルトが抜き取られた時、殆ど先生は叫ぶ様に言った。

何だか先生が必死になってきて、俺達も自然と熱が入ってしまう。あー、ジャージが砂だらけになる。あの病院臭い、教職員用のスリッパの匂いがしない先生は、いつもより若々しく見える。
股を抱えようとして蹴られる。やられた事をやり返しているだけなのに、そんなに厭がられるとどうにも。勝負するつもりなのか、パンツをはかないままの真吾がパンツを脱がしてるのが何とも。
真吾が突っ張った足を避けて、ようやくボクサーブリーフごとズボンを腿まで引き下ろした。半身が、また暴れて起き上がろうとしたから抱きかかえて押さえた。

別に、何かの条件反射でこの位になることはざらなのに、そう照れられると詰まってしまう。いや条件反射って何の。
また手足がばたついて生々しさが目に余る。比べるも何も、片方だけこれでは比べようが無いから、真吾も居心地が悪そうだ。
こちとらお役目が有るものの、しげしげ見たいもんじゃない、むしろ見たく無いんだけど。
自分に比べて知り合いがどんな感じなのかとなると、男のさがで。足を開かされた担任を、意外とむちむちしたような尻とか股ぐらとかがやたら生々しくて、つい見てしまって。こういう時、益々反応する物なのか、先生は更に体裁を無くしていく。
だから何か変な空気になるから、傷ついた風な顔すんなよそこで。
「何先生。何でこうなっちゃった?」
「見せもんじゃねーよ」
この状況で喋る竜太の神経を、俺は或る意味で尊敬できた。どんだけ元ヤンなんだよ。そんで睨み返す先生は激怒してんだか恥ずかしいんだか、よく解らない状態でそれでも喋るから、尚更尊敬できた。けども、此方の方が見ていて恥ずかしかった。
「折角だから」
蒸れた熱っぽい膚。少し上を向いてしなっている湿った先生のを、自分で握らせて竜太が促した。強張っていた半身を手ごと無理矢理揉みくちゃにされて、先生は慌てて身を捩った。

いつもプリントを手渡す時、たまに触れ合う手、ややそっけない素振り。
頼りがいのある大人の癖、にやにやだらだらしているかと思えば、妙にクールなニヒルな担任。俺はそれが少し癪だった。
練習もけっこう楽しかったから、それが実を結ばなかったのは残念だけども。それが先生の所為でないのは当然の事。当然、勝敗なんざどうでも良い。同性間セクハラ返しを企んでいたといっても、それも軽い気持ちで。
先生はおそらく無かった事にするだろうと、男同士ならこの位しないでもなかろうと。本来なら先生をちょっとだけからかいたいとか、悪ふざけして構ってもらいたいとか。そんな言い訳がぐるぐると頭の中を回っていた。先生を一度すっきりさせておしまいにしようと思っていた。
だらしなく足を広げて、やり場のない体液を胸に塗られているのを見る頃には、そうも行かなくなってきたのが自覚できた。

後ろから腿を抱えているから、先生の汗ばんだこめかみと、耳が顔の近くに有る。後少しで三十路の癖して、この状況で1度で行ききる事ができないなんぞ。これじゃ帰れないだろうとばかり、また足を開かされてもう一度。
すっかり盛り上がってる先生を他所目に、雨に閉ざされた狭い倉庫で先生を囲んでいて、ここでならさぞかし。最初はそれは単なる想像の域を出ていなかったのに。皆で示し合わせた時、気の毒だとは思ったが。
「なに、悶えてんの先生?」
「最悪だ、もう厭だ、こいつらぁ…!」
真吾の手の上にただ事じゃない程の体液がたれて、胸肌を揉まれて声を耐えている先生が可笑しかった。下半身をひとつひとつなぞって、真吾が笑う。
「いつも教わってばっかだからさあ、ちょっと教えてあげようか。性感とか、先生達あんまり行けないんでしょ」
いつもはヘッドホンで隠れている、先生のむき出しの耳元で囁いた。真吾の顔が俺にも近くなる。久々だなと思う。 つばと体液でしか解す事ができなかったが、後ろは思ったより柔らかく指を飲み込んだ。真吾はつられて反応した下半身を見比べていたが、何を思ったのか二つ並べた所に左手をやってしごき始めた。
その仕草がいやに真剣に見えたので、俺もこんな顔をしているのだろうかと覗いていると、少し笑ったようだった。それから、先生に身体をこすりつけ始めた。見た目にも内容にも問題があるのと同時にしこたま卑猥だった。
「ほら、俺の先生と同じくらいだから、入れたらきっと先生のがどんなんか解るよ、面白いんじゃない」
「妙な事言うなぁ…っ!!」
先生が反発して跳ねたように見えたけど、真吾の臍のあたりにとろとろ体液が伝った。真吾は先生のだらしの無さに呆気にとられていた。
顔を覗き込まれて、歪めた目を再び瞑る。ぜいぜい激しい呼吸音と小さい抗議。
「なんだよ…」
決して肯定では無い、黙認だ。その眉根を寄せた額を撫でる。
「厭だっていってんじゃねーかよ…」
顔を上げようとしない先生に、一番近かった俺が肩越しにキスをしたが、やっぱり反応が薄かった。動悸がして、頭の血管がずきずき痛む。
真吾がちょっと驚いたように見えて苛々した。動けないのを良い事に額や頬にも口づけると、頼むよ、止めてくれよと伏せられた目で一度だけ懇願された。内心可哀想だと思った、のは他の2人も同じだったと思う。
おそらく先生が今俺らを本気で殴れないのは、PTAのせいでもなんでもない。俺らをまだ子供だと思っているからだ。一人前だと考えていないからだ。その痛痒い理由を解っていて、つい、先生の男らしい思いやりに甘えてしまう。

指を散々含まされて、内部で動くものを感じて、サッカーのネットにこめかみを擦り付けている先生。6本の手で押さえ付けて前から後ろから触られるのに耐えかねて、先生は悶え始めた。指が滑って握りづらかった。皆に押さえ付けられて身体を捩ってる先生は、甲虫かなんかの幼虫が暴れているみたいに見えた。誰とも無しに俺達は先生に謝り始めた。
「ごめん先生、入れたい俺」
「ごめん、舐めてあげるから」
「くっ、ふ、ぅ、…ぅっ、」
毛を揉み込み、肉棒をつつくように舌を寄せて笑う。息が当たる程近くにあるそれは、熱をもって更に膨らんだ。怖がらせないように、逃げられないように、口でも一回行かせる事になって。ここまでで相当な時間が過ぎただろう。 ずり下げたジャージは僅かに水臭くて、髪も背中も煙草の匂いで。砂まみれの膝小僧からはふやけた膚の匂いが強く漂った。それだけは体育の時間の女の子を思わせる匂いで、妙な感慨に浸った。
脱力した下肢を舌で拭われる頃には、先生はもうすっかり大人しくなっていた。皆体育着を辛うじて上だけ着ているものの、ただでさえ暗い視界が肌色だらけになって、空気がますますこもったように思える。
先生の首根っこをつかまえて、体育着越しの股間に押し付けた。先生は心得て、疎ましそうに、歯で下着を銜えて引き下げた。下腹に当たる柔らかいまぶたが、額が汗に濡れていた。

「ああ、ちょっ、先生やめてよ!服にかかったじゃん」
最初は三人がかりで押さえる必要があった。体中にかけられて、馬乗りであられもなく腰を振り続けている先生。胸が弱い先生は、三人の手で散々揉まれた末甘噛みされて一人で行きそうになってた。俺達は散々悪戯して、意地悪をして、何度もおねだりさせて楽しんだ。
声が響くのを危惧した時になって、ようやく雨が小降りになった事を知った。
「ふ、んっ、ぅ、…う、ふ」
「騎手がへばってどうすんだよ先生、ほら、馬が鞭くれるってどうなの」
ぺちりと尻を叩く音。もう訳が解んなくなってるっぽい先生。臑は泥と砂利まみれ、力も入ってなくて、ちゃんと腰を振れてない。涙と快感ですっかり出来あがった顔。生暖かいものが顔に飛び散り、更に眉根を寄せる。たらたらと髪から顎に降りる半透明の体液。雨と汗と体液ですっかり寝てしまった髪を、何度も撫でて。

泣き腫らした目の下、上気した頬をくすぐる様に舐めた。猫をなぜる様に、可愛がってやるように抱き締めた。地べたに髪を埋めて余韻に抗おうとしている先生をだ。
「審査するんだから。頑張ってよ」
「…ン、く……んんっ…」
「動けよ先生、ほら頑張って」
精液まみれで絶頂を味わう彼の髪を態と乱暴に掴んで、態と優しく舌を吸った。
「ふぁ、ん、くぅ、ンあァっ!」
持ち上がっていた先生の身体の芯がちゅ、と体液を飛ばす。途端にゆるんで倒れてしまう、ひくひくと生々しく痙攣する、唾液にまみれた器官。生暖かい飛沫を腹に感じながらの行為はもう二周程した所で。
先生は全身に精液の匂いを漂わせて、泣き喚きながらも従順で。射精しすぎて萎えさせながら、身を捩っていた。腋の汗と、強く漂う膚の匂い。本当はマットの上でしたかったが、汚したマットの処理をしたくないので諦めた。今更ながら、1人だけむかれて、泥まみれの先生に申し訳なく思う。
誰の、何の味がするか解ったもんじゃないキスが出来、混ざり合った汗の匂いが良いと思った時点で。今更ながら自分の同性への親しみがどういう部類のものだったかを自覚した。

「竜、」
「先生、好きだよ、先生」
「ふ、……く…んっ、ふ」
体が、が抜けてっだろ竜太。じゃなきゃ最悪だろ。もう誰もまともに聞いちゃいなかった台詞だが、先生の目がそう応えた気がした。
竜太は数回、身体を揺すりあげるように腰を先生に叩き付けて、広い背中を紅くなる程抱きしめて、震える息を吐いた。
上下左右に腰を跳ねさせて、マットまで後僅かの所に髪を擦り付けて、先生が小さく長い泣き声を上げた。揺さぶられるがままのそれはとっくに萎えきっていて、先端からは透明な糸以外何も出てこなかったが、腰がわなないて。足がだらしなく開いて、ぐったり弛緩したのが見えた。
そして、今度こそぐったりと倒れ込んだ彼から、竜太は何だか妙に冷めた目で腕を解いた。歪んでる。真吾が申し訳無さそうな、全くそんな事は無いような顔をして笑う。
「今日さ、先生まだ謝ってないじゃん」
「悪かったって、ン、ン!んっ!」
「聞かせてほら。少しだけ、誤ってよ。ごめんなさいって」
「、ふぅっ!ぁ、ごめんって、真吾…」
耐えきれず吐き出して、腿の間で降参を表明する先生。その声を無視して、真吾が先生の口を舌で塞いだ。首についた夥しい噛み痕。あしたこれをどうするのか、見物ではある。多分タオルで隠す気だな、と適当に良い様に解釈して真吾が解放した唇にもう一度口付けた。
「ごめんなさっ、あ、厭だ…っ、」
腕を振りほどこうと突っ張られた腕が、限界まで強張った。
「…」
「あれ」
大きく上下する胸、返答は無かった。細く涎と数滴だけ薄い精液を零して、先生は瞬間気絶していたらしい。真吾は先生の臀を押さえて、血のようなものが所々混じるものを、ゆっくりと引き抜いた。うっすら変色した体液が引き出され、完全に閉まり切らない其処に小さな気泡を作って漏れ出た。ぐったりと投げ出された日焼けした身体、其処だけ生白さを残す腰と。泥まみれの顔といわず胸といわず、腹にも腰にも、足の付け根まで、夥しい体液の筋が、ずりおろされたジャージの膝まで垂れていた。首筋から脹ら脛から、いつのまにか全身に至っていた噛み痕が凄く痛々しかった。

「いい加減にしろよ、どうすんだ、これ…」
コンクリートの床でまだ息を荒げる先生は、体液にまみれた全身を眉をひそめて見遣った。
「まだ雨降ってるし、そのまま出ても解りゃしないよ。プールか校庭の流しで洗えば?」
「馬鹿野郎」
例えば、何を考えているか解らない、泥まみれで帰って来た子供に。呆れ途方に暮れている大人の言葉だと、それが俺には、はっきりと。
先回り先回りして庇って、あんたは俺達を何だと思ってるんだ。低い声で苦しげにつぶやかれる台詞には、都合の良さは微塵も無い。先生の声に、或る筈の無い体裁を一層無くした事を自覚した。
「怒れよ、先生」
先生が俺を睨んだが、その一瞥からはやっぱり何を考えているのか読めなかった。


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