【お前は全然偉くない】
痛い企業対応スタッフ
イベントによっては企業誘致をするケースが出てきます。ずばりその目的は集客やネタ。同人はパロディなので版元であるメーカーさんはどう反応するかは皆さん気になるかも知れません。大体の企業は同人は人気の指標になるという点、また、PCゲーム等その市場の規模から広告費が避けなかったり、ユーザーフレンドリーをPRする必要性が高い点から比較的友好的に検討してくれます。また、首都圏以外では自社作品をPRできる場はほとんど無く、多少の経費がかかるくらいなら体力のある企業は開発時期が合えば出展してきます。つまり、PCゲームのメーカーなら、企業を呼べた=大騒ぎするほどの功績でもない、という図式があります。
もちろんイベント側も企業あってのイベントなので常識ある紳士が企業とのやりとりに派遣されます。ですが、企業はたいていは土日が休みなので、実際に社屋に乗り込んで交渉するには平日が暇という人間に限られます。これが実は曲者なのです。社会的な常識を備えているであろう人間はやっぱり社会人なので土日以外はなかなか空けられない。結局平日に社屋に派遣されるのは学生とごく一部の社会人、またはプーになります。
とりあえず成人してたらスーツの1着は持っているので外見的なものはクリアできるのですが、名刺交換の挨拶の仕方から教え込まなければなりません。(相手にする業界が業界なので、向こうがもの凄く適当で礼儀作法の意味が無い場合もありますが…)
さて、そんなこんなで企業対応として派遣されます。普段は雑誌越し、企業ブース越し、PC越しでしか見られない世界に触れることができる楽しい時間です。確かにこれがあるから企業対応は面白いです。ところが、なかなか触れられない世界に触れたもんだから舞い上がっちゃって、「俺どこそこの誰と会ってきたぜ〜」とおおはしゃぎ。また、企業もおみやげにデモやポスターをくれちゃったりするもんだから嬉しさ倍増。
まあはしゃぐだけならいいのですが、「俺どこそこの誰と知り合いだぜー付き合いがあるんだぜー」と言う馬鹿がいます。以前Summi tでも「私は彼と顔が利くから任せてください」と大口叩いたスタッフがいたのですが、どうも過去に名刺を交換しただけでその関係は脳内だけだったようです。また、企業との顔合わせができると、自分まで偉くなっちゃったように錯覚して、さも自分は事情通のように発言したりしますが、代表の私の方が遥かに付き合いが長いし、飲みに行ったりしてるという事がほとんどです。はっきり言って顔が利くような関係は一朝一夕ではできません。最低でも携帯番号知ってて、イベントで会ったらすぐ認知してもらえてからそこではじめて「知ってる」と言って欲しいです。
そもそも企業だって自社のイメージを下げるわけにはいかないから、エンドユーザー側がやってきたら良い顔をするものです。まあ中にはたまーに電波入っちゃってる広報もいるんですが…良い顔をするからといってこちら側の要求をすべて飲むものでもありません。お互いが何かしらメリットがあるからイベント当日に企業出展があるのです。
企業対応スタッフに言える事は、「お前は全然偉くない」につきます。
あえて言えば偉いのは開発者であって、自分はただのお使いであるという自覚をしてほしいです。もちろん代表も偉くないです。ただのイベントサイドの代表であり、ゲーム開発者、音響責任者、声優でも何でもありません。メーカーから見ればただのゲストです。そのあたりをわきまえて行動できないからいつまでもオタクなんですね。(´o`)とほほ・・・・
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