■葉×たまお
- 「はぁ……」
ルドセブくんとセイラームちゃんのことが落着して、ミュンツァー博士を取り囲んでの宴会が終り皆が寝静まった頃、
一人寝付けない私は台所で後片付けをしていた。
「……はぁ」
洗い物をしながら、さっきから私は溜息ばかりついている。
「…葉様、大丈夫かしら……」
葉様、宴会の時から一度も姿を見せてない。
多分チョコラブさんと一緒にファウストさんに治療を受けてるんだろう、ってまん太さんは言ってたけれど…
「はぁ………」
やっぱり不安。だから私は夜中に起きてこうして洗い物をしてる。気を紛らす為に…
ガチャン!
「あっ!」
おぼつかない手で洗っていたから、流し台にお皿を落として割ってしまった。
「もう、何やってるんだろ…情けない……」
はぁ、とまた溜息をつきながら割れたお皿を片付け、ふと壁に掛けてある時計を見上げる。- 長針と短針は共に3の辺りを指していた。
「ああ…もうこんな時間…仕方ないわ、後は朝に回そう」
片付けを打ち切ろうとしたその時、背中に気配を感じた。廊下から誰かが入ってきた。
- 「よお、たまお」
同時に、懐かしい声でその人は私の名前を呼んだ。
「葉様!」
葉様だ!なんで?ケガは?何で私なんかのところに?
いきなりの出来事に、いろんなことが頭の中で駆け巡り、少し混乱してしまう。私は少し落ち着こうと、息を大きく吸って、ゆっくりと吐いた。
「葉様、おケガはもう平気なんですか!?」
落ち着いた私は、一番気になっていることを質問する。
「ウェッヘッへ、オイラはもう平気だぞ」
いつも通りにユルく笑う葉様の姿を見て、私は胸をなで下ろした。
「よかったぁ……」
思わず、思っていたことが口に出る。そんな私を見て、葉様はまたニカっと笑む。
「心配掛けたな」
「葉様、私なんかより、アンナ様のところに行ってあげて下さい!きっと心配してますよ」
私は次に気になっていたことを葉様に伝える。
「いいんよ。アイツには事前にちゃんと言っといたから」
そう言って葉様はペタペタと足音を立てながらこっちに近付いてくる。
「で、でも…!」
「それよりおまえこそ何してんだ?こんな夜遅くに」
私の言うことを気にせずに葉様が聞いてくる。私もつい答えてしまう。
「こ、これは…さっきまで宴会をしてて…その後片付けです」
「おー、すげえ大変そうだな。よし、オイラも一丁手伝ってやるか」
言うや否やお皿を洗い始める葉様。
「ダ、ダメですよ葉様!」
私はびっくりして止めようとするけど、葉様はやめようとしない。
「ウェッヘッへ、平気だって、こんくらい」
仕方なく私は、それならせめて早く終わらせようと急いでお皿を洗う。
「もう、あんまり無理しないで下さいよ、病み上がりなんですし…」
でも、葉様が思ったより元気でよかった…
- ガチャッ!
「痛っ!」
「あっ!だ、大丈夫ですか葉様!?」
急に音がしてびっくりして振り向くと、葉様が手を押さえていた。
「あ〜、やっちまった」
「だから言ったのに……。あ!葉様、血が!!」
どうやら割れたお皿で指を切ったみたい。
葉様の指からは赤い鮮血がポタポタと垂れ、水道の水と共に流れていた。
「ああ、いいよこんくらい」
「だ、ダメですよ!バイ菌が入ったら大変です!!」
私は葉様に近付いた。
そして次の瞬間、自分でも信じられない行動に出た。
ちゅ…
「………!」
ゴーレムのこと、葉様のケガのことが落ち着いたせいで緊張の糸が切れ、気が抜けすぎてたのかも知れない。
とにかく、私は信じられない事をしていた。
口の中に血の味が広がった刹那、私は我に返った。
「…あ!す、すみません、葉様!!」
だけど、気付いたときにはもう遅かった。葉様に、あんなことを……
- 「わ、私、救急箱探してきます!」
この場から離れることが出来るなら何でもよかった。適当な理由を繕って、立ち去ろうとした。
その時―――
「…きゃっ!」
一瞬、体が引っ張られたかと思うと次の瞬間、私は葉様の腕の中にいた。
「……!」
突然のことにこの状況が暫く理解できなかった。
「よ、葉様…何を……んむっ!」
最初に口をついて出た言葉は葉様の唇に吸い込まれた。
突然私の唇に触れた柔らかい感触の正体を理解出来たのは、舌の侵入によってだった。
「んんっ……ちゅぷ…」
一方的な舌の愛撫に全身の力が抜けた。
- 「んんっ……ちゅぷ…」
一方的な舌の愛撫に全身の力が抜けた。
「ぷはっ………よ、葉様、どうして……こんなこと…!」
私は必死で力を振り絞り、葉様の体を引き離す。
「…好きだから」
…え?好き?葉様が、私を…?
一番初め心に感じたのは喜び。でも理性がすぐにこの感情を押し退けた。
いけない…葉様には、アンナ様が……
でも…私だって小さい頃から葉様を見てきた。私は葉様が……好き。大好き。
結局この言葉は、今の状況を容認するには十分すぎる一言だった。
「…私も葉様のこと、大好きです……」
私は俯いて、今の素直な気持ちを葉様に伝えた。体中が熱くなった。
ぎゅ……
葉様に抱きしめられて、自分の胸の鼓動の速さが伝わってくる。
ドクン、ドクン、ドクン……
それから、どのくらい時が経ったのだろう。
- ちゅ…
また、葉様が唇を重ねてきた。
「んっ……ちゅぷ…」
入ってくる葉様の舌に、今度はおそるおそる自分の舌にを絡ませる。
気持ちいい……
私は夢中になって葉様の唇を啄み、舌を絡ませる。
「ぷはぁ………あっ…!」
葉様が唇を離し、前掛け越しに私の胸を摩ってきた。
「見ても…いいか」
私は小さく頷いた。
するすると前掛けが外され、シャツとブラが捲り上げられて、あっと言う間に私の胸が露わになった。
「………ご、ごめんなさい…胸、小さくて……」
自分でもわかるぐらい、顔が紅潮する。羞恥で頭がいっぱいになる。
「綺麗だ……」
そう言って葉様は私の胸を愛撫する。
「やぁっ………」
葉様の手が私の胸の先っぽに触れる度、体中に快楽と共に電流が走るような感覚に陥る。
「ひゃうっ…!」
葉様が私の乳首を口に含んで転がし始める。最高に気持ちいい…
「あんっ……ゃ…!」
今度は優しく噛んでくる。
余りに気持ち良くて、おかしくなりそうになる…
「…敏感だな、たまおは」
そう言って葉様は私の後ろに回り、手際よくズボンをずり下げる。
さらに私の顔が紅くなっていくのがわかる。
そして、ついに私のあそこを覆っている布に手が掛かる。
- 「いいか…?」
葉様が問う。
「はい………」
私は消え入りそうな声で答えた。
葉様の手で下着が脱がされる。下着と私のあそこで愛液が糸を引いてる。恥ずかしい……
「もうこんなになってる…」
葉様が下着から愛液を指で掬い取り、私の目の前で広げて見せた。
「や、やめてください……」
私は余りの羞恥心に目を閉じて首を反らす。
「じゃ、触るぞ……」
- 「……好きに、してください…」
私は目を閉じたまま答えた。不安だけど、もう葉様のされるがままになっている。
チュク……
「ひぁぁっ…!」
ドキドキしている時、不意にあそこを触られて体がビクンと跳ねた。容赦なしに愛撫をされる。
「ああっ…!…んっ……やあっ…!」
さらに乳首を摘まれ、そのまま指で捏ねくりまわされる。
体の敏感な部分を弄ばれて、私は絶頂寸前まで来ていた。
そして―――
きゅっ…
「あっ…!やあああぁぁぁっ………!」
乳首とクリトリスを同時に摘み上げられた瞬間、私は…達した。
そして、余韻に浸りながらゆっくりと瞼を開く。
葉様の顔がぼんやりと視界に入る。にやっと笑っている様だった。
- 「今度はこっちで……」
葉様のズボンが下ろされ、パンツからぶるんと大きなモノが現れる。
すごい……男のひとのって、こんなになるんだ………
初めて見る男のひとのあそこに、目が釘付けになってしまう。
「よっ……と」
「あ……」
私は葉様に起こされ、流し台に手を掛けさせられて、葉様にお尻を向ける体勢になった。
いよいよ、葉様とひとつになる……そう思ったときだった。
私の心の奥底に隠れていた良心が、這い出てきた。
「……や、やっぱり…ダメです…!葉様には、アンナ様が…!」
私の理性が最後の抵抗をした。
「でも、おまえのココは…」
ヌチュ…
「あっ…!」
「…我慢できないみたいだぞ?」
静かな口調で窘められる。
その瞬間、私の理性と良心は崩れ、二度と現れることはなかった…
- 私は、再び快楽だけを求める人形に戻った。
ズチュ……
「ああっ…!」
葉様のモノが私のあそこに入ってくる。
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
ズブズブと音を立てて、どんどんあそこに入ってくる。
痛みと快楽とで、私は立っていられなくなりそうになり、流し台の縁を握り締め、必死で今の体勢を保つ。
「全部、入ったぞ…」
「はぁ…っ……はぁ…っ……」
押し寄せてくる痛みの余韻で、私は何も答えられない。
苦しい…でも、葉様と繋がってる…ひとつになってる……
そう思うと、少し気が楽になった。
葉様の…熱い……
「動いて、いいか?」
葉様が聞いてくる。
私にはもう拒む理由はない。当たり前の様に、頷いた。
「じゃ…いくぞ」
私のあそこが音を立て始める。同時に痛みが蘇って来るけど、徐々に快楽の方が上回る。
「あっ…!ああっ…!」
葉様が腰を往復させるスピードをあげる。呼応するように、私の喘ぐ声もだんだんと高く、大きくなる。
台所には水の流れる音と、私のあそこからの水音が響き渡る。
膝がガクガクして、立ってられない程きもちいい…
もっと快楽が欲しい私は、自分でも腰を動かす。
- 「ああっ…!…いぃ……っ!!」
信じられないくらいの快楽が、どっと波の様に押し寄せる。
絶頂が、近くなる。
「葉様っ…!…わ、私……!!」
それを伝えようとするけど、これ以上声が続かない。
「わかってる……っ!…一緒に、イくぞ…!!」
その言葉を聞いた瞬間、私は目の前が真っ白になった。
「あああぁぁぁ……!!」
「くっ…!…ああっ……!」
私の中に熱いモノが流れ込んでくる。
ぬぽっ……
葉様のモノが音を立てて引き抜かれる。
意識が飛びそうになる。その瞬間、葉様の顔が見えた。
ああ……私は…葉様の背中を見続けるだけでもいい……
こんなに悪い私でも、これからも貴方のお側にいてもいいですか……
私はゆっくりと目を閉じた。