■ハオ×マリ
- 「どうしたんだよ?早く入って来いよ」
ハオ様はいつものように何一つ変わらない口調で私に言った。
ハオ様の部屋の前に来て、あと一歩踏み込む勇気のでない私を後押しするのには十分な言葉だった。
「ハオ様……マリ…」
私は緊張して上手く言葉が出なかった。
いつもハオ様のそばにいるオパチョもラキストも運良くいないというのに。
「こんな時間にどうしたんだ?夜這いでもしに来たか?」
笑いながら私に卑猥な言葉をかけるハオさま、
けど言葉の意味とは裏腹に彼の口調から嫌らしさなど微塵にも感じられない。
私は恐る恐るハオ様に近づいた。
ハオ様は椅子に腰掛け暖炉にあたりにくつろいでる様子だった。
私が近い付いても一向に振り向く気配はない。
暖炉の火を見つめて何をするわけでもなく動かないままでじっと前を見つめている。
「誰もいないんだ。何か僕に言うことでもあるんじゃないか?」
まるで今の自分の心を見透かされたような彼の直言に私は動転した。
「マ…マリは……。ハ、ハオ様が…ハオ様がっ…」
あまりに気が動転して上手く呂律が回らなかった。
「はっはっはっ。いいから落ち着けよ。そんな調子じゃ何言ってるのかわからないじゃないか」
緊張して言葉が淀む私を後目に彼は声高らかに笑いながら言い返した。
「深呼吸して落ち着け。そしてそれからお前が思ってることを言って見ろ。」
私は深く息を吸った。心なしか先ほどまでの緊張が少し和らいだ気がした。
私が今吸った息を戻した。よし、今なら言える。
「ハオさま……マリ………・・・。」
- 「お前も連れてってやるよ、来い。」
初対面の人間に、年頃の女の子にこんな事を言うの?
不思議と悪意とか邪念とか…そういうものは一切感じられない。
まるでピーターパンの世界「ネバーランド」へと誘うかのような甘い誘惑に私は少し正気を失ってしまうところだった。
しかし、すぐに意識を保ち彼を睨み付ける。
私の名はマリオン・ファウナ。かって魔女と呼ばれ差別と偏見から粛清されていった一族の末裔である。
今までもずっと孤独だった。
育ての親であるおばあちゃん以外に肉親はいない。
その唯一の肉親も不慮の事故で亡くしてしまったところだった。
もう頼る人も、頼れる人も、仲間も、同胞も、失う物も…私には何もない。
そんな矢先、行く当てもなく街を歩いていると出会ったのがこの男だった。
見たところ歳は私と同じか、少し上ぐらい?
東洋系の顔つきに常に薄笑いを浮かべるようなつかみ所のない表情。
そして何より何事にも動じぬよう底知れない器を持つような言いようのない安心感。
私の睨む顔も気にすることのないように一方的に話を続ける。
「そんな怖い顔をするな。僕はお前の行くべきところへ連れてってやるって言ってるだけだよ。」
言ってることの意味がわからなかった、はじめて会う人に、私の行き場?
行き場が無くて悩んでるというのに…もう私の居場所なんてどこにも……。
「その居場所を教えてやるよ。」
本当に心の中を読まれたようだった。私はその瞬間肩の力が抜けるようにその場に跪いた。
この人なら本当に連れてってくれる。本能的に私はそう思った。
いつの間にか私は彼に惹かれ彼の仲間になっていた。
同じ境遇にある友達でも出来た。私はいつの間にか孤独じゃなくなっていた。
- 「………すき……ハオさまが……・・・・・。」
やっと言えた。いつもよりも低い声だけど言えた。言ったそばから心臓の鼓動が止まらないけど。
顔が紅潮してるのがわかる。耳たぶまで熱い。彼には聞こえてるはず。
気になるのは彼からの返事。なんて言われるのかしら?私の気持ちを受け入れてくれるのかな?
それとも思い届かず………やっぱり……。
考えてみれば誘われたあの日からずっとついてきてるけどただそれだけ。
私はずっとハオ様の後ろ姿を追いかけてきたけどただそれだけ。
彼が私を見てくれたことなんて最初のあの時以来無かったと思う。
そう思うと不安な気持ちで目の前が真っ暗になってきた。
どうせつらい思いをするなら言わなければ良かった。そうすれば苦しまずに済んだのに。
無理なんてしないで今までの状態を続けていてもそれはそれで幸せだったんじゃないかな?
私、なんてバカなことしちゃったんだろう……出来るなら過去に戻りたい。
ほんの一分で良いから口を開くその前に。
そうすればもう一度考え直して一言「なんでもない……。」て言って終わったのに。
そしたらきっと明日には今日と同じ明日が来るはずなのに……。
私みたいに魅力もない子供が何言っても無駄だったんだ。
カナちゃんはキレイでスタイル抜群だし大人だし、マッチちゃんは私と違って明るくて面白いし可愛いし。
私なんて取り柄もなにもない……
「僕も好きだよ。」
そうそう私も好きなの、ハオ様が。きっと片思いで終わっちゃうんだけどハオ様が好きなの。
僕も………ぼくも?
「えっ……!?」
私は予想だにしない彼の返答を一瞬理解できず少し考えて相づちを打った。
「だから僕もマリが好きだって言ってるんだよ。」
………ウソ?今……ハオ様が私のこと好きって……そう言ったの?
- その時に両肩に違和感を感じた。温かい何か手のような…。
「どこを見てるんだい、マリ?」
私の肩に触れたのはハオ様だった。突然後ろから声をかけられ私はビクっとなった。
彼はいつの間にか私の真後ろに立っていた。
そして肩から胸元に手を滑らし彼は後ろから私に抱きついてきた。
「……っ!」
突然の抱擁に私には驚きを越えて恥ずかしさすら通り越し何一つ声が出なかった。
そして胸を触られている、そんなに大きい胸でもないのに。
「君だって本当は"こう"されたくて来たんだろ?」
いや……わ、わたしは……マリは……。
彼は私に言葉を書ける際にも手の動きを一切やめず行為を続けてきた。
「小っちぇえな。」
私の小さな胸を彼は笑いながら嘲笑した。
コンプレックスでもある胸の小ささを指摘され私の羞恥心はますます高められていく。
「どうしたんだよ?何か言うことはないのか?」
言わないんじゃなくて言えないの。けどきっとそれも分かって言ってるんでしょ、ハオ様は。
「ぁ……」
胸へのしつこい愛撫に耐えきれなくなって私は思わず声を漏らした。
なんで……なんで……ハオさま……。
そのとき、お尻に何か当たっていることに気付いた。
それは何度も当たっては反らし何度もツンツンと私のお尻をついているのだ。
それが何かは分かっている。見えないけど……きっとそれは。
「それはなんだい、マリ?言ってごらん?」
何でハオ様には私の思ってることが分かるんだろう?
言えと彼に言われまた恥ずかしさが増した。言えるわけがないのに……。
- 「マリは恥ずかしがり屋さんだね。」
彼の手の動きとお尻に当たるあれの動きが止まった。
と安心したその時、彼に着ているワンピースを一気に引き裂かれた。
ビリィー!という衣服さける音ともにシャツとパンティ一枚の露わな姿にされてしまった。
「……ハ、ハオさまっ!」
精一杯の気持ちで言えた言葉がそれだった。もはや羞恥心とか気にしている状態ではない。
「それも邪魔だね。」
彼は私の言葉を気にするまでもなく上のシャツまで引き裂いた。
子供らしい小さな乳房が現れる。彼は後ろに立っているので彼には見えないけど。
するとまた後ろから抱きつかれた。
そしてすかさず彼の手は私の胸と陰部へと伸びる。
「ああ……あ…」
もうダメ、我慢できない……。胸が、胸が犯されてる…。
ヌチャ!
あ……アソコに指が当たってる、下着の中に手を伸ばして。
濡れてるんだ、私……こんなに一方的に犯されてるのに…。
「どうしたんだ?嫌じゃないのか?」
ハオ様は私の体を犯しながらも言葉責めで心までも犯してくる。
嫌じゃ………ない。イヤじゃないけど…
ヌル…
う…指が……ハオ様の指が…私のクリトリスを……乳首を……い、い……
「黙ってないで声でも出せよ。」
「ああっ!」
彼に命令され私は喘ぎ声を上げた。今まででもひときわ高い声で。
私はその瞬間突き飛ばされた。
痛……な、なに?
私は立ち上がろうと四つん這いになったときだった。腰を掴まれた。
あ……は、ハオさま??
「そのまま動くなよ、いい体勢だよ。」
- え?そう思うと彼はパンティに手をかけ膝までおろした。
え、え、え?ちょっと待ってハオ様?まだ……
「待たないよ、動くなよ。」彼は嬉しそうに答えた。何も言ってないのに。
「う……あぁんっ!」
痛い……入れられちゃったの?アソコにすごい痛みと挿入感が…。
アソコの中が埋まっちゃってる。お腹まで引き裂かれそう……。
い、痛い……。
「大丈夫よ、やさしくするよ。」
彼はそういって私の中をかき回すようにピストン運動を開始した。
「あぁ!い、イヤあっ!」
う……痛い……肉と肉が擦れて、生傷に塩を塗られてるような。
それでも彼はお構いなしに腰を振ってくる。あっあっあっあっ。
私は肘を床に着いた。痛みと何か言いしれぬ感覚で手を立てていることすら困難になったのだった。
彼の体が私のお尻に当たりパンパンと淫猥な音を鳴らしている。
この音が誰かに聞かれてしまったら……あっは、恥ずかしい……。
「マリはっ……こういうっ事っ!……ハァハァ…したっかったん……だろ?」
彼は途切れ途切れながらに聞いてきた。
答えてる余裕なんかない。もう気持ちいい、気持ちいい。快感しか感じていない。
あそこの中にハオ様が入ってきて、そこで私を犯してるんだ。
ああ・・・もっと犯して、もっと犯してマリを壊して……。
え?私、なに……ヘン……痛くない……けど…………よくわかんない…。
彼が私の中で暴れてる。すごい勢いで行ったり着たり。
オナニーでもこんな気持ちいいことなかったのに。ハオさま……。
「ああああ、マリいくよっ!」
ハオさま、きて。マリの中でだして。マリを、マリを犯して!
パン!
「あ………。」
- 彼が私の中にアレを入れたまま動きを止めた。
お腹の中で何かが飛び出ている。微弱だけど飛び散っているのがわかる。
射精してるんだ。ハオ様の精液が私の膣の中で飛び散ってるんだ。
ハオ様の子供が私の中で私の命と結合しようとしてるんだ。
すごい量……あたたかい……きもちいい……ハオさまのせいし……。
「ふう…。」
彼は私からアレを引き抜いた。アソコを埋め尽くしていたアレがなくなり何か寂しい気持ちがした。
私はその場にうつぶせになって倒れた。はあはあ……もうダメ……。
私は寝返りをうち仰向けになってハオ様を見た。
はおさま……マリのこと………
声に出したかったけどさっきの余韻で声が出なかった。だからただ彼のことを見つめていた。
するとハオ様は言った。
「そんな目で見るなよ。欲情しちゃうじゃないか?」
私は驚いた。彼のアレがまたそそり立っている。さっきイッたばかりなのに。
まだ彼のアレが私のアソコの中で暴れているのに……。
動けない私に彼が近づいてきた。
「責任とれよ、マリ……。」
せきにんって……まって私……もう……
彼は私の両足首を握り足を反り返しアソコが上を向く体勢を強いられた。
ああ・・・はずかしい・・・ハオさまにマリの性器を見られてる。
「全く……マリはいやらしい子だね。」
え…ハオさま何いってるの?ああ……わたし……は…
すると彼は私のヴァギナに顔を寄せてきた。
なにするの?ハオ様まって!
ちゅううううう…
吸われてる……吸われてる……アソコを吸われてる。
- ああ、やば……また気持ちいいよ……。
うう…今度は舐めてる、私のアソコからその周りをいやらしくなめ回してる。
ダメ………いい……またイッちゃう…。
あと一歩、ギリギリのところで彼が動きを止め顔をアソコから引き離した。
そして足首から手を離した。やっと解放された。と思うのは尚早だった。
今度は両手首を握られ彼は私の真上に来た。
彼が私の顔に近づいてくる。キス……?
そう思った私は目を閉じた。ハオさまがファーストキスの相手……。
その事実が他の何よりも嬉しかった。
目をつぶった私は唇に暖かいものを感じた。彼が触れてる。そして彼の口の中から
温かい物が溢れてくる。温かい?
あ・・・これは………まさか?
まさかのそれは彼の精子だった。さっき私の中で彼が出した物を彼は口移しで
再び私の中に戻してきたのだ。
苦しい……口の中にどんどん溢れてくる。にがい…。
ネバネバしてる……とろりとしてる感じなのに粘性も持ち合わせる変なの…。
でも彼の精液…大好きなハオ様の精液。飲みこぼすわけにはいかない。
!!
あ・・・アソコまたいじられてる。
口にばかりに気をとられていたらアソコを愛撫されていた。
ヌチャヌチャ嫌らしい音をたてながら愛撫されている。気持ちいいよう……。
口の中ではハオ様が舌まで絡めてくる。精液まみれの口の中で。
息が出来ない、気持ちいい、苦しい、気持ちいい!
やばい……本当におかしくなりそう…。そう思ったとき不覚にも精子をはき出してしまった。
ハオ様は咄嗟に顔を背けそれをかわした。
「はぁはぁ……は、ハオさ……」
顔の周りやそれより下あたりに精子が飛び散っている。さすがに苦しかった。
- 「ふふ……おしおきだよ。」
彼はにやりと笑った。怖いと思った反面期待する自分が不思議だった。
彼は私の吐き出した精子を手に這わせその手で乳房を愛撫してきた。
ヌルヌルするその感触に私は新しい快感を覚えた。
次第にその手淫はその範囲を胸からから全体に広めていき私はを精子まみれにしてしまった。
体全体に精子を塗りたくられている。私はその行為よりもイメージにより性的なものを感じた。
体中犯されているってこういうことを言うんじゃないかとも思った。
あっ…。
彼が胸を揉んできた。しかしさっきとは比べ物にならないほど感じる。
空いてるもう片方の乳房にも快感が…いつのまにか彼に吸われている。
チュパチュパイヤらしい音を立て乳首を吸われている。
う…少し噛まれた。痛みはないけど気持ちいい……。
はぁ……あ…またアソコいじられてる。
胸を愛撫していた彼の手はいつの間にか股間へと再び手をやっていた。
またズプズプ音を立ててる……なんで私ってこんなに濡れちゃってるんだろ…。
そしてまた彼の動きが止まり両足を抱えられた。
ああっ!
また彼のアレが私の中に入ってきた。もう痛みなんて全く感じていない。本当に気持ちいい。
「んああ!」
少し動かすだけで声を出して喘いでしまった。もうほんの些細な動作でも何倍にも増幅されて感じる。
はあぁ…もう………。
気がつくと彼は動きを止めていた。
すると彼は私にアレを挿入したまま私をひっくり返した。
また私は四つん這いになり後背位にされてしまった。
パンパン!
また彼がピストン運動を始め激しく腰を振ってきた。
「ああん!あんっ!」
私は喘ぐのが精一杯で力が入らない。
- はぁ……はぁ…もっと犯して……
パンパンと音を立てるたび快感が増幅し私は喘ぎ声をあげていた。
そして愛液が溢れそれが潤滑油となりさらなる快感へと誘う。
やばい……い……イ……。
「い、イクぅっ!」
パン!
最後の一押しといえる力強い勢いとともに再び私の中へ彼が飛び出してきた。
ああ……また彼が私の中に溢れている……私の心まで埋め尽くすほどに……。
私の膣の中で再び彼の精液が充満している。
また犯されちゃった……マリ……。
どうして…わたし犯されてるんだろう?でも気持ちいい……。
頭がボーっとしてる…目線が定まらない……。
何も聞こえない、何もわからない……アソコがウズウズしてるのだけ分かる。
ああ……ねむい……ねちゃおうマリ。おやすみ……なさい。
彼の精子で埋め尽くされていく中で私は気を失っていった。