■×?
- 「っ……………ん?」
アンナは見覚えのない部屋のベッドで目が覚めた。頭がズキズキと痛い。
(私…確か近くのコンビニにアイスを買いに行こうと…)
あまりの暑さに耐え切れずにコンビニまでアイスを買いに行こうとしていたはずだった。
(ここ、どこなのかしら…?)
部屋の内装は古く、ボロボロで人が住んでいる感じはしない。昔は誰かが住んでいたのかもしれない。
冷房が入っているわけでもないのに涼しかった。涼しいと言うよりも少し肌寒いかもしれない。
(とりあえず帰らないと葉が心配するわね)
アンナはベッドから起き上がろうとしたがうまく体に力が入らなくてベッドに倒れこんでしまった。
「……っ!ぅう……」
頭痛がさっきよりもひどくなってアンナは呻いた。その時、廊下からカツ、カツ、と歩く音が聞こえてきた。
(誰かしら…。私をここに連れてきたヤツよね)
ギィ………。ドアが開いて誰かが入ってきた。
「やあ、大丈夫かい?アンナちゃん」
「ドラえもん!!!」