■本誌別バージョン
- ここはト−キョーの無人島、恐山アンナはつい今し方ハオから仲間を逃がしたばかり。
あの時アンナは、自分ほどの力があれば負傷しようとも逃げるくらいはできるだろう、そう思っていた。
ハオはアンナを簡単に捕らえてしまった。今、アンナの左腕はハオに掴まれている。アンナは既にヘトヘトだった。
しかし彼の方はといえば息一つ上がってない、笑みまでうかべている。その余裕さがアンナを余計苛立たせた。
「口ほどにもないんだねぇアンナは。本気を出すんじゃなかったのかい?」
「放してよ!私に触っていいのは葉だけよ、汚らわしい!」
思わず口をついた言葉。紛れもない彼女の本心。
だが、その瞬間にハオの目つきが鋭くなったのをアンナは見逃さなかった。
今までとは違うその瞳の冷たさに、アンナは一瞬たじろいた。
「汚らわしい、か。いいのかなぁそんな口きいて…」
口は笑っていても、ゾクリとするような冷たい瞳は変わらなかった。
「何言っ…きゃあ!」
ドサッ。口ごたえも出来ないままに彼女の体がバランスを失う。
目を開けてみるとハオの背後に空が見えた、ハオに押し倒されてしまったようだ。
両手は捕らえられ、アンナの体を覆うようにハオがかぶさっている恰好だった。
「アンナは…自分の立場が分かってないみたいだからね。僕がじっくりとその体に教えてあげるよ」
ハオはアンナの首筋に口づけ、強く吸った。
「(いや…やだ!)」
(…!?……声が、出ない、ううんちがう、口が…体が動かない!)
必死に抵抗を試みても、体はピクリとも動いてくれなかった。
「おや、気づいたかい?ちょっと君に術をかけさせてもらったよ。助けを呼ばれちゃかなわないからね」
唇から解放された首筋にはうっすらと血が滲んでいた。
「お楽しみは、これからだよ」
葉、お願い早く助けに来て。でないと、でないとアタシは…
- 「もう手を放しても大丈夫みたいだね」
(くやしい。手を放されたって抵抗もできやしない…)
よっぽど強く握られていたのだろうか、アンナの手首はほんのりと赤くなっていた。
「ああごめんね、跡がついちゃった。ヒリヒリするかい?」
そういうとハオはその手をとってペロッと舐めた。そしてこう言った。
「そう、体は動かせなくても…感覚は残っているからね?」
ハオはアンナにキスをし、口内を犯した。
歯列を舐め、舌を絡めとり、強く吸ったり、まるでレイプのそれとは思えない、執拗なキスだった。
唇を解放すると、だ液がアンナの頬に糸のようにこぼれ落ちた。
(嫌だ、葉以外の人にこんなこと…)
何時のまにか涙が頬を伝い、それを見たハオはクスリと笑って、言った。
「泣かないでおくれよ。すぐに葉なんか忘れさせてやるからさ。」
ハオは涙を舐め上げ、アンナの顔を見つめながらスカートをたくしあげた。そして手を太腿へと滑らせていった。
そのままねっとりと撫で続け、よがるアンナの表情を楽しんでいた。
(いや…あ)
しかししばらくするとハオは手を放した。
「おっと、ココは最後のお楽しみだった。…まずは、こっちだ」
ハオはアンナの襟首を掴んで、そう言うと同時に引き裂いた。
ビリビリィッ!ワンピースは裂かれアンナの胸元から腹部にかけてが露になる。
(な!)
「へぇ!初めて会った時より成長したみたいだね。」
そう言うとハオは胸に顔を埋め、右の乳首を舐める。ぴちゃぴちゃと卑猥な音が辺りに響く。
左のほうはハオの手によって愛撫を受けていた。冷たいグローブに乳首をこねくりまわされる。
その冷たさがより一層アンナを感じさせた。
(ん…駄目…んぁッ!感じちゃ…駄目)- アンナは唇を噛み締めて、漏れそうになる声を堪えた。
そんな姿をハオを興奮させる材料になるとは知らずに。
「いいね…その表情。ますます興奮するよ」
ハオは、きゅっと乳首を抓りながら言った。
その瞬間、アンナの体に電流のような快感が走り抜けた。
「ああぁっ……はぁん…!!」
あがってくる息と、漏れそうになる声、溢れてくる愛液。それらをもう、無視することが出来なくなっていた。
しかしこのまま愛撫を受け続けるのは、アンナのプライドが許さない。
快感に震える足を思い切りハオにぶつけた。
「やめて…っ!」
「!!」
ハオの体がアンナから離れる。
しめたとばかりにアンナは表情を緩ませた。しかし、それは大きな間違いだった。
「君は、どうやらもっともっと可愛がってほしいみたいだね?」
ハオは口元の笑みを消し、己を取り出した。
ハオの術はますます強まり、もう今度は爪の先程も動かせそうにない。
アンナは背筋がぞくりと寒くなるのを感じた。
ハオがアンナに近づく。そして、完璧に組み敷かれた。
「いやぁ!!」
強引に足を開かされ、膣に肉捧が押し付けられる。
(葉……!!)