〈無題〉
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一風呂浴びて、濡れた髪を拭きながらドアを開けると 蛮の動きが止まった。
一瞬、そこに雷帝が居るのかと思いかけて・・んなコトあるワケねーだろ、と内心でクビを振る。
ポケットに両手を差込んで腰に重心を預けた立ち姿。蛮はよくやっているが、銀次にしては珍しい。
しかも、まだ乾いていない前髪をほとんど後ろへ流して額を丸出しにしている。
・・・それで、見間違えたといえばそれまでだが・・・
じっと窓の外を見続けている横顔は、確かに銀次のものだった。
「・・・同じ顔でも雷帝の方が、ずっとオトナっぽいと思ってたんだがよ」
「んぁっ、びっくりした。蛮ちゃん、ウチに居てまで気配消すのやめてよ」
>空白。
「んなナリしてっと、オメーもナカナカのモンだな」
「どーゆうコト?」
>空白。
「いや、オメーもちったぁオトナになったか、ってな」
「あはっ。何それ・・」
>空白。
「っつーわけで。今夜はちょいとアダルトな趣向で楽しませてやんぜ♪」
「・・・蛮ちゃ〜ん・・また何か企んでるの・・・?」